- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829118153
作品紹介・あらすじ
「今回は長かったな、お嬢」少年が声をあげる。「まね」黒髪の少女、火乃香は軽く応じる。ひさしぶりに、エンポリウムに戻ってきた火乃香。なんでも屋として砂漠に生きる彼女にも、心のつながりを持つ人々が待つ場所があった…。ジョーイ、ミリィ、メイリン、ノル、パイフウ。人々の日々の営みが積み重なり、それが思いとなり、未来となる(「ただ、それだけのこと」)。火乃香、MJのドラマに、ハードSF短編「帰還」まで余すところなく収録。さらにパイフウをメインとした書き下ろし中編を加えた短編集。
感想・レビュー・書評
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お気に入りザ・サードシリーズ短編集。
歓喜の涙を流した唯一のシリーズなはず。かっこ良くて可愛いくて頑張り屋さんな主人公大好き。時々現れるSF作品は、作者的にお気に入りらしいけど私としてはやはり火乃香やMJやパイフウやレフティに活躍してほしい。特にMJとレフティが好き。
強くて寂しくて、何よりかっこいい大人な男の人が好き。 -
サードと呼ばれる三つ目の存在達が世界を管理する、過去の大戦により破壊され今どうにか命が存在する世界。 その中で日々生きている存在達…人だけでなく、過去の大戦が生み出した兵器たちも含めて。 彼らの軌跡がひとつの世界を作っている、優しさも、なれ合いも、偽りも、愛も、生きとし生けるもの達の物語。<br>
「ザ・サード」の短編集の一つであるこの本の中で「帰去来」という短編がかなり好みです。 滅び、もう命の存在しない惑星を守るマザーコンピュータ。 けれどそこに意識があるのなら、それは命とよべるのではないか。 -
すっかり短編集シリーズとかしたザ・サードの最新刊。
というか、巻が進むにつれてパイフウ先生とかどんどん人間離れしてくる気がするのはなぜだろうw