すでに世界は恐慌に突入したーデリバティブとドルはあと数年で崩壊する!!ー

  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828415475

作品紹介・あらすじ

未曾有の混乱が世界を蹂躙し、ドル亡き後の新しい秩序が生まれる。「超プロ」が語る2011年恐るべき日本の未来。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりなという米の裏側と金融経済の本質。

    ドル暴落で、ようやく本物の世界へと舵を切る。
    「地の理」の時代から「天の理」の時代へ。

  • 破綻本の定番は今年(2010年)起きることを書くのではなく、2年から3年後のことを書くことが多いようです。船井氏の本はかれこれ10年程度読んでいますが、自分の作った会社の社長を引退したころから資本主義がなくなる等と言い始めています。

    社会人になってからの20年程度を振り返ってみると、たしかに安定成長の時代は終わった(十分に成長した)ので、成長国家らしい振る舞いが必要になってくるのは仕方ないことのような気がします。日本が中国やインドのような高成長はできないし、すべきでも無いと思います。

    この本によれば、世界はすでに恐慌に突入しているそうです、資本主義が崩壊する前にドルの暴落があるというのがこの本メッセージのようです。今年中に1ドル=50円になるのでしょうか。

    以下は気になったポイントです。

    ・世界外貨準備の額は、4.27兆ドル(ドル保有は2.67で62.6%)、2008年から1.3ポイント低下、ユーロは1.17(27.5%)、円(3%)(p60)

    ・2009年5月に、中国・ブラジル間の貿易決済に、両国通貨を使用することを検討中と発表、中国・アルゼンチン・インドネシア・韓国・香港・ベルラーシ間で通貨スワップ契約をして中国元の流通を検討中(p61)

    ・2006年6月にロシアで開催されたBrics会合で、ロシアはIMF債(SRD建:ドルユーロポンド円)を1兆円購入、中国(5兆円)、ブラジル、インドも同調、これはドル離れの一端(p62)

    ・全米における中小銀行は貸出債権の64%近くは不動産向けで不動産不況を乗り切るのは難しい(p68)

    ・商業用不動産ローンは、問題となったサブプライムローン(合計1兆ドル)の3倍以上(3.47兆ドル)である(p71)

    ・FDIC(米連邦預金保険機構)は、破綻した銀行の預金を2500万円まで保護してきたが、ついに資金枯渇した(p71)

    ・1980年代のS&L危機時は銀行が530行破綻したが、当時の資産規模は今の5分の1、2009年6月末で問題銀行は416行(破綻したのは106)(p72)

    ・商品全体が急騰状態になっているのは、マネーの減価が起きていること(p75)

    ・2009年9月18日にIMFは403トン(保有量の8分の1)の売却を発表したが相場は下がらない、水面下で争奪戦が始まっている(p82)

    ・8%の自己資本比率は、総資産が自己資本の12.5倍、総資産の8%が不良化すれば自己資本がなくなる(債務超過)となる、FRBの場合は2.2%(p99)

    ・FRBはフレディマック、ファニーメイのすべての債権を肩代わりして最終的には、ドル暴落へつながる(p127)

    ・米通貨監督庁は、アメリカ5大金融機関(モルガンスタンレー、JPモルガン、シティ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ)の保有しているデリバティブの想定元本は、277兆ドル(2.5京円)であると発表(p135)

    ・CTA債は、想定外の災害やすでに計画されたテロ発生とともに、紙くずとなる運命が約束されている(p169)

    ・ニューヨーク証券取引所では、高速取引(一般投資家の注文状況を100分の3秒早くみて、0.0004秒で注文を出す)が7割に達している、これを利用して1万株の注文を100株単位で100回注文する(p170、203)

    ・日経平均は一時7000円割れまでいったが、日本の年金資金を使って6ヶ月で6兆円買ったので、金融危機は救われた(p204)

  • “2010/11/30:
    この本は​分かりやすかった。でも、船井さ​んの本と言うより、朝倉慶さんの​本。
    高島康司ブログ 『ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ』 
     < http://ytaka201​1.blog105.fc2.c​om/ >”

  • たしかにロポットトレードってよくないなーと
    日本人のような特性を持っていたほうがこれから生き残れる感じもします
    しかし・・・
    聖書の預言とかになると自分としてはちょっとなー

  • iPhoneから送信

  • 経済のことは良く知らなかったので少し勉強しようと思って読みました。特に第4章の 懲りない強欲資本主義 CTA債、フラッシュオーダーなどのまやかし  を読んでみて、どうしてこれが詐欺じゃないのだろう?と思いました。

  • 今日から読み始めました。
    読み終わったら(今週末あたり)、感想を書きますね。

  • ディーリングの話をしている章がとても面白かった。
    結局、ディーリングなんてコンピューターにさせればいい。人間の仕事は儲ける仕組みを探求することに注力しないとね。
    くだらない政治・経済に左右される収益より絶対的な収益の確保できる仕組みを考えないといけないのはわかっててもやっぱり難しい。
    それにしてもルネサンス・テクノロジーの平均報酬には引くわー

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