バーナム博物館

  • ベネッセコーポレーション
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828840284

作品紹介・あらすじ

風変りな幻想の博物館の世界を描いた表題作「バーナム博物館」、アラビアン・ナイトの魅惑の源を探った「シンバッド第八の航海」、幻影の女性がもたらした甘美な呪い「ロバート・ヘレンディーンの発明」、『不思議の国のアリス』のパロディ『アリスは落ちながら』、ミステリアスな雰囲気に満ちた「探偵ゲーム」、謎めいた芸人の鬼気迫る生涯の物語「幻影師、アイゼンハイム」他、全10篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.10.5 図書館

  • 「シンドバッド第八の航海」や「アリスは、落ちながら」を読みながら、これは絶対に読んだことある……と思っていたけれど、読書記録にミルハウザーは『三つの小さな王国』しか見つからなかった。

    この作者は、事物をとても細かく語り、シンドバッドのもそうだけれど、同じことを何度も別の角度から表現する手法も取る。
    これが同じに見えて読み飛ばしがちなんだけれど、ちゃんと読むと違うし、同じことをこれだけ言葉を変えたり重ねたりして語れるのが美しい。

  • 映画「幻影師アイゼンハイム」が面白かったので、原作に興味を持って読んでみた。原作はかなり内容が違っていたけど面白かった。何よりも表題作「バーナム博物館」がとても好みの世界。元々セリフばかりで進んでいく小説は好きじゃので、台詞の無い世界が気に入った。ミルハウザーがたちまち好きになった。

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著者プロフィール

1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。『私たち異者は』で2012年、優れた短篇集に与えられるThe Story Prizeを受賞。邦訳に『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『三つの小さな王国』『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)(以上、白水Uブックス)、『ある夢想者の肖像』『魔法の夜』『木に登る王』『十三の物語』『私たち異者は』『ホーム・ラン』(以上、白水社)、『エドウィン・マルハウス』(河出文庫)がある。ほかにFrom the Realm of Morpheusがある。

「2021年 『夜の声』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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