中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由

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  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828419558

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  • 【204冊目】
    1 米中関係の変化
     →米中関係は思ったより悪くない。中国は北朝鮮情勢やシリア情勢に関して、米国に対し、一定の理解・協力的態度を示している。一帯一路やAIIBの米国参加も?

    2 大衆の不満と現状認識
     →習近平氏は案外大衆に好かれている。やんちゃしてもしょうがないで済まされてしまうガキ大将みたいな感じ?

    3 反腐敗キャンペーンの真相
     →政治局常務委員だった薄煕来氏や、軍の上将だった郭伯雄氏をも規律違反で追い詰めた。これはある種のポピュリズム的手法で、習氏の大衆からの人気を高めるのに役立った。

    4 内需の拡大
     →特に石炭・鉄鋼業界での生産過剰はかなり大規模で深刻だが、アリババが世界最大の小売業に成長したことに象徴されるように中国の内需拡大はまだまだ続く。

    5 中国崩壊への危機感
     →ただし、危機感はあっても、中国人は、国家への信頼が薄い分、個人が生き残る生存意欲が高い。

    6 国改と軍改
     →習氏が人民解放軍改革を行ったことは有名だけれど、実は国有企業の改革の方が困難なものであった。そこで、規律検査によって国有企業を弱体化させた後に改革を迫るという手法をとった。

    7 習近平の野望
     →体制のポイントは4つ。
    (1)人事の妙(同志的人物の大胆な抜擢:王滬寧や栗戦書)
    (2)組織の妙(コントロールタワーの設置:党中央全面深化改革領導小組とか)
    (3)手法の妙(反腐敗の後に改革)
    (4)分断の妙(組織のすべてを敵に回さないこと:たとえば賄賂で他人を昇進させた軍人を罰しても軍全体は敵にならない。なぜなら、賄賂を送ることが出来るほど高収入な軍人は極めて限られているから)

  • いつ中国がおかしくなるんだろうという興味を持ってこの本を読んだ。人は自分の信じたいことだけを信じるを地でやってしまった。こういう日本人への警告の本だった。

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著者プロフィール

1964年生まれ。台湾で中国語を学んだ後、北京語言学院を経て、北京大学中文系に進む。1988年に北京大学を中退後、『週刊ポスト』、『週刊文春』の記者として取材にあたる。2002年、フリージャーナリストとして独立し、中国情勢、中国問題を中心にインサイドレポートを発表している。
1994年、『龍の伝人たち』(小学館)で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞。
さまざまなメディアへの執筆活動のほか、テレビ番組のコメンテーターも務める。2014年に拓殖大学海外事情研究所教授に就任。

「2018年 『感情的になる前に知らないと恥ずかしい中国・韓国・北朝鮮Q&A』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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