- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828415390
感想・レビュー・書評
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当事者対等は稀。従来の交渉本は対等を前提に書かれている。関係性を分類(1、敵対・友好、上下、影響力、価値の大小・売り手と買い手)せよとの指摘には一理ある。
実体験に基づくエピソードは臨場感があって説得力がある。但し、交渉というより、行動経済学の本になってしまっている側面も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最強の交渉力/庄司雅彦/ 20110520(9/61)
交渉のポイント:①責任は説得(交渉)者にある。②相手に見返りを与える、③相手の利益、価値観を了解する。
信頼関係のための4ステップ:①礼儀を尽くす、②聞き役に回る、③非があるときは謝罪する、④相手の言い分を理解したことを示す。
交渉するときのポイント:①晴れの日、②時間帯は午後から夕方、③同じ人数にする、④できれば先方に出向く(敬意を払う為、ホームは△)、⑤許容範囲(幅を持たせる、トッピングもよい)、⑥服装・表情[清潔感、笑顔)
納得しやすい質問の流れ:開かれた質問から閉じた質問
交渉で相手を落とすテクニック:①内なる敵を作る(上司がYesと言わない)、②架空の人物つくる(○○がYesと言わない)、③相手の見方をする(上司に連絡しておいた)、④相手の上司を攻める。
新規開拓が難しい理由:①保守性、②チェンジコスト、③失敗したときのダメージ
将を射んとせば、まず馬を射よ(部下、秘書、友人から攻略)
人間関係:①敵対・友好関係、②上下関係、③影響力の大小(お局>上司)、④対象物の価値の大小(営業マン<買い物客)
友好関係を維持するコツ:①相手の逆鱗を知る、②一言の手間かける、③間接的にほめる(非難は直接する)
力関係で優位な相手に戦いを挑む場合は、相手の出方をすべて想定したうえで万全の体制で臨むべき
理想の上司と部下の関係①上司として自分の案について部下の意見を率直に聞く、②その際、状況説明と自分の案の根拠をしっかり説明し、部下たちが意見を言う機会を与える、③部下としては、直観的反対・賛成意見ではなく、根拠のある意見を述べる。上司は部下に対して、事前に課題を示し、調査する余裕を持たせる。④部下の意見が出尽くしたら、最終的に上司が判断し、業務命令として部下に命じる。命令に従わないものは、人事考課上の不利益を与えられてもやみないことも念押し。⑤命令の結果に対しては上司が責任を負う。
KYでは交渉に勝てない。相手を良く知る。性格に応じて対応をかえる(独断型上司は自分で決めさせ、優柔不断型は民主主義で)
人間の感情は合理的なまでに不合理
交渉のはじめは、まず事実関係の確認、認識共有のプロセス
次に、解決案の提示のプロセス
敵対関係を友好関係にかえる:①相手のニーズを把握、②優先順位つけ、③解決週を定時(落とし所を探る)、④期間を定める
説得は自分の利益のためなので、相手の利益や価値観を把握して見返りを与えるくらいの覚悟が必要
双方とも譲歩できなくなったなら、新しい付加価値をつける。 -
普通の事ばかり書かれてある。最初に読むなは良い
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理想と現実の差をうめるのが問題解決。
ナルホドと思いました。まずは理想的な状況を想定し、それに向かって現実との差異を縮めていく努力をすることは、交渉に限らず、仕事全般において重要なアプローチだと思います。
後は誠意。確かに重要です。駆け引きよりもまず人間性。でもその人間性も、あるミラーリングなどの技法を用いて良く見せてしまう、これが交渉の始まりのようですね。 -
弁護士の著書のノウハウが満載。交渉は立場が対等な者同士が行う事は殆どなく、関係性から戦略を変える必要があるという視点は面白い。
が、あげられた例が実際に使えそうなものなのかというと微妙な感がある。