- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829137475
作品紹介・あらすじ
地に堕ちまくった地獄のイメージアップを目的に、高校のサークルとして作ったヘルカム。会員はいまだ俺と那由多、伊織の3人ぽっちで、地獄の印象も最悪なままだが、地獄と天国が仲良くなれば、必然的に地獄の印象も良くなるはず。てなわけで手始めに、那由多と天国の審官・涼の親密度UPを狙った所、意外なことに天国、地獄ともに俺の案に乗り気になってきやがった。マジで!?いや〜俄然おもしろくなってきたなオイ。しかし…そんなウキウキ気分の俺とは反対に、那由多の元気が日に日になくなっていく。おまけに地獄との交渉役として、聖上教会から超絶美少女がやってきて!?-。
感想・レビュー・書評
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最終回。今回はヘルカムらしい活動がなかったんで残念や。
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シリーズ最終巻。
地獄と天国の和解という今までだれも考えたことのない壮大な夢は、義貴を中心にして那由多、伊織、涼、都古が友達になることで、実現へ向けての一歩が踏み出されます。この機をとらえて刹那は天国との会談をおこない、和解を迫ります。これに対して天国が出した条件は、地獄の者が今後いっさい現世界の者と交流をもたないというものでした。
もし天国の条件を呑めば、那由多は二度と義貴に会うことができなくなります。しかし、地獄と天国の和解という壮大な夢が実現することに大喜びする義貴を悲しませたくないと、那由多は天国が提示した条件を隠しつづけます。しかし義貴は、そんな彼女の気持ちに気づくことができません。
そして1週間後の朝、那由多は黙って義貴の家を出ていきます。彼女の姿が見えないことに不審を抱いた義貴はようやく、那由多が義貴の夢を守るためにこの1週間自分の気持ちを押し隠していたことに気づきます。彼は、那由多が最後に思い出の詰まった学校に戻ってくることを信じて、学校に彼女が姿を現わすのを待ちつづけます。
ヘルカムの活動が天国に動揺を与えるほどの実績を上げていないことなど、多少不自然に感じる点もあったのですが、全四巻で完結するコンパクトな作品なので、やむをえないかなという気がします。 -
完結。最後は落ち着くべきところに落ち着いたかなと。涼のデレ具合もよかったけど、やっぱり那由多だよねぇ。義貴は巻を追うごとにまともになった分、最初のはっちゃけぶりが影を潜めたのが少し残念。ともあれ、完走お疲れ様でした。