神さまのいない日曜日VI (富士見ファンタジア文庫 い 5-1-6)
- 富士見書房 (2011年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829136997
作品紹介・あらすじ
封印都市をタイムループから解き放ち、3年4組を助けることに成功したアイ。しかし、同時にアリスの願いに反して彼を救ってしまったことで、2人はすれ違ってしまう。「私にだけ見えていた夢が、なくなっちゃったんです…」アリスへの想いと引き替えに失った、墓守としての夢。ひとりぼっちで途方に暮れるアイだが、突如、封印都市に魔女旅団と名乗る異形の集団が現れ-!?「罪人を裁きに来ました-ここに魔女裁判を開廷する!」世界を救う罪を裁くという魔女旅団。彼らの狙いはアイなのか?そして、すれ違ったアリスとアイの想いの行方は-。
感想・レビュー・書評
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封印都市オスティアのタイムループを解き放ち、三年四組を助けることに成功したアイ。
しかし同時にアリスの願いに反して彼を救ってしまったことで、二人はすれ違ってしまう。
アリスへの想いと引き換えに失った、墓守としての夢。
ひとりぼっちで途方に暮れるアイだが、突如オスティアに魔女旅団と名乗る異形の集団が現れ…!?
世界を救う罪を裁く、という魔女旅団。彼らの狙いはアイなのか?
そしてすれ違ったアリスとアイの想いの行方は…。
魔女旅団編その一。ループを解いて皆を救って、はいさよならとは今回はいかなかったみたいです。
現実に戻ってきたオスティアの市民と一緒に復興作業を手伝うアイたち。アリスもちゃんといて、一見見事なハッピーエンドだったのに、アイにとってはそうじゃないという。
こっからはアニメ未開拓なので、わくわくしながら読めました。
確かにアイのやったことって、アリスの願いを否定して、自分の願いを優先したってことでもあるんだよね。
落ち込むアイが本当に消沈としていて、アリスもどうしていいかわからない様子。
最初からちゃんと間違えて、ハンプニ―を救わずに、幸せになればよかったんだっていうアリスの言葉がえらく突き刺さる展開。
でもその間にも、オスティアに出現した謎の黒面とか、ディーを狙う異能者とか、街に襲い掛かってきた魔女旅団とか、次々と問題が起こるから気が休まる暇もない。
アリスの決意もわかるけど、裁判でのアイの全力の訴えが本当にすごかった。
12年培ってきた自分を振り切って、捨て去って、砕け散って、それでもアリスに生きろと言うアイの叫びがすごい。
久しぶりに胸に刺さる訴えだった気がした。
この後魔女旅団と完全に戦争っぽいけど、とりあえずアリスとアイが和解したからよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的に一番しっくりくる略称は「神日(かみにち)」かな。
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悩むアイにグダグダ感があったので、少し読みずらかった。
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次巻が楽しみです。
擬似家族的なイメージがあるので、
ユリーさんの親バカ全開なところが楽しい。
アイがネガティブな要素に包まれていたので、
親バカ視点が微笑ましくて、暖かい。
アリスとアイの関係が少しずつ変化して、
アイの心も強く変化をはじめていて、
急展開、新展開ということはなかったけれど、
止まっていたものが動き出すような幕引き。
次巻が待ち遠しい。