- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828416519
感想・レビュー・書評
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奥付には2011年11月15日発行とある。橋本徹氏がまだ大阪府知事在職中。大阪維新の会が大阪を席巻しているを見て、危機感を懐いた論客による橋本主義(ハシズム)批判の書。しかし、橋本氏は大阪府知事を辞して大阪市長に立候補し、平松市長を破って当選した。大阪市民の選択した結果には唖然とさせられた。しかし、大阪維新の会は日本維新の会として組織を拡大して衆議院議員選挙に打って出たが、その勢いはやや失速した感がある。日本全国の選挙民は、まだ冷静だったということか。しかし、やはり、気になるのは、今夏の参議院選。
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教育基本条例の時代錯誤。幻滅に耐え個人に頼らないのが民主主義。
タイトル、表紙のキャプション、鼎談の編集、引用、語録はすごく過激で、いったいどんな独裁が行われているんだろうと思いました。
でも、具体的なことは、いまいちよく見えてきません。
有名人著者が前面に出ていますが、むしろ、この構成を作った編集者の本ですね。 -
第一章の内田樹さんの教育論がすべてだった。
わたしは教育に関しては素人だし、自分の子供もいないけれども、この話はすごいと思った。橋下市長抜きにして読んでおいて良かったと思った。
残りの部分については、タイトルほどのインパクトには欠けるのと、本全体としては寄せ集め感がぬぐえないので、それほどのものにはならないか?といった感じである。
最終章に、「暴言一覧」というようなものがあるが、あれも、前後含めて真意をくみとらないと、揚げ足取りにしかならず、反論としては弱い。 -
以前、橋下さんに肯定的な本を読んだので、今度は批判的な本を読んでみた。いやあ、手厳しいね。内田樹の論理にはちょっと?な部分もあったけど、他は概ね分かりやすかったかな。でも、橋下批判の論理はちょっと難しいと思う。みんながみんな理解出来るわけではないと思う。それに比べて、橋下さんの言うことは本当に分かりやすい。だから多くの人に支持されるんだろうな。
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正直、府の行政や市の行政にずっと注意を払ってきたわけではないので
今のままでいいのかどうかは分からない。
けど僕は「維新の会」が力を持ってきたあたりからの橋下知事のやり方や振る舞いには嫌悪感を感じずにはいられない。
議論を排除しようとする姿勢。
自分と異なる意見を受け付けない態度。
何かというとすぐに罰を与える考え方。
ころころ変わる意見。
権力の卑しい使い方。
職員の勤務態度を隠しカメラで録画したり、
「大阪市の権限、財源をむしり取る」という言い方。
優れたリーダーや指導者は「言葉」を持っていると思うんだけど、
彼は「言葉」を持っている人物だろうか?
「橋下徹のやり口は、軍隊的官僚主義と能天気きわまりない単純な市場競争主義の混合物である。」
「彼のやっていることは政治ではなく「支配」です。」山口二郎
僕は、物静かに実績を積んでいる平松さんにもう少し続けてもらいたい。