鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-12)
- 富士見書房 (2009年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829133828
作品紹介・あらすじ
「地獄が始まるわよ」天剣を従えた女王は歌うような声でそう宣言する。ニーナの中に存在する廃貴族を狙うサヴァリスと、それを阻止せんとするレイフォン。背後からは、女王アルシェイラ率いる槍殻都市グレンダンが迫る。同じ頃ツェルニでは、フェリが一人レイフォンのサポートを続ける中、リーリンの身に異変が-。そして、空からは無数の汚染獣が出現する。逃げ場をなくしたツェルニで、やがて目覚める漆黒の少女と、明らかになる守護獣計画。絶対絶命のツェルニをレイフォンは守れるのか-。
感想・レビュー・書評
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私にとっては【好きなキャラが理不尽にひどい目に遭ってる】巻でした。
いやひどい目に遭うのはいいんですが、愛を感じられないのがなんとも。
個人的にはリーリンに対する印象が余り良くない、というのもあります。
【この娘は私の身分に驚かない、この娘は特別なんだ】というありきたりの王子様パターンはもううんざり。
実は偉い人です! って言われた時に大したリアクションをしないのは別にリーリンだけの特別じゃないし、リーリンは他の人同様女王に【絶対服従】という一線を画してるのに特別扱いってのは納得が行かない。
勿論その点はアルシェイラが知り得ないことであるので、アルシェイラが勘違いするのは仕方がないんですが。
【私が女王様だと知ってもリーリンは変わらないで接してくれた、嬉しい!】ならまだ友情フラグとして理解出来たなぁって……。
ヒロインを顧みない主人公も嫌ですが、主人公を顧みない正ヒロインも同じく嫌な気分になるものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりの本編です。
最初はこれまでの話を忘れていて、思い出すのに時間がかかり、話が繋がらなかった。
やっとこれまでの複線が、交わって、繋がりだしました。
これからを期待。 -
アルシェイラ女王はもっとレイフォンに説明をするべきだと思う。簡単には説明するわけにはいかないというのもあるのだろうが、自分勝手に解釈している部分も絶対にある。天剣授受者であったといってもレイフォンは私よりも年下だ。しかも目的のためには自分が汚れるのを全く厭わないという真っすぐで厄介な性格をしている。リーリン自身が望んでいるとはいえ、納得させるよう少しは行動すべきだと思う。
ちょっと真面目に考えてしまう内容だった。 -
短編寄せ集めの巻と比較すれば面白い。
勢いもあるし、この先の展開も期待できる。
ただ、外伝ありきの内容になっているのが残念。
あとがきによれば、外伝を読んでいなくとも楽しめるように書いた、
とのことだが、とてもそうとは思えない。
さっぱり意味が通じず、つまらないと読み飛ばした箇所がたくさんあったにしても
こんなに読み飛ばしたっけ? と思ったら
自分が悪いわけではなかったようだ。
差し当たり本編以外のものを読む気はないのだが
すっかりレイフォンが主人公の座から追いやられているような。
レイフォンの葛藤も正直飽きてきた。
まだ悩んでいたのか、という感じ。
そこで感情移入が出来ないせいか、ラスト付近のレイフォンの焦りに
いまいち共感できない。
確かにニーナを心配するのはわかるけれど
自分の意思で動いているリーリンはどうなのだろう?
取り敢えず次巻に期待。
余談だが
守るという約束が守れないくらいならここで死ぬ
という覚悟は確かになるほど立派なのだが
絶対に勝てない相手に立ち向かい命を捨てるのと
一旦引いて策を練り直して確実に助けだし守るのと
どっちが正しいことだろう
などとふと思ってしまった。 -
サヤ&ニルフィニアの登場。『レジェンド〜』を読んでないと理解できないだろう。いよいよ核心に近づくか。
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天剣勢揃い!!
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前回の話を覚えてないのだけれど、サヤって誰。
そしてレギオス別バージョンみたいなのがいっぱいでてて、ちょっとうなー(´・ω・`)
本編(?)だけで読めるようにして欲しいなぁ。。。 -
2009/03/20