しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫)

著者 :
  • 富士見書房
3.29
  • (17)
  • (26)
  • (123)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 420
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162842

作品紹介・あらすじ

「ねえしずるさん、密室ってなんなのかしら?」「そうね、よーちゃん、それはきっと、どんなものでもごまかせると思い込んだ人間の、つまらない錯覚なんでしょうね-」白い病院にずっと入院中の少女と、その友人のこの二人は、今日も今日とて退屈しのぎに不思議な事件を追いかけています。それは人の血を吸ってミイラにしてしまう吸血植物の謎とか、七人の一家を皆殺しにしたという七枚のカードに秘められた呪いの秘密とか、死んだはずの人が祭りの中で同時に別々の場所で目撃される怪奇とか、鳥のように空飛ぶ怪人の話とか、奇妙奇天烈な怪事件ばかりです。しかもそれらは、全部"密室"の事件なのです-扉も壁も鍵も、部屋そのものさえないのに"密室"って?これらの不可思議な事件を、彼女たちはどうやって解き明かすのでしょうか-ひとりは病室から一歩も出ないのに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 二人の関係が主従関係のようで私は読んでてなんかヘンな感じかな。
    謎解きもそれは無理くりじゃない?って感じ。ファンタジー前提の戦地調停シリーズがすごい面白いだけに、同じ推理物でも何かなーって思っちゃう。まあいいじゃんじゃねーよ。

    2022/12/15
    読み終わった感想。カードゲームで印象迷彩使ってるっぽいし、しずるさんもしかしてリ・カーズの始祖?まさかねーw

  • 病弱で病院から出られない美少女しずるさんと友人の少女が、世の中で起きている不可解な事件の真相を推理するというほのぼのとした安楽椅子探偵もの。シリーズ二作目。別に事件を解決する必要性があるわけではないので、世間話の一環として事件の部外者として新聞やテレビ情報から完全に趣味で推理してるのが新鮮。
    一編一編の謎はともかく謎解きはかなりあっさり。謎解きよりも二人の少女の関係性や絡みを楽しむ作品なのかと思います。ほのぼのした雰囲気の中にしずるさんの病気の謎がうっすら不穏な影を落としていて気になります。

  • 謎解きは「?」という感じですが、しずるさんとよーちゃん、ふたりの女の子の会話を楽しむという視点ならば可愛らしくてほのぼの楽しめます。ハウス・オブ・メディチクラフトというカードゲームは面白そうだなと思いました。

  • あいかわらずの凄惨な事件と
    ほのぼのした二人の会話。
    病院から出られないしずるさんと密室の話という
    ある種の対比。

    「はりねずみチクタのぼうけん」が癒されます。

  • (収録作品)しずるさんと吸血植物/しずるさんと七倍の呪い/しずるさんと影法師/しずるさんと凍結鳥人/はりねずみチクタ、船にのる

  • 今回は様々な密室を検証する。

    (2005年11月02日読了)

  • 短編の面白い作家は描写がうまいな、と思いました。
    ひねりがかっこいい。

  • 好きです。(感想ではない)

  • 借本。
    やはり、はりねずみの話が邪魔で仕方ない。
    今、ミステリー文庫と気がつきました。
    気がつかなかった…

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上遠野浩平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×