鞆ノ津茶会記 (福武文庫 い 301)

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  • ベネッセコーポレーション
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828830940

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  • 「鞆ノ津茶会記」井伏鱒二著、福武文庫、1989.01.19
    214p ¥430 C0193 (2023.11.2読了)(2008.04.08購入)
    安国寺恵瓊とその関連の人たちが鞆ノ浦周辺で茶会を開き、秀吉の高松城攻め、小田原城攻め、本能寺の変、石山本願寺攻め、唐入りなどについて思い出話のようなことをしています。架空の話です。

    ●利休の死(147頁)
    太閤秀吉が利休を死なせたのも、利休を高麗に使いに出そうとして、一言のもとに阿保くさいと断られたと云う者がいる。
    ●唐入り(180頁)
    秀吉は出兵を始めるに先立って、諸将の集まった席で、「このたび高麗に出兵したいと考えるが、それについてどう思うか。みんなの考えを述べて貰いたい」と云った。並みいる諸將は黙り込んでしまったが、徳川家康一人だけ「それは大変よろしいお考えと思われます。大賛成でございます」と言上した。太閤秀吉は大変に喜んで高麗出兵に踏み切った。世にも稀なる愚劣な進言をしたものだ。

    【目次】(なし)

    鞆ノ津茶会記
    解説  川村二郎

    ☆関連図書(既読)
    「駅前旅館」井伏鱒二著、新潮文庫、1960.12.15
    「黒い雨」井伏鱒二著、新潮文庫、1970.06.25
    (「BOOK」データベースより)amazon
    天正年間、薩摩攻略から朝鮮出兵に至る秀吉の晩年の動静を、著者の郷里の城主・小早川隆景の恩顧をうけた武将たちが、茶会記という形式のなかであたかも日常の風景のように交々語り、その時代相を浮彫りにした名作。

  • 2008/2/11購入
    2016/3/22読了

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著者プロフィール

井伏鱒二 (1898‐1993)
広島県深安郡加茂村(現、福山市加茂町)出身。小説家。本名は井伏満寿二(いぶしますじ)。中学時代より画家を志すが、大学入学時より文学に転向する。『山椒魚』『ジョン万次郎漂流記』(直木賞受賞)『本日休診』『黒い雨』(野間文芸賞)『荻窪風土記』などの小説・随筆で有名。

「2023年 『対訳 厄除け詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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