ゼウスガーデン衰亡史 (福武文庫 こ 104)

著者 :
  • ベネッセコーポレーション
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828831787

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  • これぞ物語を読むことの快感!

    再読 11111111 19991031

  • 天才的な変人と実務能力に長けた人物である双子の兄弟が、
    最初はちょっとした遊園地を造っただけだったのだが、
    利用者(=消費者)の欲望に応えるように、
    アトラクションが増え、巨大化し複雑化して、
    それはいつしか単なるアミューズメントパークの域を超えて肥大。
    中枢に座す人々は権謀術数を巡らし、
    権力闘争に明け暮れるようになる――。
    人が組織を動かしているのではなく、
    目に見える実体のない組織が勝手に意思を持って、
    自己増殖するために
    人間を手駒として操っているかに映るところが怖い。
    ……が、やっぱり流行ったものは廃れるワケです。
    人気が下火になると、
    客足を取り戻すために下卑た方向へ流れ出すというのは、
    現実に、グラン=ギニョル劇場の例などもあって、
    うんうんと頷かされる。
    奢れるものは久しからず(笑)

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