砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない: A Lollypop or A Bullet (富士見ミステリー文庫 38-6)
- KADOKAWA(富士見書房) (2004年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829162767
感想・レビュー・書評
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久々に本読んで衝撃を受ける。海辺の田舎町に美少女だけどちょっと変わりものの転校生やってくる…な設定とか、ラノベっぽい文体に舐めきって読み始めたのが、途中から完全に圧倒されて呑まれた感。ものすごいテンションで書き上げられたラストに泣いた。
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最初に、最悪な結末が示唆されてるにもかかわらず、最後まで読んだら泣きそうになった。
読み進めていくうちに、なぎさと藻屑の二人がどうか救われますようにと祈りながら読んでいた。 -
世の中の「側」に入ることのできない、これは少女版「タクシードライバー」なのかも。悲しいかな少女が撃ちまくるのは砂糖菓子の弾丸なのだが…。主人公や脇役たち人物の描き方が素晴らしく、こういう性格ならこういう思考や行動をとるだろう、というような点においてほとんど矛盾が感じられない=とてもリアル、な感じがする。文章は叙情に流れずむしろ理知的で、鋭く切り取られた彼女たちの心情、しっかりとした構成のストーリーに加え、主人公たちと同世代の読者層へむけられたメッセージも素晴らしく、作者の識見を感じられる。これはフィクションとして完璧でしょう。
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こんなにも胸がくるしいのに頑張ろうと思えるのはなぜだろう。生き抜いた子供だけが生きて大人になるってことを僕らはいつも忘れてしまうね
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絵がとても可愛いのに、内容に驚きました。
少し悲しく、ちょっと考えさせられるお話です。 -
桜庭さんの本の中で一番すき
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もくずかわいいよもくずあああああ
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読んだ当時もその衝撃が凄かったが、大学受験の新幹線で漫画版を読んで、再度読み返してから改めて好きな作品になった。少女たちにはあまりにも残酷な、美しいのにそうとは決して言いきれない澱のような感覚が残る。/本年度ベスト3に入る作品。