- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828423746
作品紹介・あらすじ
100年に一度のバブル破裂がやってきた。打開策に打つ手なし!
感想・レビュー・書評
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読む価値なし。ずっと眠い内容。
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この本の著者である若林氏の本は昔から読んでいます、これで15冊目の投稿になりますが、彼の最新本です。為替、株、ゴールド等の相場分析を、黄金分割とペンタゴン(正五角形)を用いた解析を用いて行い、将来の価格レベルを予言してきています。
為替や株などの値動きはその時々の経済状態や国同士の関係等で決まるのではと今だに思っている私ですが、そうではなく、それらは人間が制御できない宇宙の力に強く影響を受けているようです。
昨今の円ドル為替相場では、20年ぶりの円安水準となっています、これは日本の経済的地位が低下してきたからだと思っているのですが、若林氏によれば近い将来に円高(2025年、1ドル65円)となるようです。この様に明確に予測するのが彼の特徴です。それまでは円で稼ぐ日本人は有利だということなのでしょうか。そろそろサラリーマン生活の終盤に差し掛かっている私ですが、しっかりと3年後の世界まで見ておきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・戦後東京証券取引所が再開された1949年5月16日の平均株価は176円だった、1950年7月10日にはドッジラインによる不況を受けて85円の底値をつけた、これが世紀の大バブルの起点である、85円から1989年12月29日のバブル天井の3万8957円まで経過した時間は39.48(157.92四半期)だった、そこから大暴落を開始した(p32)
・日銀が発表する実質実効円相場が95年の150(100が適正)から2021年11月は67まで下落している、この大事な節目2022年3月を期して、強力な円高への動きが始まるだろう、27年間で83%(150-67)も為替相場が歪んだものを一気に取り返しにくるタイミングである、黄金律でみて絶対のサポートである1ドル65円を見にくるのではないか、そのタイミングを2025年8月と見ている(p46)それ以降は基本、円安の世の中(インフレ)となる(p92)
・1968年には金1オンス35ドルの金平価は変えないままドルは実質的に金に対して切り下がり金の二重価格制が導入、1971年3月には西独はマルクの為替市場介入によるドル平価維持を放棄して変動相場制に移行した、スイスフランも追随した、8月15日には正式にドルと金の交換を停止し、これがニクソンショックである。日本も1ドル360円の平価の崩壊から変動相場制への以降となった(p48)
・1968年からの27年目に始まったドル高円安は、1971年からの27年目に終了したということを意味している(p53)1968年から54年目に当たる2022年3月から始まるドル安円高は、1971年から54年目の2025年8月まで進行する、ちょうど27年目とは逆の現象が生じるはずである。2022年3月からの3年5ヶ月の強力な円高は、まさに1968年3月と1971年8月の時間差なのである(p58)
・米国の債券は2024年11月には長期金利の下げは終了し、上げにかかる。それまで米国株は2022年3、4月からの長期低迷に見舞われているはず。米国株暴落の最中には長期金利は下がる、したがって円は想像を絶する円高に振れるはずである(p68)
・ゴールドは1オンス1,950ドルを上に抜いてくるようならば、いよいよ2300ドルのターゲットラインに近づく、筆者の本当のターゲットラインは3400ドルである(p72)
・円高のピークは2025年8月(65円)日本経済の本格的回復はバブル破裂から36.5年の2026年半ばからは始まるだろう(p202)その辺りに大幅株安の進行が始まるだろう、天井1989年12月から36.5年の2026年第二四半期に向けての下げのように見える、1万6000円あたりがターゲットとなる(p204)
・日本人にとってようやく訪れる「投資元年」は、2025年8月をピークに円高が終わり、円安=インフレの時代が来てから(p219)
・本書ではデフレからインフレの転換点で注意しなければならないことを申し上げている、実はデフレはこれからさらに3年以上継続する(p235)
2022年4月29日作成