奏でる少女の道行きは (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-2 黄昏色の詠使い 2)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 398
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829119181

作品紹介・あらすじ

わたしは逃げた。世界から目を背けて。大切な人を救わずに、逃げろと言われて、ただ怯えて。…でも。それからずっと心の中で、声が響いている。-本当に何も、できなかったの?-心に想い描いた世界を招き寄せる召喚術・名詠式。その専修学校トレミア・アカデミーの夏期移動教室で、原因不明の石化事件が発生した。類希な名詠式の力を持つクルーエルは、強すぎる己の力を使うのをためらっていた。しかし、彼女は級友たちの危機に直面し、ある選択を迫られる。そして、もうひとり。名詠式を学びながら、名詠士ならざる才能を秘めたエイダ。彼女もまた、事件を通じて自分の生い立ちと向き合うことになる…。自分の進むべき道を探す、召喚ファンタジー第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 黄昏色の詠使い2巻
    今回はクラスメイトのエイダのお話。
    ファンタジーだけど子供たちが悩み成長するかわいらしいお話だと思います。
    詩は個人的に苦手なので、残念ながら名詠の素晴らしさに共感できていません。
    借りている本で返さないといけないから筋だけ追っている感じです。自分の本なら何度も読んで暗唱したくなるのかな。

  • すこし面白くなってきた。
    クルーエルはどれだけの才能の持ち主なのか

  • 黄昏色の第2巻!
    これもやっぱり良かったですーっ!
    早速、物語は本格始動というところでしょうか。
    とにかく『葛藤』が多かった一冊だと思います。
    自分の生まれ持ったものといかにして向き合うか、なんて大人になった私でも充分に難しく重いものなのに。
    もがいてもがいて自分の答えを見出していく彼女らを見ていると本当に勇気づけられます。
    もっともっとこの世界が大好きになる一冊です。

  •  召喚システムが凝っていてとても良いね!

  • 黄昏色の詠使い,クラスメイト編です.
    前回の事件のきっかけになったクヴェル,エッグ.
    それが精製されたという研究所を調査する教師陣.
    次々に石化していく仲間たち.
    そしてその事件に対して槍使いの少女は….
    ※実際の内容と異なる場合がございます.

    そこそこ面白かったよ.
    ただどうしてもアレだ,
    詠唱部分は結構飛ばしてしまうなぁ….
    縦書きの文庫で横文字だからかなぁ.
    単純に読みにくい.
    ルビ文字小さいしな.
    I am bone of my sword.<体は剣で出来ている.>
    みたいな感じで書いてたらまた別かもしれないけど.

    そしてエッグ精製の件で重要っぽい人物,ラスティハイトが.
    続きも気になるのぅ….

  • 2巻は祓戈民の話。
    名詠が主ではなかったけど、祓戈民の祀歌もとても綺麗です。

    『黄昏色~』の女の子たちは、
    物語にあるようなどこまでも立ち向かっていく感じではなくて、
    迷ったり悩んだり、等身大な感じがして、
    そこがすごく可愛らしくて好きです。

  • エイダさんのターン。1巻でも出てたみたいだけどほとんど印象がない(苦笑)でも“決意”の際の詠唱はゾクゾクきました。いろんな葛藤があった末の決意。今回は間違いなく主人公だったなぁと。あと相方サージェスさんもカッケーなぁ。メイン2人はクルーエルの強すぎるこその悩みくらいでもうひとつ目立たなかったように感じるけど、次以降は話が大きく動きそうでそれに伴う活躍に期待。

  • 「イヴは夜明け」にもちょこっと出ていたクラスメートのエイダが主役。
    相反する道に迷うエイダ、強すぎる力を恐れるクルーエルの心情が丁寧に書かれていました。私自身も、自分の道には迷ってばかりなのでエイダには共感しました。

  • 己の才に向き合うことに逃げたエイダと戸惑うクルーエル。迷いながらも彼女達は大切なものの為に、進む道を定める。周囲の人物を一人一人描いていく感じが好きです。

  • ネイトやクルーエルのクラスメイト・エイダの当番回。

    たぐいまれな素質を持ちながら、自らの出自への反発から
    名詠士になろうと思っているエイダ。
    あふれ出る自らの力を不安になってしまうクルーエル。
    才能があるのに、けれど、それだけでは自らの進む道を
    決めることができない彼女たち。
    これは、まさしく、青春物語だと思う。

    一人は大切な人の言葉によって、
    もう一人は大切なものを守る覚悟をすることによって、
    彼女たちは自らの進む道を選び取る。
    その心意気がすごくいい!
    いや、本当に、女の子たちがかっこいいなあ(笑)

    そして、エイダを見守るサージェスの優しさも
    すごく心地いい。

    やっぱり、この物語は、
    ”想い”の物語だと思う。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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