GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― (富士見ミステリー文庫)

著者 :
  • 富士見書房
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829163283

作品紹介・あらすじ

夏の終わり、山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを感じさせる、涼しい風が吹き抜ける。それは、ある少女の不在を皆に告げているようでもあった-。学園から突如いなくなった金色の妖精・ヴィクトリカ-リトアニアに存在すると呼ばれる修道院に軟禁され、生命の危機に瀕していると聞いた、東洋からの留学生・久城一弥は、自らヴィクトリカを迎えに行くことを申し出る。大きな力を持ちながらも、生きることに苦しんでいる小さな少女を助けるために。豪華大陸横断列車で知り合った、奇妙な乗客たち。そして、ファンタスマゴリアと呼ばれる謎の夜会で巻き起こる殺人事件。徐々に大戦とそしてその裏側で進行する謎が明らかに。果たして、一弥はヴィクトリカを無事助け出すことができるのか?ゴシック・ミステリー第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 突如いなくなったヴィクトリカを追い軟禁先の修道院へ向かう久城と、十年前の戦闘機と幻灯機と巨大マリア像に、奇術。意地悪だなぁとかうるさいなぁとか、大切に思っていることとか、思ったことをそのまま口にする二人が微笑ましい。コルデリアの登場にわくわくした。母を大事に思い求めるヴィクトリカにきゅんとする。

  • ■ 1827.
    〈読破期間〉
    2018/4/20~2018/4/24

  • いつの間にか二人が仲良くなってる。雰囲気重視で、トリックの部分はおまけみたいな感じです。

  • ゴシックシリーズ5作目。

    読んでいる途中で本を閉じてみてびっくりしました。
    だってあと少ししかページが残っていないことに気づいたから。
    いつの間にこんなに読み進めたんだろう?という感じでした。
    内容的に、もっとぎっしりページ数が多くても良かったんじゃないかと思う反面、すらすらとテンポよく読み進められて、これはこれでとてもよかったんじゃないかとも思います。

    久城がやたらかっこよいことを言い、かっこよいことをしてくれます。
    最初のころよりヴィクトリカも可愛くなってきて、良い感じです。

  • 久城君がまさに有言実行で男前過ぎる。ヴィクトリカのデレ度もアップ。この巻の最後の方の某シーンに限って言うとアニメ版の出来がよかった気がする。

  • 夏の終わり山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを予感させる、涼しい風が吹き抜ける。それはある少女の不在を皆に告げているようでもあった・・・。学園から突如いなくなったヴィクトリカ---リトアニアに存在するベルゼブブの頭蓋と呼ばれる修道院に軟禁され、生命の危機に瀕していると聞いた久城一弥は自らヴィクトリカを迎えに行くことを申し出る。大きな力を持ちながらも、生きることに苦しんでいる小さな少女を助けるために・・・。


    GOSICKⅤ
    私が思う一番の見所は「一弥の決意」だと思います。今までヴィクトリカにはっきりとした恋のような感覚を覚えていないようだった一弥ですが、今回は「一心同体。一緒に生きるか死ぬかだ」とか「大事なもののために、一人の女の子のためだけに走ることがあってもいいはずだ」というような強い決意を感じさせる一弥の台詞があります。その台詞から私は一弥は大きく変わったと感じました。


    またヴィクトリカ自身にも大きな変化があります。今回でGOSICKは第5弾になり、ヴィクトリカは久城への感情を次第に示すようになったと思いますが、今回はそれが非常に印象的です。また同時に母への思いを素直に吐露する部分もあり、感情を大きく示すようになったヴィクトリカを見た感じがしました(勿論すぐにいつものヴィクトリカとして久城に接しますがw)


    そして母ギャロとロスコー。ギャロは久城にヴィクトリカを託すシーンが印象的。そしてロスコー(前回で久城に興味を覚えたような振る舞いをみせて、これからの嵐を乗り越えられるのかと久城に発破をかけます)は過去のベルゼブブの頭蓋の物語で登場。


    当時は戦時中でロスコーが如何に戦争に関わったのか、アカデミーとオカルトの対立、が読みどころです。また個人的にロスコーって当時は結構焦るタイプだったんだなと意外に感じましたねw


    そして物語はベルゼブブの頭蓋を超えて次に続きます。

  • 夏の終わり、山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを感じさせる、涼しい風が吹き抜ける。それは、ある少女の不在を皆に告げているようでもあった―。学園から突如いなくなった金色の妖精・ヴィクトリカ―リトアニアに存在する〈ベルゼブブの頭蓋〉と呼ばれる修道院に軟禁され、生命の危機に瀕していると聞いた、東洋からの留学生・久城一弥は、自らヴィクトリカを迎えに行くことを申し出る。大きな力を持ちながらも、生きることに苦しんでいる小さな少女を助けるために。豪華大陸横断列車〈オールド・マスカレード〉で知り合った、奇妙な乗客たち。そして、ファンタスマゴリアと呼ばれる謎の夜会で巻き起こる殺人事件。徐々に大戦とそしてその裏側で進行する謎が明らかに。果たして、一弥はヴィクトリカを無事助け出すことができるのか?ゴシック・ミステリー第五弾。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    本作は今までのお話で一番好きです。
    ヴィクトリカと一弥、最早友人なのか恋人なのか。
    でもお互いにしっかり想いあっている様子が可愛かったです。
    二人のやり取りにメロメロです。

    今回はヴィクトリカの父母が登場。
    父親は好きになれないタイプ。
    コルデリアは格好良い。

  • GOSICKシリーズの5巻。
    富士見ミステリー文庫のが欲しくて、アマゾンで中古で買いました。やっすい!

    いつかヴィクトリカ連れ去られるんだろうなーと思っていたら案外早く連れ去られたので読み始め前半はとってもテンションがあがりました。3巻くらいに渡ってヴィクトリカの行方を探したり父上に阻まれたり葛藤したりする展開希望だったけど、サクサク救出に向かったので、ほっとするやら拍子抜けやら。

    弱ってるヴィクトリカとても萌えた。
    わたしにしては珍しく続きを積読してあるので楽しみ。

  • 修道院に囚われのヴィクトリカを久城がお迎えに参上。もったいぶった割にあっさり再会。何か妨害があるのかと思ったら。でもいい場面でした。科学と魔術。殺人事件。そしてブロア侯爵の登場。後半から終盤にかけての少年少女の絆が素晴らしい。

  • 夏休みの終わり、学園から突然ヴィクトリカが連れ去られる。父親の手によって、母親をおびき出すための囮として。ヴィクトリカを心配する一弥は、彼女を助けに修道院へ向かった。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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