黒い時計の旅 (福武文庫)

制作 : Steve Erickson  柴田 元幸 
  • 福武書店
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本棚登録 : 47
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828857114

作品紹介・あらすじ

バニング・ジェーンライト。アドルフ・ヒトラーのために、ポルノグラフィーを書く男。「ふたつの」世界を旅する男。彼の口から、果てしない迷路のような物語、呪われた愛をめぐる"もうひとつの二十世紀"の物語が、いま語りだされる…。数多の絶賛を浴びながら、現代アメリカ文学界に慧星のごとく登場したスティーヴ・エリクソンの傑作長篇。

感想・レビュー・書評

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  • ヒトラーのためにポルノグラフィを書かされるという奇異な設定のみに意識が行きそうになる。
    しかし、世界が変容する、時空を行き来するということに「書くという行為」の影響力の強大さを思う。

    その影響力は世界だけではなく、主人公が母親を受け入れて許すこと、さらに自分を受け入れて許すことに繋がっていく。
    母と母を通り過ぎていった男たちが、まさに性関係であったゆえに、重すぎて吐露できなかった彼の感情の代償が、ポルノグラフィを書くということだったのだろう。
    自分で書いた言葉に揺られて、気持ちを浄化し、最後母親とつながりを持つことができたのではないか。

    言葉によって紡ぎだされた物語は、世界を変え、時空を超え、そして書き手自信に返ってくる。己の発見と覚醒へと広がる。

    主人公が最期を迎える前に、そういった結末であってよかったと思える。

  • 何年も積んどいて、ようやく読みました。時間も空間も自在に飛びまくる、とっても難解な小説でした。もっと集中して読んだら、かなり面白いんだろうけど、サラリーマンが片手間に読むにはなかなかつらいなー(涙) 残念。

  • 2009/4/17購入

  • 福武文庫/エ-0501

  • ヒトラーのためにポルノを書き続ける男。その男によって、20世紀は二つに裂かれ、男は行き来する
    ……うーん。あらすじが書けないな。
    正直言って、話がよくわからないんだけど、時間と空間を超えた、というより無視した幻視感に酔う。
    実際に読んで感じてほしい、と言うしかないな。

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著者プロフィール

1950年、米国カリフォルニア州生まれ。作家。『彷徨う日々』『ルビコン・ビーチ』『黒い時計の旅』『リープ・イヤー』『Xのアーチ』『アムニジアスコープ』『真夜中に海がやってきた』『エクスタシーの湖』『きみを夢みて』などの邦訳があり、数多の愛読者から熱狂的な支持を受けている。大学で映画論を修め、『LAウィークリー』や『ロサンゼルス・マガジン』で映画評を担当し、映画との関わりは長くて深い。本作は俳優のジェームズ・フランコの監督・主演で映画化が進行している。

「2016年 『ゼロヴィル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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