蓬莱学園の初恋! (富士見ファンタジア文庫)

著者 :
制作 : 中村 博文 
  • 富士見書房
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本棚登録 : 88
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829124093

感想・レビュー・書評

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  • もう絶版になっていて、『蓬莱学園』そのものもオワコン化してしまっているけれども、10万人の巨大学園が南海の孤島にあって、ほぼ独立国家化して何でもありな様相を呈しているという話は、集合知が作り上げた空前絶後のものだったのだろうなぁと思う。

    『蓬莱学園』の小説版は、私が思うに「巨大な物語の終わりの後書き」だったのだと思う。巨大な物語は、もちろんプレイバイメールの『蓬莱学園の冒険』と、そこで語られる90年動乱で、それから生き残った学園の後日譚が語られる。

    物語自体は、新入生が突然出会った少女に一目惚れして、彼女を追い掛ける中で騒動が巻き起こる……という良くあるコメディです。でも、そこから学園の闇を抉る話に繋がるところが、作者の新城十馬の才能。私は小説から蓬莱学園の世界に入った口だけれど、これだけの魅力があった世界が、今やあまり語られることがないというのにも物悲しいものがある。

    少年の情熱を全肯定する話は素晴らしいなぁという感想。そして、正義は勝つ、という真実が素晴らしい。

  • 巨大学園モノ。元は郵便を使ったメイルゲームから始まったこの学園も、様々な人が自らの現実的な技能を持ち集って関わった結果、愉快なほどの変な現実感を持ってしまうまでに至った。その学園を転校生・朝比奈と素浪人・兵衛が縦横無尽に駆け回る!果たして朝比奈の初恋の行方は!?まろび出てくる学園を揺るがすほどの隠された事実とは!!<br>
    …てな感じで話は進むわけですが、自分としてはその世界自体を感じて欲しいですな。なにせメイルゲーム時代には、ありとあらゆる職種の方々が設定魔となって情報を突っ込みまくったのだから、兎に角世界観がしっかりしている。独りよがりになってない。痒いところに手が届く。それだけの世界観を作書の新城氏(当時グランドマスター)が上手くまとめている。コレに尽きる。<br>
    多少外連味に利いた文章が人を選ぶかも知れないが、まずは読んで広大な世界を感じて貰いたい。

  • 架空の学園の架空の恋愛話。
    愛するって、無軌道で、馬鹿馬鹿しくて、でも、最高だ。

  • 生徒数10万人、島ひとつの巨大学園。港に飛行場、難攻不落の女子寮…その字面だけで興奮しませんか? 本作はその一作め。飛行遊覧船の上から見た女生徒に一目ぼれした朝比奈は、いてもたってもいられず、遊覧船の窓から飛び降りた! 情熱だけを武器に、周りの迷惑を顧みずにひたすら追う、追う、追う! スラップスティックの金字塔。是非読むべし。

  • 蓬莱学園との決定的な出会いはこの本だったと思う。そして、蓬莱学園のことを説明するのに「この本を読め」以上の適切な言葉を私は知らない。

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