破壊神はつらいよ (富士見ファンタジア文庫 20-24 スレイヤーズすぺしゃる 10)
- KADOKAWA(富士見書房) (1996年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829127117
作品紹介・あらすじ
リナ=インバースがいるかぎり、この世に悪は栄えない!その上ナーガもいた日にゃあ、ついでに正義も栄えない!?「ぢごくの使い」「あくまの申し子」などなどの、らぶりいな二つ名でおなじみのリナ=インバースも、とうとう"破壊神"と呼ばれる日がやってきた!?くくぅっ、あんたもエラくなったもんだねぇ…って、オイ。それだけだったらまだいーが、おとめちっくなリビングメイルには熱い胸の想いをうちあけられるわ、正義を名乗る暗殺者に、ワケもわからず命をねらわれるわ…。ふぅ。青春っていったい…?素朴な疑問を抱きつつ、今日もつづくスチャラカ道中。ときめきハートに蓮獄火炎陣。
感想・レビュー・書評
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シリーズ短編集第10巻。4本の短編を収めています。
「歌姫の伝説」前編/後編は、夜になると山の方から女の歌声が聞こえるという村人たちの訴えを受けたリナが、歌声の正体を確かめにゆく話。夜、山の中で一人歌っていたのは、乙女の心を持つナタリーという動く鎧(リビング・メイル)でした。リナはナタリーに襲いかかってきた男たちと戦うことになります。
「白い暗殺者」前編/後編は、ローザ=ライマンという女魔道士がリナに戦いを挑んでくる話。つねづね「悪人に人権はない」と言い放ち、盗賊どもから財宝を巻き上げているリナに制裁を加えようとした人権擁護団体が、ローザを差し向けてきます。
「破壊神はつらいよ」前編・後編は、破壊神を信仰する教団を設立して信者を集めることをねらったウィレーネという女神官が、「リナ=インバース神教」を立ち上げたという話を聞き、リナが文句を言いにゆく話。リナの抗議を受けたウィレーネは、噂とは違い破壊神にふさわしくない見た目のリナに失望しますが、やがてリナに真の破壊神としての使命を自覚してほしいと言い出し、彼女を破壊神にするための各種の工作(というか嫌がらせ)を展開します。
「歌姫の出立」は、ふたたびリビング・メイルのナタリーが登場する話。旅芸人の一座に加わったナタリーですが、乙女に対してあまりと言えばあまりな芸を要求されるのに嫌気がさして、一座から逃げ出してしまいます。しかし、一座が追手を差し向けてきたために、リナと再会したナタリーが反撃に転じることになります。
ナタリーのキャラが効いています。 -
スレイヤーズシリーズ。ファンタジーにドドっとハマることになったキッカケの一つ。テンポが良くキャラが立ってて世界観もしっかりしてて好きだった。
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『歌姫の伝説』『歌姫の出発』乙女心をもったリーピング・メイルって(笑)『白い暗殺者』リナ抹殺をもくろむ人権擁護団体(笑)その正体も(笑)『破壊神はつらいよ』リナを破壊神にしようとする計画(笑)やることがセコい(笑)
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