砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

著者 :
制作 : むー 
  • 富士見書房
3.73
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本棚登録 : 1437
レビュー : 244
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162767

作品紹介・あらすじ

大人になんてなりたくなかった。傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。山田なぎさ-片田舎に暮らし、早く卒業し、社会に出たいと思っているリアリスト。海野藻屑-自分のことを人魚だと言い張る少し不思議な転校生の女の子。二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残っていくために-。これは、そんな二人の小さな小さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に本読んで衝撃を受ける。海辺の田舎町に美少女だけどちょっと変わりものの転校生やってくる…な設定とか、ラノベっぽい文体に舐めきって読み始めたのが、途中から完全に圧倒されて呑まれた感。ものすごいテンションで書き上げられたラストに泣いた。

  • ライトノベルに見せかけてのヘビーノベル。

  • 砂糖菓子を子供の無力さに例えており、思春期ならではの感情が痛い程わかる。
    甘いようで切ない文章が印象的。

  • 火車から連続して、“読後感が最悪な本”として紹介されていた作品を読んでみました。
    これもその1冊。
    地元の図書館に依頼を出してわざわざ県立図書館から取り寄せてもらいました。
    到着したと連絡があったので取りに行くと、ライトノベルで表紙は萌え系。
    借りるときちょっとだけ恥ずかしかった(笑)。
    しかし、その内容たるやかなりショッキング。
    児童虐待とウサギ惨殺事件とバラバラ殺人。
    読後、虚しさだけが残ります。

    最近、色々なジャンルと作家に手を出しているから、色々なタイプの面白い本に出会うなぁ。
    桜庭一樹、要チェック。

  • 最初に、最悪な結末が示唆されてるにもかかわらず、最後まで読んだら泣きそうになった。
    読み進めていくうちに、なぎさと藻屑の二人がどうか救われますようにと祈りながら読んでいた。

  • 200806読了! ★★

    ん!表紙がはずかしいッ!笑 ろりゆりものっぽいじゃないですか。
    むーーーー、ダメでした、わたし。

    うまいし、世界観の構築には有無をいわさぬものがあるとは思いつつ、もうね、エキセントリック少女的な設定からしてむり。
    ついでにゴスロリ風衣装せっていがもうダメで・・・
    あーもうほんとに自分はラノベ向きではないんですね。

    頭がいたくて熱があるじょうたいでぼーっとして読んだのがわるかったのか、
    えっと、うさぎころしたのだれ?明快なこたえがないままだったような気がしたけど、「わかってんでしょ!」的な感じ?
    それから、どうして藻屑さんには10がつ4にちには嵐がくるってわかってたの?ほんとに人魚だったの? まさかね。

    あと、にいちゃんと藻屑のとうちゃんがもったいない・・・キャラ設定が魅力的なんだから、もうちょっと気合を入れて
    いろんなところで人とからんでいただきたかった。
    まあ、ラノベだからね・・・

    この人、日本海の書き方がうまい!島根出身ですよね。
    わたしが大好きなまんがで魚喃 キリコさんのblueっていう作品があるんですが、その作品はまんがで日本海側の寂しい海をよく表現してある。
    本題よりもむしろそれにものすごく感嘆していたのだけど、文章でいえば桜庭さんだなァ、と思いました。
    日本海の海って、もうやるせないくらい暗いんですよね。晴れて青くても、暗い。そこに海があるだけで憂鬱になるかんじ。
    そーゆーの書くのが、ほんとうまい。


    えっと、これは、大幅に加筆訂正して、ついでに厨房設定をやめて(もうちょっと大人に)めっちゃ手をいれたら、
    すっごく好みになると思います。
    なんか読み終わったあともくすぶる感じ・・・

  • 桜庭一樹が大好き!という学生から借りて読んだ。変な感想かもしれないけど「読みやすい」。次々とミステリアスに展開するので、飽きずに読んでしまう。が、ちょっと痛々しい部分もあるので、これが面白い、と思えていいのか?という後暗い気持ちにならなくもない。桜庭一樹は「私の男」しか読んだことなくて、それとよく似た感じだなあと思った。読み味が、熟れすぎたフルーツのよう。みずみずしいのか、良くないもの食べちゃった感じなのか、混沌としてる。
    一部、ストーリーの中でうまく回収されてないところがある気がして(嵐が予言できた理由とか、うさぎの犯人とか)気になったけど、読み取れてないだけ?
    本を貸してくれた彼女に、確認してみないと。
    というくらいには、気になる本でした。

  • こんなにも胸がくるしいのに頑張ろうと思えるのはなぜだろう。生き抜いた子供だけが生きて大人になるってことを僕らはいつも忘れてしまうね

  • 表紙があれですが、中身は非常に重たいおはなしでした。

  • ラノベ風なイラストの本の割に内容は重く、非常に考えさせられるというか痛々しい気持ちになる作品。自分は大人側の視点でこの物語を読んだので、救われなかった少女に対する虚無感と日頃から少女に暴力をふるっていた父親に対するいら立ちが同時に沸き上がった。読後は非常に複雑な気分になった。そういう風に思わせる点ではよくできている作品だなと思う。でもミステリーではないなと同時に思った。感想はこんなところです。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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