氷結鏡界のエデン11 最終双剣‐ユミエル・ノイズ‐ (富士見ファンタジア文庫)

著者 :
  • 富士見書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829138700

作品紹介・あらすじ

天結宮に突如として出現した幽幻種の群れ。護士が、巫女が、千年獅が、そして皇姫自らが戦線に立つという総力戦のさなか、奇妙な情報が走る-巫女ユミィが"ふたり"いる!?戦場にありがちな、ただの情報の錯綜なのか、それとも…。真偽を確かめるべく、塔を駆け上がるシェルティス。だが、時を同じくして、浮遊大陸全土に"何か"が重くきしむ音が響き渡り、不気味な振動が塔をゆらす。塔の最上階、シェルティスの前に立つ異篇卿イグニドは驚くべき事実を告げる。「氷結鏡界を維持する鍵、今それは私の手の中にあります」あるべき世界を選択する、重層世界ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • この表紙のユミィ、違和感感じると思ったら
    読めばわかりました…
    シェルティスの秘密が撒かれた7巻に対し、この巻は
    ユミィについての展開もじわじわ膨らんでいくことに
    なります。
    そして、あの人物が語る「虚像」が本当に虚像なのかも。

    それにしても、シェルティスの仲間、ユミィの仲間に
    加え、エリエが深く関わってきたのは嬉しかったですね。
    彼女の横にいた存在、彼女が誰に似てるかなどが
    彼女の存在の大きさを語っていた気もしますが。

    残る12,13巻はクライマックス前後編な感じですね。

  • 読了

  • いよいよ、終盤にむけていろいろと押し迫ってくる感じ。

    『イリス』の方も、どんな結末になるのか薄々わかってきたし、やはり、1000年は長かったのだろうなとしみじみ。

    今回は、いろいろと問題提起ばかりで、次巻以降に解決していくのだろうが、その前に『イリス』の完結があるそうなので、そちらを楽しみに待とう。

  • 第11巻を読破。

    ああ、そうか。

    イグニドは“二人”で生き残れる世界を目指しているわけなのか。

    でもそのためにはノイエ・ノエシスの双子が犠牲になるわけで。

    そのことに罪悪感を抱いて、やっぱりできないと言うイグニド。

    ああ、なんだかんだ言いつつ、イグニドはやっぱり“彼女”だなと思った。

    目的と手段が違うし、なぜ“そうなった”のかはわからないけれど、彼らの計画が一番いいのかもなあ。

    と思ったのだけれど、〈穢歌の庭〉には凪がいる、浄化完了しつつある大陸がある。

    それを知ってしまったらなあ。

    完全凍結は凪たちまでも凍結してしまうわけだし、凪は生きていたんだし。

    多分、それを知る前だったらイグニドたちの案に賛成しただろうな、私。

    なんで対立してんだっけ、この人ら? って思っちゃったくらいだし。

    でも「不完全神性機関イリス」を読んで、前回で〈穢歌の庭〉に凪がいることを知って。

    そうなるとやっぱりイグニドたちの方法には賛成しかねるな。

    そう思いました。

    さて、無事〈穢歌の庭〉から帰還したシェルティスたち。

    しばしの休息で皇姫サラから事情を説明するシェルティス。

    っていうか、やっぱり地下に眠っているのはイリスのボディなんだな。

    昔の自分を見られるのが恥ずかしいとか思っちゃってるイリスww

    やっぱり女の子だwww

    エリエに修復されてシェルティスたちの前に現れたときが楽しみだなあ。

    と、今回のお話で気になったことが。

    シェルティスの剣の師匠が「不完全神性機関イリス」に登場したあの機神だったわけだけれど。

    シェルティスの名前にも同じ名があるんですよね。

    これって単なる偶然なのかしらん?

    なにか意味があるのかな?

    今回は「不完全神性機関イリス」側のメンバーもちょこちょこ登場しました。

    紫苑のビフォーアフターには驚き。

    千年ずっと待っていたんだなあ。

    あと、前回の感想で最初の巫女と千年獅の誓いの言葉。

    サラちゃんとツァリさんの会話だったことが判明。

    そうか、千年間ずっとそばにいてくれた人、か……。

    にん……げん……?

    いや、ツァリさんは元々変わった人だったわけだけど。

    サラちゃんは氷結結界の影響でああなっちゃったわけだろうけれど。

    さて、イグニドの手によって氷結鏡界の統率権を奪われてしまったシェルティスたち。

    しかもイグニドは〈穢歌の庭〉に逃亡してしまい、どうしようもない状況に。

    ユミィは新しく皇姫になることを決意。

    でもそれはシェルティスにとって了承できないことで。

    だから――

    次は冬か。

    楽しみですね。

    その前に「不完全神性機関イリス」の完結もあるわけですし。

    wktk、wktk(*゚∀゚)

  • いやー面白かったわー。
    最終決戦に向けての準備となる1冊。
    ここまでくるとイグニドを応援したくなってきたw
    しかし、その考えを真っ向から否定したシェルティス達。
    世界の行方や如何に。

  • いよいよ最終局面も近づいてきましたが、それに向けての土台作りみたいに感じました。それぞれの想いと思惑が絡み合い、「イリス」の方の話とも繋がりが深くなって次からの盛り上がりに期待が高まります。…冬までなんて長いっすよ、先生(苦笑)まぁそのあたりは『完全家政婦機関イリスちゃん(失笑)』が楽しませてくれるでしょう。あと、バトってないのにゼアドールさんがマジかっけぇ。出てきた当初は脳筋キャラかと思ってたが“第一”の称号は伊達ではないということか。

  • 毎度毎度思うのだけれども、しっかり一つ一つの流れ追っていったほうが楽しめるんだよねぇ。
    刊行間隔があいて前からの流れが途切れるのは読み手が悪いんだけど…。

  • ユミエルとシェルティがどの状況で出逢うのか?イリス復活は?に注視してどきどきして読んで読み終わるとユミエルに感情移入してしまう俺がいた。イリスとのリンクがさらに濃くなってきてイリス最新刊初登場のキャラが二人も出てきた。イリスで敵対してたのは、和解したんだな。よかった。次は、イリスの残り2巻だ。楽しみ楽しみ

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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