我が呼び声に応えよ獣: 魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫 40-2)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.56
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本棚登録 : 567
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829125649

作品紹介・あらすじ

「てめえいいかげんフザケタことばっか言ってっと、ローラーでひき殺すぞ。」俺は心地よい眠りから、罵声でたたき起こされた。俺の名はオーフェン。本業は魔術士だが、副業でモグリの金貸しなんぞやっている。罵声の主はボルカンという地人のガキだ。俺から金を借りているくせに、ちっとも返そうとはしやがらない。このガキがどうやら、金儲けの話を見つけてきたらしい。あまり、アテにはできないが、とりあえず奴に言われたとおり盛装して、とある金持ちの屋敷にやって来たのだが…そこで、俺はあいつに出会ったのだ-。期待の新鋭が描く、コミカルでシリアスなハイブリッド・ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 全20巻
    1~10巻、第一部 ☆☆☆☆☆
    11~20巻、第二部 ☆☆☆☆

  • 人気ファンタジーシリーズ第1巻。作者の最新作が面白かったので手に取ってみた。たぶんアニメを見たことあるし、小説も読んだことがある……と思う。と思ってブログを読み返したらあったあった。当時はお転婆なクリーオウにムカついてたんだ。今読むとそういう様式美というか、オーフェンの魅力が少し分かった気がする。尊敬する女性アザリーのために、彼女を信じて、ただ一人彼女のために名門と言われる牙の冬を抜け出してさえ旅する。金貸しとは言いながらも、延滞している土人の持ってくる儲け話になんだかんだ言いながらも付き合うし、年下のクリーオウも無碍にしない。ボルカンの傍若無人さ、その弟のドーチンの奴隷加減にちょっとイラッとこなくもないが、その時代のライトノベルだと思えば許せる。この兄弟の感じ、兄弟いない人には分からないんじゃないかな。そういう意味では時代を感じるかも。あの短い中二病をくすぐりそうな呪文はオーフェン自身が決めたものという設定なのね。

    真実が分かっても、チャイルドマンを殺したことを許さず、それでもアザリーに道を選ばせるオーフェンの優しさよ。ギャグで殴ったり蹴ったりといったところは肌に合わないけれど、オーフェンの魅力を知ったという点で貴重な読書だった。 ハマっていた友達は、はじめからこの魅力に気付いてたのかな。

  • ファンタジーライトノベルの有名どころとして存じてはいたが読むことがなかったのでこの度読了。 ものすごく引き込まれるような設定があるわけではない(明かされていない?)可も無く不可もない程よいファンタジー。 我欲主義の業突く張りボルガンと薄幸な良識人ドーチンはそこそこキャラは濃いが、オーフェンが弱点なさすぎて物足りない、クリーオウはヒロインとして味付けが薄すぎる。キャラの掘り下げが足らないが人物登場編とすれば仕方ないか? 文体は硬質な芯が一本通ってるのをはっきり感じる手堅い三人称で好感が持てた。少しづつ続きを

  • 魔法使いが好きだった10代の頃に読んだ本。魔法使いというより戦士でした。よくあるファンタジー物とは一味違うファンタジー小説。
    新装版が出てるけどこっちのほうが馴染んでます

  • 胸躍る王道ファンタジー! 文章もさることながら、この作品はネーミングセンスが素晴らしいと思います。呪文や、主要キャラクターの名前、世界設定等々……。胸を張っておすすめできる作品です!

  • 古本屋にてなんとなく購入した一冊。
    まさかそんなはまって本屋を巡ってシリーズ買い集めることになるとは思いもしなかった当時。
    ミステリばりなもっていきかたがすごく好きです。

  • オーフェンは私のバイブルです。

  • 中学の時にはまったラノベ。魔術やら世界の謎やら当時はまって
    しまう要素だらけ。キャラクターも好きで、友達から借りて読みまくった。
    恥ずかしながら、今でも主人公の詠唱を思い出せる。
    『我は放つ光の白刃』

  • 魔術士オーフェンシリーズの記念すべき第一巻。このシリーズは通し番号が付いてないのでとても不便だ。最近、出版社を変更して新装版と新シリーズが刊行されはじめたので、今ならそちらを読むべきだろう。

    この巻が書かれた時点ではシリーズ化は決まっていなかったせいか、シリーズを読み終わってから改めてこの読み直すと、「おや?」と首を傾げるような場面がいくつかある。もっとも、読み返したときに感じることなので、初めて読む人には関係の無い話だが。

    主人公が魔法使いなのだが、一般的なファンタジー物と違って肉弾戦もやるというのが(初めて読んだ当時は)新鮮だった。しかも戦士じゃなくて暗殺者という奇抜さ。ストーリーは一巻完結の為か若干駆け足気味なのが惜しい。ギャグとシリアスのミックス加減は刊行当時の流行かな。シリーズ後半になるとシリアス分が多くなってギャグが浮くような感じになっちゃってたけど。

    秋田氏デビュー後2冊目の作品なので、この巻だけでは拙いと感じる所も多いが、シリーズを通して読めば面白いと感じてくれる人は沢山いると信じる。シリーズ物第一巻としてのお勧め。

  • 20120107
    1日間

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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