ヘルカム! 地獄って、ステキだと思いませんか? (富士見ファンタジア文庫 や 6-1-1)
- 富士見書房 (2011年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829136096
作品紹介・あらすじ
「あの…地獄って、ステキだと思いませんか?」"誰もやろうとしない、やろうと思ってもできない。だからこそやってみたい"を人生のモットーとする俺は突然出会った美少女、近村那由多の言葉に我が耳を疑った。しかも彼女は、天国のせいで死んだ人が来なくなった地獄から派遣された広報委員だと名乗り、俺に現世で地獄をアピールする協力を依頼してきた。普通の人間であれば不気味に思い相手にしないだろう。だけど普通が嫌いな俺は「なんか…面白そうだな」とつぶやいてしまい、美少女に頭を悩ませる地獄の日々が始まってしまった。第22回ファンタジア大賞・読者賞受賞の超破天荒ラブコメ。
感想・レビュー・書評
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「普通」が嫌いな高校生の黒田義貴(くろだ・よしたか)が、二人の男に絡まれている美少女を助け出します。しかし男たちが去った後、少女が義貴に放ったことばは、「地獄って、ステキだと思いませんか?」というものでした。
近村那由多(ちかむら・なゆた)と名乗るその少女は、現世界での地獄のイメージが悪いのは天国が情報操作をしているせいだと、戸惑う義貴に力説します。地獄のイメージがあまりにも悪いため、死後に地獄行きを希望する人間は減少し、このままでは地獄は過疎のために消滅してしまうのではないかと危機感を覚えた那由多の姉・近村刹那(ちかむら・せつな)が、妹を現世界に送り出し、地獄のイメージの向上を図ろうと計画したのでした。
「普通」が嫌いな義貴は、那由多の言葉に乗って、現世界の人びとの地獄に対するイメージを刷新しようと試みます。しかしそうした彼らの動きはまたたく間に天国に知られるところとなり、黒髪のツンデレ美少女・添島涼(そえじま・りょう)を送り込んで、那由多たちを襲撃します。
地獄のイメージ・アップのための同好会をつくるというアイディアがおもしろいと思いました。ただ、文章や構成はまだかなりぎこちない感じを受けます。ライトノベル市場もこれだけ飽和状態になってしまうと、畳みかけるギャグが冴えまくっていたり、中二的な設定がてんこ盛りだったり、熱いバトル・アクションとキャラクターのカッコいいセリフがキマっていたりしないと、印象が薄くて埋もれてしまいそうです。 -
9784829136096 283p 2011・1・25 初版
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たゆんたゆんなゆた! たゆんたゆんなゆた!!
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1巻丸ごと使った導入部。
2巻以降を読まないと何にも言えない感じ。 -
あまり特徴のないごく普通のラノベという印象。
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コメディだと思ってたら後半は結構シリアス風味。天国と地獄のやってる事が通常イメージとはまったく逆で斬新でしたね。カラオケ大好き那由多のキャラは好きだ。