〈骨牌使い〉の鏡 1 (富士見ファンタジア文庫 43-7)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.19
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本棚登録 : 98
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829118054

作品紹介・あらすじ

腕の良い占い師だった母を亡くしたアトリは、娼館"斥候館"の女主人の寵愛をうける占い師。今日も館の花の祭りに招かれていた。館では年下の親友モーウェンナから頼まれて骨牌占いをするが、その最中に因縁をつけられたアトリは、その場にいたひとりの青年・ロナーを占う羽目になる。そこでアトリに選ばれた札は不吉なものだった…。祭りの帰り、何者かに連れ去られそうになったアトリは、母から受け継いだ大切な"骨牌"が、音もなく光の粒となって消えゆくのを目にする。その直後、異形のものに襲われる-。少女アトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔が全三巻で登場。

感想・レビュー・書評

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  • 何年かに1度くらいのペースで読み返したくなる本。それだけの価値はあると思う。

  • なぜ買うた…

  • 『腕の良い占い師だった母を亡くしたアトリは、
    娼館〈斥候館〉の女主人の寵愛を受ける占い師。
    今日も館の花の祭りに招かれていた。
    館では年下の親友モーウェンナから頼まれて骨牌占いをするが、
    その最中に因縁をつけられたアトリは、
    その場にいたひとりの青年・ロナーを占う羽目になる。
    そこでアトリに選ばれた札は不吉なものだった…。
    祭りの帰り、何者かに連れ去られそうになったアトリは、
    母から受け継いだ大切な〈骨牌〉が音もなく光の粒となって消えゆくのを目にする。
    その直後、異形のものに襲われる…。』



    まず最初に、表紙のイラストに惹かれまれました。
    書いてるのは宮城さんという方なのですが、
    この人の書く 人の目に引き込まれる…
    なんだか、不思議な雰囲気の絵を描く人だなぁと印象に残りました。


    この本はファンタジー好きにはお勧めです。
    苦手な方はやはりちょっと、設定とかがわかりづらく、
    最初が入り込みづらいかな…?
    骨牌(かるた)の設定はなかなか複雑なので
    ファンタジーに慣れていない人は、戸惑ってしまうかも。

    でも、凄く素敵な作品ですので、読んでいただけたら幸いです。


    ストーリーは星4つでも全然良かったのですが
    敢えて星3つにしたのは文章が多少読みづらかったのと、
    ラストのアトリの扱いが個人的に「???」という感じだったので笑



    ストーリー的には
    最初から、この独特の世界観に引き込まれました。
    話の始めの舞台は商業の都市ということで、
    賑やかさや華やかさが描写されていて、読んでいるだけで楽しい気分になれました。

    ロナーの描写も素敵でしたね。
    彼の頑なな精神がいうか性格?が
    物語が終盤に近づくにつれて少しづつやわらかくなっていくのも良かったです。

    後半の貴族達の自分以外省みない態度の中で、
    彼の誠実な態度はひときわ目立っていました。


    全体的に、愛がテーマになっているのかな、この話は。
    前世のから現在に至るまでの、骨牌にまつわる話では
    純粋故に痛々しいほどの愛の話があって、読んでいて心苦しかったです


    どんな状況にあっても
    お互いを信じて戦い続けたロナーとアトリが
    とても素敵でした。

    読んだ後はほんわかするような…最終的には、そんな話。


    だいたいは王宮の陰謀めいた話がわりとメインですが。




    ただ真夜中から朝にかけて3冊一気読みしたんで、
    テンションがちょっと異様で…
    まともな感じ方をしていたのかが甚だ謎です笑

  • “骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
    五代 ゆう,宮城
    富士見書房(2006-03)

  • シリーズ1作目

  • こういう作品が出てくるからファンタジーは面白い。<BR>骨牌の設定はタロットに似ているけれど、それに詞を加えることによってオリジナル感を出している。<BR>描写が抽象的過ぎて、よく分からなくなるのはよくないですが、幻想的できれいな印象を与え、程よく纏まっています。<BR>細かなミスはあるものの、大きなミスはないしキャラクター配置やストーリーの盛り上がりは上手いので読みやすい。<BR>また、<十三>であるが故に、守ろうとした人を殺してしまう悲劇的なシーンはご都合主義で守ってしまうよりもリアリティを感じさせていいと思います。<BR>王道の中に多少のオリジナル要素を加えている正統派ファンタジー。<BR>ドラマティックな展開や主人公アトリの苦悩は共感でき、根っからの悪人を加えているのも残酷さをプラスしてキャラクターを引き立たせています。<BR>気になる点はいくつかあるものの、かなりの良作。

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