GOSICK 2 (富士見ミステリー文庫 38-4)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.56
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本棚登録 : 1026
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162545

作品紹介・あらすじ

聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、囚われの金髪の姫-ヴィクトリカは、混沌を求めている。自らの退屈を癒してくれる、世界の混沌の欠片を。彼女の知恵の泉がそれを弄び-再構成するのだ。日本からの留学生、九城一弥は、そんな危うく、儚げな姫を守る決意をし、彼女の傍らにいようと思っていた。どんなときも。「"灰色狼の末裔"たちに告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する-」新聞の広告欄に掲載された謎のメッセージ。それを見て熱病にうなされるように、学園を飛び出すヴィクトリカ。彼女と九条一弥は、ある山間の小さな村を訪れる。そこは、ヴィクトリカにとって忘れ難い場所であった…。夏祭りが近づく謎多き村で起きる不可解な殺人。そして過去に起こった不可能な殺人。二つの事件に巻き込まれていくヴィクトリカと一弥は、混沌の欠片を集め、確実に真実へと近づいていく。祭りの篝火の向こうにある血塗られた真実とは?絶好調ゴシック・ミステリー第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 久城くんがいい子すぎて、癒される。ヴィクトリカも素直ではないけれど、久城くんを必死で助けたり、占いに涙したりしてかわいい。

  • ■ 1774.
    <読破期間>
    2017/10/30~2017/11/3

  • 重厚で読み応えのある第2巻。近代と中世のヨーロッパが交錯する面白い話だった。そして、ヴィクトリカの母親と、ヴィクトリカの出生の秘密が明らかに。

  • 2冊目。
    灰色狼の住む村に、学園を抜けだして二人で行き、
    ヴィクトリアの母親"コルデリア"が村を追放された冤罪を晴らす話。

    毎度のことながら拗ねたりするヴィクトリアが可愛かった。

    新たに野に放たれた灰色狼「アンブローズ」や灰色狼の住む王国「セイレーン」はこの先関わったりしないものかね。

    先を読み進めてると「数年後に大きな嵐が来る」とか「ドレスを着て赤ん坊を抱いたコルデリアの写真」とか「先の大戦でコルデリアがしたこと」という設定に矛盾があるようなきがするのは気のせいかな?

    1巻より更に二人の仲が深まりつつ、
    二人と世界の未来に暗雲が予言されてどうなっていくのか、続きを読んでしまおう

  • 謎の新聞広告を目にしたヴィクトリカは、一人学園を抜け出し、山奥の村へ。
    後を追いかけた一弥が訳を問うと母の無実を晴らすためだというが…。
    過去と現代に起きた2つの殺人事件の謎が混迷する、波乱の第2巻。

    軽くするのはラノベに必要だが、そのせいで殺人事件までも軽くなってしまうというか…。
    サクサク進んでいい反面、事件を解決するだけの展開だけで、推理する楽しみもないし、気が付いたら事件が終わっている感じ。

    ヴィクトリカのキャラはしっかり立って、シナリオもいいのだが、なにかパンチが足りないな。

  • アニメ見てるんでミステリ的には格別言うことないんだが原作読んであらためてアニメってよく出来てるよなあと。

  • 展開が早くて面食らっている。

  • ヴィクトリカがどんどんかわいくなっていく~コルデリアの無実を証明するために頑張る姿がもう!あと、ちらちらっとだけど一弥の過去というか、留学の動機付けのあたりも出てきていて、少しずつキャラクターが明らかになっていく感じが読みごたえ。
    カバーのあらすじで久城が九条になってるのが気になる…

  • 無断で学園を抜け出し、母親の故郷に向かうヴィクトリカと、彼女を心配してついていく久城。

    腹を立て、文句を言いながらもヴィクトリカが心配でならない久城と、強がりつつも久城を頼るヴィクトリカの関係がかわいらしい。
    いくつかの謎が解けたけれど、さらなる謎がちりばめられて、今後の展開が楽しみに。

    物語は陰惨な側面を持ちつつも、ラノベだからかそれほどきつい表現はなく読みやすいです。

  • ヨーロッパの小国、ソヴュール王国にある聖マルグリット学園。世界大戦終結後この学園は一部同盟国の優秀な学生を留学生として受け入れ始めた。極東の島国からやってきた久城一弥はその優秀さと真面目さを評価され、この学園に入学を果たした軍人一家の末っ子である。しかし期待に胸を躍らせてやってきた一弥を待っていたのは、貴族の子弟達の偏見となぜか学園中に蔓延る怪談ブームだった。

    GOSICKⅡ
    学園になかなか馴染めない一弥はおかしな事件に巻き込まれたり、おかしな友達が出来たりする。ヴィクトリカはそんなおかしな友達の一人である。ヴィクトリカには謎が多い。今日も彼女は新聞の広告を見て学園を抜け出そうとする。目指すは母が追放された村・・・


    この物語のキーは「灰色狼の末裔たちに告ぐ。近くの夏至祭。我らは子孫を歓迎する」という新聞広告に載せられたメッセージ。ヴィクトリカはこのメッセージに大きな反応を示します。そして一弥はその反応の大きさに驚きながらも、彼女の身を案じて彼女と行動を共にします。そして向かった先はヴィクトリカの母が殺人罪で追放された名もなき村。ヴィクトリカはその村で起きた20年前の殺人事件の真相を暴き、母の無罪を証明する為に動き出す。


    私の好きなシーンは「ヴィクトリカが母の無罪を証明すると誓うシーン」です。母の誇りを守る為に動くヴィクトリカは今までに無い感じでした。またこの村はヴィクトリカと大きく関係している点も今後に繋がりそうで見逃せません。


    そして、ヴィクトリカが眠っているはずの一弥に言う言葉はなかなか。このGOSICKではこういうヴィクトリカと一弥の掛け合いが魅力なのでしょうか。結局冒頭での絶交の件なども最後まで引っ張ってきていますし。また個人的には「アブリルにもっとかまってやれ、一弥!」と思います。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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