黒い傷痕 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院
3.54
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本棚登録 : 216
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829624524

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    妹の婚約者として紹介された人気作家の秀一は、和義にとって、思い出したくもない因縁の男だった。15年前、残酷な子供だった和義が犯した罪を暴くように秀一は彼をがんじがらめにし、徹底的に凌辱した。
    悪魔のような男に抱かれて、和義は激しい官能に狂ってゆく。妹を欺く背徳、恋人の勇一郎には言えない罪の秘闇・・・。
    秀一の体にある消えない傷痕が、罪の烙印として目に映る。これはただの復讐なのか、それとも・・・

    ***

    復讐、NTR、執着とドロドロしたものがこれでもかというほど揃っています。
    ですが読み辛くはありません。作品のテーマがテーマなだけに最後はバッドエンドを予想していましたが全然そんな事はなくむしろ爽やか。これだけでもうホッ…としました(笑)
    こういう背徳的な作品は珍しく、個人的にはかなり面白かったです。
    表紙も拘っているのかキラッキラで思わず目を惹いてしまうほど綺麗。
    見た目、中身共にお気に入りの一つです。

  • ★3.0。面白かったけど、オチに悶々。勇一郎が良い男過ぎて、受の急な心変わりが納得出来ないなあ…。初恋の再燃と快楽に流されてしまったのは仕方ないけど、それなら無理に丸く収めずドロドロ失楽園とか勇一郎ダーク化とか破滅的ENDの方が良かったな。ラストは攻も受も善人化で、まるで本当のラブストーリーはこれからだ!的爽やかハピエン…受よ、勇一郎との愛は何だったのか(笑)結局のところ復讐愛憎劇ではなく、勇一郎を踏み台にした二人の再会編だったのか…。

  • NTR!NTR!私BLでNTRを成立されるにはどうしたらいいのかっていっつも考えてたんですけど、その答えの一端をもらった気がしました!勝手に!
    とてもいいNTRでございました…恋人の名前呼びながらセックスとかハメ撮りDVDとかとてもよかったですぅ
    あと過去の因縁のドロドロした感じとか逃げ道のない感じとかそれでもお互い惹かれていく感じとかとてもよかったー
    しかし恋人のひとは結構不憫ですね
    そして安心のプラチナ文庫クォリティでエロシーンの多いこと多いこと…おいしーです
    文華先生は隷属志願もNTRなんだけど、妻のNTR具合がハンパなくて楽しめたけどこっちの方が好きだな!両刀にやさしい文華先生が好きです。

  • 昼ドラみたいだった。

    妹とか親の話の方が狂気とドロドロでこっちをBLで見たかったかもw
    エロシーンは好き。
    最後がハッピーエンドだから物足りない感じ・・・w
    本作品では鬼畜攻め×受け
    だったけどこのエンドの今後は純愛攻め×強気受けな関係になりそう
    もしくはリバ・・・
    恋愛作家になっちゃったりして・・ははw

  • 「蝶の毒華の鎖」のシナリオが素晴らしかったので、丸木作品を読んでみた。乙女ゲシナリオとBLのお話を比べることはできないが、肌がざわめくようなセンテンスにはやっぱりぞくぞくする。どきどきする。丸木さんの文章好きだわー大好きだわー。

    読み終わってから知ったんですけど、これ、挿絵も丸木さんなのね。なんて多才な人…!

  • NTR!NTR!私BLでNTRを成立されるにはどうしたらいいのかっていっつも考えてたんですけど、その答えの一端をもらった気がしました!勝手に!
    とてもいいNTRでございました…恋人の名前呼びながらセックスとかハメ撮りDVDとかとてもよかったですぅ
    あと過去の因縁のドロドロした感じとか逃げ道のない感じとかそれでもお互い惹かれていく感じとかとてもよかったー
    しかし恋人のひとは結構不憫ですね
    そして安心のプラチナ文庫クォリティでエロシーンの多いこと多いこと…おいしーです
    文華先生は隷属志願もNTRなんだけど、妻のNTR具合がハンパなくて楽しめたけどこっちの方が好きだな!両刀にやさしい文華先生が好きです。

  • いわゆる復讐がテーマのどろどろした愛憎劇です。
    でも、言うほどドロッドロではないと思います…話の展開が昼ドラマの脚本風なので、引き込まれてついつい、次はどうなるんだ?と興味は湧くけれど。

    復讐モノで、どちらかというと執着だよね的な話は大好きなので、いろいろ読み散らかしていますが、この作品はちょっと攻が甘すぎかも。もっと鬼畜に攻めても大丈夫だったと思うんだけど。
    復讐する理由はすごく納得できるし、最後にお約束の意外な真実も出てきて話としては★4つでしたが、ただ、個人的にもっとエロが欲しかったなぁ。
    その程度の嫌がらせじゃ、なまぬるいよ、受けがすぐに嫌がらなくなって喜んじゃってるし。
    それと、全体的に作風とか描き方がいまひとつ古風なかんじです。別に最先端でイマドキの作風が良いというわけじゃないですが、表現が古いかな…違和感を感じたりすることもあったので。

  • やはり丸木文華先生の作品。ドロドロに粘度が高い。
    しかし、今まで読んだ作品と違うのは、Happy Endとなっている点だ。

    同性愛者である性癖を必死に隠そうとする弱気な和義と、子供の頃、彼に陰湿な苛めを受け、それに復讐してやろうと陰湿な事をする久保。
    昔されたことを消化できずに、関係者を操作することで気持ちを晴らそうとする辺りは、リアル感を感じた。
    本の厚みはないが、文華先生の作品は文学的表現が豊かなだけに、読み応えがある。
    ドロドロな展開だが、前向きな結末で終わるので、読後感は爽やかだ。

  • 復讐モノではあるけど、凌辱シーンはないです。
    せいぜい和義がお尻にディルド突っ込まれたまま、妹と食事させられるとか、妹がお風呂入ってる間に犯られちゃうとか、病室で犯られちゃうとか・・・。

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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