まぼろしのすむ館 (Best choice)

  • 福武書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828849317

感想・レビュー・書評

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  • 舞台はグラスゴー。家の事情で、「高慢で忘れっぽくて子どもの面倒なんか見られない」と家では言われていた大叔母ジェーンの家に預けられることになった12歳半の少年フィリップ。ジェーンおばさんの家というか、古めかしくて大きな館には別の従姉妹も居候している。その館の、人もいなくて家具もないはずの部屋から明かりが漏れているのを発見して、2人は古い謎解きに巻き込まれていく……というようなストーリー。
    フィリップの母方の一族は、上流階級ではないのだけれど菓子製造でのし上がった商人の家系で、いわゆる成り上がりの金持ち。それでも、たとえば娘が庭師の息子と結婚するなんて許せん!というような上流意識があったりする。それから、金持ちの従姉妹は私立の学校に通っているけど、フィリップは父親がしがない銀行員(銀行員もしがない労働者階級らしい)だったので、公立の学校に通い、友達は市営住宅に暮らしている。従姉妹とフィリップの間にもそうした緊張が走る瞬間があったり、階級差に対する亡くなったフィリップの父親の口癖が出てきたり、スコットランドの社会が垣間見えて面白かった。

  • フィリップのように、私も自分で自分が嫌になることがたくさんある。自覚はしているけど、そんな自分を受け入れるだけで何も変われてないと思ってた。でも、自分のダメなところに気づき自分を深く恥じる、それだけでも新しい自分が育っていくのかと思うと、少し救われた。
    人は変われるんだなと思った。

    フィリップもスーザンもジェーンもジョウもみんなとっても素敵。
    アイリーンダンロップさんもユーモアのある訳と後書きを書いた中川千尋さんも素敵。

  • 【廃墟のような古い館に住む老婦人、子供達が追う館の謎】というワードに惹かれて。

    お互いに性格の正反対な子供たちが、丘の上の大きな館にひとりで住む大叔母のもとで不思議な体験をし、館の謎を追うお話。

    わがままな男の子フィリップの成長物語と、ホラーとミステリーとラブストーリーが混ざったような。

    フィリップの悪ガキっぷりにいらいらしつつ、
    読み終えたあとは、ほっこり心が暖まり、うっかり、うっかり涙してしまった。

    いいお話でした…。

  • ○あらすじ
    ずっと疎遠だった大伯母さんの家に預けられることになったフィリップ。
    ある日、彼は館の一室から明かりが漏れているのを発見します。
    しかし、その部屋は先代の主の居間で、もう何年も使われていないとのこと…。フィリップといとこのスーザンは、館の謎を調べ始めるのですが…。
    (あらすじは参考程度でお願いします。)

    ☆感想☆
    大伯母さんの悲しい過去と館の歴史、そこに現在が上手く合わさっていて面白かったです。
    古いお屋敷とその謎が登場するお話が好きな方にお薦めです☆

  • 小学生の時読んだ本

    ふしぎな館の、どきどきする昔話。

    もう一度読みたーい。

  • 表紙が私好みなので、ブックオフで買った一冊。

    原題はThe House on the Hill。

    主人公のフィリップはちょっと意地っ張りだけど、素直でわかりやすい性格の可愛い男の子。

    母親の仕事の都合で、疎遠になっていた大叔母の家に住むことになる。

    大叔母ジェーン、いとこのスーザンと、関わり合うことで
    人生の複雑さや人のやさしさを知り、大人になっていくフィリップに
    すっと感情移入できる。

    この本を読むことで、自分もフィリップと一緒に大人になれるような、
    そんなお話です。オススメ!

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