幼なじみは、ケダモノな策略家 (プラチナ文庫)

著者 :
  • プランタン出版
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本棚登録 : 104
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829622568

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  •  類と幼なじみの哲也は、共に父子家庭のお隣さん同士。
     しかし、いつの間にやら出来上がっていた二人の父親が、「同棲するから」と言って、類は家を追い出され、哲也と同居することに勝手に決められてしまう。
     当初はなんとか二人の邪魔をしようとしていた類だったが、晩生で何も知らない類は、ところかまわず行われる行為とその喘ぎ声に圧倒されて、哲也のところに逃げ出す。
     ところが、愚痴として口にしたはずの言葉が、ややファザコン気味の哲也の怒りを買ってしまい、売り言葉に買い言葉で、類は哲也にエッチなことをされてしまうことになる……

     というような話。
     晩生な類が自分の気持ちに向き合うまでの話……という感じでした。

     ただ、この類の晩生っぷりがとてもかわいかったです。
     もちろん、行為については知っていたけれど、それがどうしてあんなに大きな声が出てしまうものなのかわからなかったり、どの辺りがどう気持ちいいのか知らなかったり……。
     その他の常識もきっちりあるけど、そういう実践的なことだけはわからないっていう書き分けが、よくある「天然な受け」とは違って、個人的にはよかったです。
     それから、類は「わからないふり」をしないのがいいなー……と思います。
     もちろん、晩生さんだからなかなか自分の気持ちにも気付かないし、最後もはっきりしたハッピーエンドではなかったのですが、でもわからなことはちゃんと「わからない」って認めるし。「わかるまで待ってほしい」ってちゃんと言える。
     これってなかなかすごいことですよね。
     まぁ、場合によっては生殺しですけど。

     そういう潔さもありつつ初心なあたりがとってもかわいかったです。

  • 親父達に萌える。(え

  •  類の幼馴染の哲也は家が隣同士。類と哲也の父親は実は恋人同士で、ある日突然類の父親が「俺は拓(哲也の父)と一緒に住む。おまえは、隣で哲也と住め」と命令されてしまった。それに類は大反対。哲也と強制同居生活をするも、何とか父親たちの邪魔をしようとするのだが、完膚なきまでに打ちのめされてしまう。
     そこで哲也は、もし賭けをして類が勝負に勝ったら、自分も父親たちの邪魔を手伝うと持ち掛けてきた。
     その勝負とは、「あえぎ声を出したら負け」というもので…。

     ストーリーは大まかに言うと、幼馴染もので、カッコ良く男前で計算高い攻×単純おバカでやんちゃ少年受で、攻が受を良い様に言いくるめていくというものです。(大変、題名に偽りなし)。

     話も読みやすくテンポも良く、文章も長くはないのですぐに読めてしまいます。
     賭けは当然負けてしまうのですが、その後の親友にも戻れない歪んだ関係を表現しているところが最大の見せ場だと思います。本当は好きだけれども、真っ向から言えず、体だけの関係に一時なってしまうのですが、そういうやきもき感も味わえます。
     ただ、個人的には、主人公カップルよりも、最初からぶつけてきた父親カップルの方が気になって仕方がなかったです…。

  • 登場人物四人。親父×親父と息子×息子。
    親父本求ム。

  • したたか攻め×バカ受け。
    幼馴染、同級生。
    負けず嫌いな主人公は、ことあるごとに幼馴染に勝負を挑むが負け続けで。

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