- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829137901
作品紹介・あらすじ
「カナクさんがこの世界にいてくれるなら、あたしはどうなろうと構いません!」-カナクを救うため、白夢の泉に飛び込んだネウ。(撃ち抜け…何もかも忘れて、黒夢の魔王を倒すんだ!)-アレンシアの希望、若き影砲士ライカ。「さあ、始めよう。そして全てを終わりにしよう」-とうとうユーリエの許へ行く方法を見つけた黒夢の魔王カナク。双月暦1519年10月。それぞれの悲願を胸に、アレンシア大戦が始まった。緒戦は烈翔紅帝オリヴィア率いる連合軍の勝利に終わるが…!?強い愛、譲れない想いが世界を変えるファンタジック・ラブストーリー、感動のトゥルーエンドへ。
感想・レビュー・書評
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前巻の評価が低かったので、イメージ悪く、
なかなか読むまでに至りませんでした。
が、1巻2巻ぐらい良い物語でした。
無難な終わりといえばそうですが、
至るべき場所に着地した感があります。
難を言えば、前巻でも思ったことですが
緻密に考えた設定を欲張って
一気に放出しすぎってとこでしょうか。
飽きてしまうんですよね。
あと戦闘ベタな感じ。イマイチでしたね。
それでも、その少なくない弱点を補うだけの
感動がありました。
個人的には2巻が一番すきだったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ最終巻。
オリヴィアの提案を受けて、アレンシアの諸国が魔王カナクを倒すため、連合軍を結成されます。女王オリヴィアは宿敵リーゼとの戦いに挑みます、一方ヤヒロもラザーフェニアに精神を支配されたソーンと対峙し、全力を尽くして戦います。
それに対して魔王カナクは、ライカのガザリウム弾による攻撃を受けて片腕を失いながらも、ふたたびユーリエと会いたいと願いつづけます。そんな彼の前に、白夢の力を得たネウが立ちはだかります。彼女はカナクをこの世界につなぎとめようと戦いますが、カナクは彼女に別れを告げ、アルヴァダーグの魔法を完成させて1000年前の世界にいる、ユーリエのもとへと旅立っていきます。
順当な結末で、意外性はありませんが満足感は十分でした。カナクとユーリエの再会シーンはコミカルだけれども感動的です。 -
1〜2巻は1人称の割に3人称っぽくて読んでるときに始終首を傾げてたのですが、3巻からは3人称になって首を傾げる回数が減りました。
それでもところどころ話の描写に説得力ないんですよね。だからやっぱり首傾げちゃう。
なんで唐突にこのセリフが来るんだろう?なんで唐突にこんなご都合展開来るんだろう?って。
あとキャラが全体的に薄いし、どことなく似てるから余計にそう感じるのかも。
全体のテーマは一途な愛。ブレることなく全5巻に渡ってそれが描かれてます。
よい意味でも悪い意味でも、典型的なライトノベルという感じでした。 -
大団円の完結編.前巻でのカナクの決心やオチが誰もが想像の通りの展開だったけど,その辺りは非常にライトだとして割り切る.シリーズ序盤はアガペというか相手への強い思いを前面に出したキャラ押しの展開だったと思うけど,だんだんファンタジーらしい普通の戦記っぽい語り調になっていて,この5巻もそんな戦記っぽい印象.ただ前巻までで築いてきた各キャラの思いがちゃんとぶつかり合っているのがよかった.
予告通りユーリエがやっと登場するわけだけど,そこだけ輝いていた.というかそのシーンだけ浮きまくっていた.ユーリエってこんなキャラだったっけ?と思って1巻読み直したらそんなキャラだった. -
見事に物語を畳む最終巻だった。
ネウの扱いがとにかく素晴らしい作品だったように思う。
豪速球なくらいストレートに王道で、各キャラクターが想いに正直だった。 -
終わり良ければすべて良し。
前巻から続く序盤〜中盤の戦争のシーンは正直いまいちだったけど、ラストの一連の流れがほんと素晴らしかった。
一途にユーリエを想うカナク、そんなカナクを追い続けるネウ、ネウを見守る仲間たち…。
それぞれの想いに胸を打たれました。
カナクを巡る、心優しい人達の物語。
カナクのキセキ。
素敵な作品でした。
このご時世に、ハイファンタジーを舞台に選んだ作者にも拍手。