- Amazon.co.jp ・本 (1270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828411491
感想・レビュー・書評
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翻訳者は若い女性だが,米国留学時代に本書の思想に傾倒し,本書翻訳のために会社を辞めた人物。http://www.worldcareer.jp/ob-og-interview/detail/id=20。客観主義。現代言語学の父ノーム・チョムスキーが著者を「現代の知識人のなかで最も邪悪なひとり」と呼び批判。著者はMBTI(16の性格分類)でINTJ(批評家・アイディアマン)の代表として挙げられている。
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何はともあれ重い 1kg位ある 疲れて読めない
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所謂アメリカ的な思想を、「ツァラトゥストラはかく語りき」よろしく散文の体系で記したもの。
世界を善と悪に分けて戦わせることはジュブナイルの基本要素の一つだが、この作者では片方を有能、もう片方を無能と分けて争わせている。
ものの本で読んだのだが、右翼と左翼の思想を根っこのところまで辿ると「人間は強い存在である」と考えるのが前者で「人間は弱い存在である」と考えるのが後者だという。この小説の思想はここをさらに進めて、この世の凡そ価値のあるものは全て「有能」側の人間が作っている、だから「無能」側はそれを讃えること以外をしてはいけない、と言うところまで進めている。
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ」と言うわけだ。
見方を変えれば、国家を一個の生命体とした時、その指令室である脳が機能不全を起こした世界のディストピアとも言える。熱力学の法則が正しいとすると、有能は有限に対して無能は無限であるわけで、この事態はいつか訪れ、そういう意味ではSFとも言える訳だ。浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ。但し、その風景を楽しむためには登場人物たちがあまりにも役割的なので上手くはいかない。
総じて、ある種の人々が信奉する世界観を理解するための本。 -
分厚すぎて気圧されてしまった。いつか再挑戦です
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思索
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wired・経済とビジネス・8位
mmsn01-
【要約】
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【ノート】
(wired)
競争原理こそが道徳的基準と考える「客観主義」の思想を物語化した小説は、20世紀のアメリカで聖書に次いで影響力を与えたとされる。今なお起業家のバイブルである。
◆ユーザーからのコメント
アイン・ランドは必須。『水源』が先だけど!/卒論でリバータリアニズム書いたなー
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小説として深み・複雑味があってレベルが高かったため★5つ。決して、アイン・ランドの思想に100%共感できるわけではない。本書中では、いかにもアメリカ!な資本主義が清廉なものとして大絶賛されており、ある意味水戸黄門的な展開が繰り広げられていくが、今日の実際の資本主義は大企業がカネやカネを使った政府との癒着にものを言わせてズルいやり方で生き残っていくような代物に成り下がっており、今読むとアイン・ランディアン思想自体はあまりにも表面的で安易なものに見える。
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