氷結鏡界のエデン9 決戦限界‐アマリリス・コーラス‐ (富士見ファンタジア文庫)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 198
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829137413

作品紹介・あらすじ

「単純この上ない二択です。このまま穢歌の庭の扉が開ききって浮遊大陸が滅亡するのを待つか、それとも、ありとあらゆる犠牲を覚悟のうえでセラの虚像と戦うか」氷結鏡界を突破した三体の強力な幽幻種-『セラの虚像』。天結宮を追放されたシェルティスの前に現れた異篇卿イグニドは、セラの虚像を一緒に倒そうとシェルティスに提案を持ちかける。一方、天結宮では巫女のユミィが統政庁のゼアドールたちと共にセラの虚像の討伐に向かうことになり-。交錯するそれぞれの思惑、壮絶なる死闘、そして明かされるイグニドの正体-。絶望の中で少女の祈りが世界を守る、重層世界ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は前巻とうってかわってバトル一辺倒。
    そして今回の幽幻種の名前には「詠使い」を読んでいた
    身としてはあまりにぎょっとするものなのですが、
    これについても次巻で明かされました。

    ここからは実際に「イリス」も刊行され始めてるんですよね。

    それも踏まえてか今回のバトルは意味深で読み応えが
    ありました。

    正直、7巻でシェルティスの秘密が明かされた8巻以降は、
    ヒロイン・ユミィにやきもきする部分も出てくるのですが、
    それについてもこの巻で…ああ!ですね。

  • 読了

  • 再履。

    読み直してみると、3体の幽玄種がコピーであってオリジナルでなかったり、1000年前の言及だったり、黄昏色の詩使いの名詠が出てきたりと色々リンクしている。
    内容的に次巻と上下巻(といってもエデンは毎巻そんな感じだけど)っぽいから、そっちでの世界の繋がりの解明に期待。

  • 第9巻を読破。

    穢歌の庭〈エデン〉から三体の幽幻種が浮遊大陸〈オービエ・クレア〉に現れて。

    しかもその幽幻種はとても強い『セラの虚像』と呼ばれる種で。

    その強さは敵対していた勢力たちが手を結ぶほどのもの。

    読んでいてふっと「あれ? なんで異篇卿たちと対立していたんだっけ?」と思ってしまうほどで。



    それくらい彼らの協力関係はすごいことで。

    三体の幽幻種を一体ずつ、それぞれのチームが相手することに。

    我らがシェルティスは謎の異篇卿イグニドとチームを組んで黒竜〈アマデウス〉を倒すことになるのでした。

    天結宮〈ソフィア〉にいられなくした張本人とタッグを組むことになるとは……。

    まあ、それくらい三体の幽幻種は絶大ってことですね。

    それにしてもモニカがww

    頭の打ちどころ悪かった? ってなくらいモニカが積極的になってきているww

    やばい。

    やばいよ、ユミィ。

    傍にいられない分、ユミィがとっても不利だ。

    モニカの行動に凍結したシェルティスがww

    これは……今後の展開が楽しみですね。

    まあ泥沼三角関係とかは勘弁してくれ、ですが(^-^;)

    あとイリス。

    機械水晶のくせにかわいく見えてくるから不思議だ。

    言動かなあ。

    機械っぽくなくてみょ~に人間臭いし、さらに「不完全神性機関イリス」もあって脳内ではばっちりダ家政婦〈ダメイド〉ちゃんが動いています。



    さて、突如現れた扉に吸い込まれたシェルティスとユミィ。

    彼らを待ち受けるものはいったいなんなのか。

    wktkが止まりせん(*゚∀゚)

    しかし……予兆はあったとはいえ、まさかの正体にびっくりです。

    しかもあちらを虚像〈ゆめ〉って言っちゃってるし……。

    え?

    いったいどうなるの?

  • イグニドの策略によって魔笛に汚染されていることをばらされてしまったシェルティス。
    しかし、巫女による氷結鏡界は、もう限界らしいし、事態はシェルティスとユミィ二人だけの問題では済まなくなってきた。
    人物に関するいろいろな謎も未解決なので早く続きが読みたい。

  • この先どうなるのか、そもそも今何がどうなっているのか、把握するのが難しい謎だらけの物語。
    でも天辺過ぎて終幕へ加速・急降下しているような気がするので、折り返し地点は通過しあとは突き進むだけなのかなぁという感じ。ハラハラしますが、展開を色々予想しつつ次巻を待つ所存。

  • エデンより浮かび上がってきた3体の強大な幽幻種に、天結宮・統政庁・異篇卿がチームを組んで立ち向かう。

    外部からの敵に対して普段はいがみ合っている者たちが力を合わせて戦うというのは、すごくワクワクする展開なんだけど・・・
    何だよ、アマデウスって。
    名前は前々から出てた気がするけど・・・気になるじゃないかー!

    そんな感じで、作者の前作「黄昏色の詠使い」を読んでいればいるだけのめりこんでしまう展開は相変わらずです。
    最後にはこれまで謎の存在だったイグニドの正体も明かされ・・・
    「面白いから」だけじゃなく、別の意味でも止められないシリーズです。

  • 盛り上がりが高調。
    ある意味では混合チームで挑むバトルもあって、
    読み応えある内容。

    各登場人物の気持ちも見えてきて
    シェルティスとユミィの関係の行方もますます気になるところ。

  • 世界の命運を賭け、それぞれが戦いに挑む今巻。黄昏色から読んでた身としては二つばかり懐かしい名前が顕現したし、終盤への盛り上がり方がよかったです。ゼアドールさんかっけぇ。イグニドはまぁ予想どおりだったかなと。あとは『完全家政婦機関イリスちゃん』ねぇ…“彼”に聞かせてやりたいよ(笑)

  • 何書いてもネタバレになりそうな気がするシリーズ。
    この一冊の前に出てる「不完全神性機関イリス」は是非目を通してから読んでほしい。
    前々からひっかかってたイグニドの台詞の意味を考え始めてる最中。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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