鋼殻のレギオス19 イニシエーション・ログ (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-19)

  • 富士見書房
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本棚登録 : 235
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829137086

作品紹介・あらすじ

「あなたの記憶を見せてもらっているのですよ」デルボネの持っていた本の背表紙を見て、フェリは眉を寄せた。「あなたの学生生活は、とても楽しいもののようですね」ほほほと上品に笑うデルボネに、フェリは屈辱をかみしめる。あの記憶を見られたなんて…。生徒会から突然告知された「祭」。学生たちが「祭」の熱狂に浮かれる中、映像大会出展作品として「念威少女・魔磁狩フェリ」が上映されることに!ほかレイフォン下着泥棒疑惑や、カリアン・バンドなど、学園都市ツェルニの、知られざる黒歴史が、いま明らかになる-。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。雑誌掲載済みのものを
    フェリの解析中にデルボネと共に自分の記憶を紐解いていく
    という体裁を取っており、
    一応その後には解析終了という本編の進展もあると言えばあるのだが
    これは人によって好き好きが分かれるのではないだろうか。

    自分は短編だと知らず、本編の続きを期待して手に取ったので
    回想が始まってしまい非常にがっかりしたし
    その中身も随分と薄く感じた。
    フェリの記憶という割には、フェリ視点のものだけではないところも
    雑誌掲載の短編を別巻ではなく本編に織り込む為に
    無理矢理記憶を解析とこじつけているような印象。
    学園生活のエピソードの寄せ集めといった感じで
    本編の緊迫感から一呼吸おくというよりは
    台無しと感じてしまった。

    学園祭のような学生時代の大きなイベントの話は
    学生が学園生活の傍ら戦闘に巻き込まれるこの手の話ならば
    本編に組み込むべきではないのだろうか。
    某学園化け物退治モノのラノベでは
    学園祭や修学旅行中のエピソードも本編に収められており
    折角のイベントなのだから学生らしく、
    と戦いを休止し日常生活を送る違和感も覚えつつ
    イベントに勤しむ心理面なども描かれていたが
    それが学園モノの醍醐味ではないかと思う。

    全体的にギャグ要素というか、シリアスでは無い話が
    短編なせいもあるのか軽いノリで描かれていて
    魔磁狩少女だの朝チュンだの
    性格が変わる魔法の飲み物でレイフォンが軟派男になるだの
    ちょっと読んでいて恥ずかしいというか、同人誌を読んでいる気分になった。
    朝チュンなんて言葉はみんな知っているものなのか??
    自分は知らなくて検索してやっとわかったが
    そうした俗語というかネット用語みたいなものが
    普通に市場に流通しているプロの書いた本に何の注釈もなく書かれているのもどうかと思うのが正直なところ。

    それと1点、フェリが飛ぶシーンは
    確かにそれが映画になったら美しかろうと思ったのだが
    本文では鳥の様と表現されていたフェリの翼、
    イラストではどう見ても虫の羽のようで気になってしまった。
    イラスト自体はとても美しかったのだが。

    初期のレギオスが好きで、風呂敷を広げ過ぎだろうと思っている自分としては
    本編を早く進めて欲しいと思っているので
    今回のようなとってつけた感じで短い本編に挟んでの短編集は
    あまり楽しめなかった。

  • 短編集。リーリンも会長も在籍していた楽しかった頃の、学園祭の話。
    とはいっても現時点ではなく過去の。
    いろいろあって、フェリの記憶を振り返ることに。

  • 短編集。フェリが中心。

  • 面白かった。
    本編があの状態なだけに、こうやってわいわいと騒いでいる彼らが懐かしい。
    そして、やっぱりフェリ先輩は可愛い。むふぅ。

  • 短編集。そういえば、連載している雑誌はまだでてたんだよなぁ。
    隔月化する前あたりから読まなくなったなぁ。

    で、学園祭の話。
    少し時系列が混乱するけど、一応、同じ時間帯に発生した複数の事柄を書いている様子。

    でも、最後のオマケの劇中劇が一番面白いというのはどうなんだろ。

  • 短編集

  • 外伝というか番外編の短編集。
    学園祭をモチーフにしたドタバタ編。
    しかし、最後のおまけの魔磁狩フェリは非常に面白い。
    というか、良い意味で酷い (笑)

  • 魔磁狩フェリくっそワロタ

  • 2011/12/20
    ⇒まんだらけ 367円

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著者プロフィール

第15回ファンタジア長編小説大賞〈佳作〉受賞作『マテリアルナイト 少女は巨人と踊る』でデビュー。続く2作目の「鋼殻のレギオス」は大ヒットシリーズとなる。

「2018年 『クラウン・オブ・リザードマン3 無冠の覇者は戦場を望む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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