黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-7 黄昏色の詠使い 7)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 311
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829133170

作品紹介・あらすじ

「ネイト、君は名詠式のもうひとつの素顔を知った時、それを受け入れる?それとも対峙する?-君の旋律が楽しみだ」凱旋都市エンジュの一隅で、そう呟きシャオは微笑む。"イ短調"のサリナルヴァからある依頼を受け、エンジュで開かれる新種触媒の披露会に出席することになったネイトたち。しかし、そこには空白名詠の使い手・シャオが待っていた。シャオは告げる。今この時、ネイトとクルーエルがエンジュに集うことが鍵となり、"ただそこに佇立する者"への扉は開かれるのだ、と。鍵とは、扉とは、何のことなのか?全てが謎に包まれたまま、問題の披露会が始まろうとしていた-。詠う召喚ファンタジー、世界が意味を変える新章突入。

感想・レビュー・書評

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  •  面白かった!

  • 第二章突入。シャオ陣営とのご対面。の前に過去の因縁(灰色)絡みがそう関わるとは思わなかったですね。謎は解けるようでさらに深みを増し、緊迫感が増す展開の中、クルーエルの色恋沙汰に対する姿勢が可愛らしかったです。おねーさんは大変だ(ニヤニヤ)

  • 部隊を凱旋都市に変え、お話が終わりに動き出していく感じ。

    『真言』など、今まで謎だった部分も明らかになってきました。
    敵側の願いも見えだして、続きがすごく気になる感じ。

  • 幸せな関係を築く日々の中で、不穏な空気を纏う運命に導かれて集う人々。そして動き始めた歯車の中で一体何が起こるのか。新登場のキャラクターも良かったのですが、それ以上にクルーエルの女の子っぷりが可愛かったです。

  • カバー絵の様子が少し変わってたり、章毎に標題の部分にセラフェノ文字も表示されて雰囲気が出てる。
    この文字はただのデザインなだけでなく、きちんとした意味もあるらしい。

    今まで学園がメインだった舞台は、新種のタカリスト…一連のエッグ事件の中身が披露されるという、凱旋都市エンジェに。
    その披露会にイ短調による依頼でネイトやクルーエル達が出席することに。
    披露会に先駆けて開かれる名詠武道会を見に行くところで新キャラも登場。

    クルーエルの中のアマリリス、夜色名詠のネイトの対局な空色名詠のシャオ、少なからず思っている人物と再会したエイダ、そしてすべての事柄の根源となる、ミクヴェクス(ただそこに佇立する者)。
    物語がどんどん収束に向かっているのが分かるね。

    ネイトとクルーエルの関係も少しずつ変わってきてお互いを意識し始め、ちょっと意識が暴走気味のクルーエルが可愛かったり。

    そんなクルーエルの道行きはネイトの選択で左右するというアーマの言葉。

    当のネイトは夜に忍び込んだ闘技場でシャオと対面…ってところで終了。

    次はいろいろとこの世界の謎の一端が判明しそうで楽しみだね。

  • エンジュの街に向かったクルーエル御一行。
    最初は良い感じなんですが、段々と暗雲が立ち込め始めます。
    Episode2始動です。

  • Episode 2開始。シャオ達との直接対決が始まる。

  • 前巻から大分空きましたが、詠使いシリーズ7巻にして第2部。
    ここからラストに向かって一直線みたいですね。
    この巻の後半からラストまで続くようなので。

    表紙はクルーエル&アマリリスですが、主役はネイト君にシフトしたかもしれない。
    クルーエルは物語の核すぎるというか…ネイト君も「主役」にふさわしい中心ですが。
    遂に、彼の対ともいえるシャオとの対峙を迎えました。

    それにしても、クルーエルとネイト君にそれぞれ重要すぎる対の相手がいる…
    00を重ねてしまうなぁ、てこっちが先です!

    ぶっちゃけてまだまだ謎の種ばかりですが、次巻でちゃぶ台返しの模様。
    1番の謎人物とも言えるクルーエルの謎が明かされる模様。
    彼女は同じ竹岡先生挿絵の人気作「文学少女」の遠子先輩に通じるところがあって、
    「彼女が何故、どうして」が1番の物語の謎。

    今回はお気に入りのカインツさんが出なかったのが残念ですが、
    代わりに同じく「イ短調」のシャンテさん&ネシリスさんが大暴れ。
    新キャラ・レフィル君は挿絵の美少年ぶりの期待を裏切らない活躍ぶりです。
    1番お気に入りは同じく新キャラのヘレンちゃんですが。
    ミオもそうですがこういう「普通の子の強さ」はまぶしい。
    ミオは今回ちょっと蚊帳の外だったのが…;;

    今回、クルーエルとネイトはささやかな「約束」をしますが、
    物語での約束というのはほぼ
    「叶わない」か「困難を乗り越えて必ず叶える」かの2択です。
    後者で間違いないと期待しながら続きも読みたいです。

  • 透明感のある綺麗な物語です。名詠シーンには毎回魅せられています。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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