フルメタル・パニック! 5 終わるデイ・バイ・デイ(下) フルメタル・パニック! (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829113493

作品紹介・あらすじ

密林を、二機のASが駆け抜ける。深い緑に白と黒のコントラストが踊る。メリダ島基地に帰還した宗介に上官クルーゾーがAS戦を挑んだ。白の超兵器アーバレストと漆黒のM9。圧倒的なまでの技術の差。だが、勝負は宗介の完膚なきまでの敗北に終わった。「"存在しない技術"が制御できない!」憤る宗介を挑発するように、さまざまな思惑を秘めテロリストが破壊の行進を開始した!一方、東京。残されたかなめは、正体不明の尾行者の影に怯えていた。気配は、第二の護衛「レイス」か?それとも新たな暗殺者のものか?不安と絶望に蝕まれた彼女の心に、あまりにも危険すぎる決意が生まれようとしていた!宗介とかなめに、試練の時が訪れる。彼らは、ふたたび出会えるのか?人気シリーズ、待望の最新刊。

感想・レビュー・書評

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  • 崇介とかなめが、それぞれ自分の気持ちに気づく‼
    ドキドキです♡

  • かなめの護衛を解任された宗介が護衛任務に対する心境がどう変わっていったかを自覚するとともに、宗介が突然いなくなったかなめは敵襲来の恐怖に怯えながらも果敢に前進する。一時的であったにせよ二人の別離は互いへの真の思いに向きあうために、そして宗介とアーバレストが互いの信頼を勝ち取るために必要なプロセスであったということですね。ここぞという場面に登場する宗介とアーバレストコンビが格好良く、実に熱い展開でした。ダナンでの最後のシーンでは、宗介に「テッサ」と呼ばれたテッサの浮かれ具合が想像できて微笑ましくなりますね。

  • 今回の話は「起承転結」の『転』になるんだろうな。
    全体的なストーリーとしても敵対組織の存在が明らかとなり、宿敵の『ガウルン』も死んだ。
    宗介的にも自分の存在や立場、今後の指針を見つめ直し、自らの意思で東京に残る事を決意した。
    『アーバレスト』のAI『アル』とも相互に信頼しあう関係となった。
    それだけに今後に立ち向かう事になる嵐の激しさを感じさせる内容だった。
    [more]
    宗介の方はともかく、かなめとテッサの方は自分の思いを完全に自覚したみたいだね。宗介も多少は自覚しているんだろうけど、そこには至っていないような気がするな。

  • 上巻は短編風なコメディもあったりしたけど、一転してシリアス展開になるから先が気になって気になって…。上下巻通して、宗介やかなめの心情描写が主だったと思う。最後のドンパチも、無敵モード入っちゃってるし…ハラハラ感はなかった。ヒロインと再会して喝入れられて、気持ち吹っ切れて勝利!っていう熱い(王道?)展開もスカッとして嫌いじゃないけど、前回の長編の方が好きだったかな。
    レイスの件は良かった。まさかこんな形で話に絡ませてくるとは。さすがかなめ。レイスが気晴らしに宗介で遊んでいたというのも驚きだった。最終的な収まりもちょっと残念な感じだし、意外と小ぢんまりしたキャラなのかも。でも宗介の反応は間違ってなかったってことだもんな、、ドタバタコメディやってる時も、実は誰かが本当に狙っていて…なんてことがあるんだろうか。そう考えるとストーリーにまた新たな側面が見えて面白い。

  • 下巻はぼちぼち!緊張感と感情の高まりが続く中で、宗介と千鳥のそれぞれの物語が交差する部分とクライマックスの盛り上がりがいまひとつな印象がある。それでもラストは気持ちいい!

  • 収拾と接触と意志の話。シリーズ九冊目、長編第四弾の下巻。かなめとの再会とアーバレストとの和解。「なんで表紙がガウルンなんだ?」と思ったら、まさかまだ生きているとは思わなかった。今度こそサヨナラなんだろうケド流石にしぶとすぎやしないか。カシムとしての宗介やレイスやアマルガムやレナードも姿を現すなど徐々に『フルメタル・パニック!』全体としてのストーリーの全容がみえだした。

  • 前巻でしっかり積み上げたものをまとめる形。宗介の心情に限りなく寄せて描かれた今作は今までに無い魅力を発している。宗介を揺さぶる役目と立ち直らせる役目を担うそれぞれとの会話も王道ながら大変好ましい。かなめのアクションも短編で見える性格も活かしつつ激しく行なわれ、手に汗握る展開と言って良い。基本的にはかなめメインの話だが、しっかりテッサもヒロインとして扱えている構成もまた良い。
    何度も蘇ってきた奴の止めを直接目前で行ったことによって読者としてもはっきり確認できたことに、今回からレナードが姿を現すことによって今後の展開への見通しがはっきりする点も優れている。また、ミスリルと別系統のブラックテクノロジーを持っていることも描かれており、今巻のエピソードだけのための展開ではない所に高い構成力を感じてならない。
    AIのアルとの遊びのシーンのおかげで最後の展開が違和感なく飲み込め、かつ熱い。
    一点だけ不満があるとすれば、クルーゾーが後半になると目立たなくなることくらいか。宗介を追いつめた所まで目立ってたのだからもう少しこの話の中で触れて欲しかった。今後の長編に期待したい。

  • かなめって良い子だと思うよ本当。美少女で行動力もあって、一途で…嫁にほしい位です。二人が香港でちゃんと出会えて本当によかった。宗介も色々と吹っ切れて、一皮向けて更に良い男になった笑
    テッサの恋心も切ない。

  • 旧版

  • アル覚醒

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著者プロフィール

東京都出身。小説家。代表作は「フルメタル・パニック!」(通称「フルメタ」)。また、「フルメタ」の十数年後を描くスピンアウト作品「フルメタル・パニック! アナザー」の原案・監修も担当。そのほか、アニメのシリーズ構成、脚本なども手がけている。

「2016年 『甘城ブリリアントパーク8 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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