神さまのいない日曜日III (富士見ファンタジア文庫 い 5-1-3)
- 富士見書房 (2010年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829135792
作品紹介・あらすじ
百万都市オルタスを脱出し、荒野に戻ったアイ。青い車であてどない旅を続けるアイに、ユリーから思いがけない言葉がかけられる。「学校に、行かないか」学校-それは、かつて人食い玩具が通っていたという場所。期待と不安の中、ゴーラ学園という生者の学校に転入したアイだが、待っていたのは不思議な力を持つ級友たちと、鉄線に囲まれた奇妙な場所だった。そしてアイはそこで、アリスという少年と出会う。アリス・カラー-アイと"同じ夢"を見る少年と。15年前の"あの夜"以来、人は生まれず死者は死なない。これは、神様が捨てた世界で紡がれる、世界を救う夢を見る少女の物語。
感想・レビュー・書評
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オルタスを脱出し、荒野に戻ったアイ。
青い車であてどない旅を続けるアイに、ユリーから思いがけない言葉がかけられる。
「学校に、行かないか」
学校―それはかつて、父である人食い玩具が通っていたという場所。
期待と不安の中、ゴーラ学園という生者の学校へ転入したアイだが、待っていたのは不思議な力を持つ級友たちと、鉄線に囲まれた奇妙な場所だった。
そしてアイはそこで、アリスという少年と出会う。アイと“同じ夢”を見る少年と…。
ゴーラ学園編。死者の国からセリカを仲間に加えて脱出したアイたち。ユリーさんの提案はまぁ、普通にアリではないかと。
ただ何より驚いたのは、この世界にまだ普通に「学校」が残っているんだという事実。なんか荒野とか辺境の村とか、死者の国とか、初っ端からかなりファンタジーだったので、そういった普通の舞台もあったことが意外だった。
それにしても入学の仕方がとんでもない。おかしいと気づこうよアイちゃん! アニメに至っては拉致られてたし。
半ば騙されての強制入学だと気づくまで結構かかってて笑う。
でも死者の国でもあんなにアクティブだったアイが、普通の生者の子供たちを前にオロオロして、こっそり泣いちゃうとか、可愛い一面を見た。
お父様の幻影に愚痴をこぼすシーンとかぜひアニメでやってほしかったのに。
後の重要キャラであるアリスとディーも登場。級友とのやりとりとかも思ってた以上にしっかりあってよかった。
アリスと夢についてかなり大事な話をしてるけど、この辺もアニメはあんまり触れなかったな…。どうしてだろ。
というか後半戦が話違いすぎて笑った。思いっきり全面戦争しててびっくり。
これでもかとアイの「墓守と人間のハーフ」というスペックの高さをアピールしてて楽しくなる。
なんでこの戦闘シーンやってくれなかったの!
ラストのユリーさんの登場が最高に面白かった。そして彼なりに親友の娘を必死に心配しててちょっと嬉しかったり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
百万都市オルタスに別れを告げたアイたち。
次は学校に行こうというユリーの提案からアイは学校に行くことになる。
ゴーラ学園に入ったアイだったが、そこは普通の学校とは違った。
この巻は学校が舞台ということもあってユリー、スカーは話に関わってこない。アイと同世代の子がけっこう出てくる。
そして同じ夢を持つ少年アリスと出会う。
この出会いでアイもいろいろな考え方を知って前に進めていると思う。
世界の定義を話してて壮大になってきたと感じた。
いきなり異能の持ち主がいっぱい出てきたことはアレだったのかな。
さて次はどうなるのかな… -
仲間っていいねー。
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いきなり学園ものでした。
キャラが増えて面白かったです。 -
神さまのいない日曜日が本格的に始まったという気がしました。早く4巻が読みたいです。
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ロードムービー的な感じがする作品ですが、
なぜ学園?と思ったけれど、
アイがユリーたちと離れる展開で面白かった。
擬似家族って感じがした一行だったから、
学園って展開は予想していなかった。
同世代の子供たちと触れ合いに戸惑うアイが可愛い。
初めてづくしのことで、どうしたらいいかわからなくて、
文句を言いたくても、ユリーには会えなくて、
アイにとっては災難だったけれど、
同じ夢を抱くアリスたちとの出会いで前に進めている感じもした。
新キャラのアリスがアイにとってどんな存在かはまだわからないけれど、美味しい場面に現れたりするし味方なのかな。
そして、ユリーってこんな男だったけ?
って思った、保護者パワーが炸裂。
最初と最後しか出番がない分、パワーがありふれていて、親友の娘さんに何かあったら、本気でヤバイって感じがして、
そんなユリーが楽しかった。 -
主人公の常識のぬけっぷりが楽しいですね〜
まぁでも、知らないことに対して常識を期待してもねぇ?w
そもそも常識って変動するものだし…
まぁとりあえず、なんだか今回は世界の定義とか壮大な話になってきました
置いて行かれないようについていきます!
うちの世界はうちが関わる範囲。