氷結鏡界のエデン 楽園幻想 (富士見ファンタジア文庫 さ 2-2-1)

著者 :
  • 富士見書房
4.06
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本棚登録 : 398
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829134436

作品紹介・あらすじ

『対・穢歌の庭術式へ移行了承。-第七天音律を結んでください』結界を張るよう要請された少女の頬を、透明な滴が滑り落ちる。「シェルティス…わたしたち、本当にもう会えないの?」幽幻種と呼ばれる存在に、人が侵される世界。巫女の祈りで守られた浮遊大陸オービエ・クレアでのみ、人は生きることができた。結界の巫女・ユミィは、ある少年を待っている。巫女を守る護士だった、幼なじみのシェルティス。大陸から堕ち、異端として追放された彼は、かつてユミィと約束していた-必ず君の隣に行く、と。世界の理を体現する少女と、世界の理に拒絶された少年。二人の想いが錯綜する、重層世界ファンタジー、開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 全13巻。

  • 黄昏色の詠使いから。ところどころ前作との共通がみられます。まだ、作品としては導入なのですが設定、あらすじに惹かれるものがあればぜひ一度読んでもらいたい。 

  •  ある事情で魔物と同じ体質になってしまった主人公が、魔物の力を使って魔物を倒すはなし。お姫様を救う二刀流剣士ってだけでもう親指が立つよね。この作品独自の言語があったり、かなり設定を作り込んでる印象。「この詠唱が長い!」2009グランプリ作品。

     二刀流も、片方は順手で、もう片方が逆手っていう変則スタイルが地味にかっこいい。

  • 詠使いシリーズの細音先生の、現在も継続中のシリーズ。
    中々読めてませんでしたが、やっと読めました。

    こちらも面白い!
    2作目とあって、作者様のパワーアップした感触が伺えます。
    まず設定が「詠使い」ほど複雑でないので入っていきやすいです。
    あとキャラクターの関係も前作よりシンプルというかで親しみやすい。
    王道といえば王道ですが、王道ゆえの良さです。

    いい意味で予想外だったのは、ヒロイン・ユミィが結構たくましかったこと。
    いわゆるヒロインヒロインしてるだけの子でなく、
    逆に主人公・シェルティスが思ったより可愛かったです。
    こちらもいい意味で挿絵がミスリードしてるんでないかな。

    続刊も読みたいです。

  • 「黄昏色の詠使い」の著者である細音啓の新作、第1巻!
    この人の小説はとても描写が繊細で綺麗で大好きだったので、すぐに購入しました。
    読めば、前作とは違う設定、独特の雰囲気、描写は相変わらずの綺麗さを誇っており、前作を読んだ時と同じようにどっぷりハマり、あっという間に読み終わってしまいました。
    この話も本当に素敵です。

    早く第2巻を読みたいなと思いつつ、お財布と相談して買いに行きます!

  • 黄昏色の詠使いと比べると最初のインパクトが弱いと思いつつも連載を見越してのことなので次回に期待

  •  『対・穢歌の庭(エデン)術式への移行了承。――第七天音律(ソフィア・コード)を結んでください』
     結界を張るよう要請された少女の頬を、透明な滴が滑り落ちる。
     「シェルティス……わたしたち、本当にもう会えないの?」
     幽幻種と呼ばれる存在に、人が侵される世界。巫女の祈りで守られた浮遊大陸オービエ・クレアのみ、人は生きるができた。
     結界の巫女・ユミィは、ある少年を待っている。巫女を守る護士だった、幼馴染のシェルティス。大陸から堕ち、異端として追放された彼は、かつてユミィと約束していた――必ず君の隣に行く、と。
     世界の理を体現する少女と、世界の理に拒絶された少年。

  • 大陸の外に墜ちて生還したものの魔の力を宿しソフィアから追放された少年と、彼の幼なじみであり楽園を守る巫女となった少女の話。面白かったです。燃える。

  • 『黄昏色』から続けて購入。こちらもいいファンタジーですね。前作よりバトル寄りだし、文明もよりしっかり世界に馴染んでるようで異なる世界観に見えるけど、詠唱とか全体的な雰囲気はやっぱり同じ作者さんだなと。シェルティスとユミィの境遇も手伝って、どこかしらに切なさも感じるし。あとサブの登場人物にもいろんな魅力があるのもいいですね。エリエがいい女だなぁ。

  • カスカベアキラさんのイラストとあらすじに惹かれて買ってみた。

    おもしろかった!!

    世界観とか設定とかもよかったけれど、ストーリーがほんとおもしろかった。

    登場人物たちも魅力的で。

    セリフ回しがいいな、と思った。

    ある事情で一般人として生活しているシェルティス。

    強いんだけれど、守りたい人の傍にいられない、というのがせつないですね。

    触れ合うことすらできないなんて(>_<)

    それにしても〈イリス〉がいいなあ。

    大好きになってしまいました。

    あんなみょーに人間くさい人工知能って大好きです(*´▽`)

    シェルティスとの掛け合いをもっと見たいな、と思いました。

    シェルティスの口調もなんだかいいですね。

    これ、続きも買ってこようっと。

    夜中に夢中になって読んだので、やや寝不足です(笑)

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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