仮想世界の優しい奇跡: Mr.サイレント (富士見ミステリー文庫 35-1)
- KADOKAWA(富士見書房) (2002年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829161623
作品紹介・あらすじ
林晋一郎は、幼いときの事故で声を失ってしまった17歳の少年。幼なじみの中垣内真理香と手話で会話をする以外、パソコンと編み物に熱中する毎日だ。「晋一郎。あたし、今はまっている作家の日記、読んでみたい」『それは、長いのとおもしろいので有名なんだ。作品より日記のほうがおもしろいとか-』「殴るよ、マジで!」そんな時、二人はインターネット上の日記で『誘拐事件』のSOSらしきものを見つけた。真理香は晋一郎を焚きつけ、事件解決に乗り出すが…。微妙な関係の二人が紡ぎ出す、心ふるわせるロマンティック・ミステリー。
感想・レビュー・書評
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人とかかわり合いたくない少年と
お目付役の少女の連続短編ミステリー。
小説家拉致事件、オフ会のストーカー事件
オークションにいれあげた夫。
登場人物が少ないので、という状態もありますが
少し考えれば分かる事件です。
しかし事件よりも、やった内容について
考えさせられてしまうものも。
多分軸は、少年がこうなった事件、の真相?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5巻にて。
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友だちに借りて読んでハマりました。
もう一回読みたくて手に入れました。
事故で声を失った晋一郎と世話役の真理香。
引きこもりの晋一郎が事件を解決します。
日常にありそうな事件なので、すごく身近に感じます。
おもしろかったです。
真理香と晋一郎がどうなっていくのか楽しみです。 -
手話できるよになりたいなー。
犯人?すぐわかる系ミステリ!
面白かった⊂( ^ω^)⊃ 編み物する人っていいよねー。 -
声を失った青年探偵 続編を期待する
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ターゲットが少年少女ということもあるのだろうが、読みやすく入りやすい文章と雰囲気。しかし、これがなかなか筋立ては立派な本格推理作品となっている。(ように思う。)
両親を失った事故で自らも声を失ってしまった晋一郎は、遺産と株で悠々自適の引き籠もり。パソコンと編み物に熱中する毎日を送っている。幼なじみで彼の「ベビーシッター」でもある真理香に巻き込まれてネット絡みの事件解決に乗り出すハメに…。
微妙な関係の二人が微妙な事件を解決するのだが、雰囲気もよいし事件も短くすっきりとまとまっていて読みやすい。裏表のない真理香の性格も好感が持てて話に入りやすいのだ。続編が出そうな気がするんだけど、ちょっと期待したい。 (2002-03-05) -
学生時代に嵌った本。
現在絶版しているとかいないとか…
声の出せない青年と幼馴染の女性の探偵物語。
時代を感じます、えぇ。 -
主人公の口癖が凄いゆとりの象徴な気がする
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読んだ本。
Mr.サイレントシリーズ第1巻。 -
主人公一郎は口が聞けない。その引きこもりがちの一郎が唯一心を開いているのが幼馴染の真理香。
この二人は微妙な関係中であり、友達以上恋人未満と言うにふさわしい関係である。
話が進んで行くにつれ、二人は誘拐事件に巻き込まれ二人の幼馴染とゆう微妙な関係が変わっていく。
その経過を読んでいくのが、読んでいて恥ずかしく赤くなってしまった。
ネットで調べた所まだまだ続きの巻があるらしいので、読んでみたいと思う。
とても楽しかった。