禁縛 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625019

感想・レビュー・書評

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  • よかった!適度に読み応えあり、一般小説のようになめらかで、陰のある美しい世界で、でもそんなに痛くなくて、癒しで、、、
    剛しいら先生初読み、もっと早く読んでいればよかった。訃報を機に読みました。ご冥福をお祈りいたします。

  • 剛しいらさんといえば、可愛い感じの作品のイメージがあったのですが、テーマがテーマなので斬新でした。
    縄の世界は私には想像力が乏しくてよくわからなかったです。知識があれば楽しいかもしれませんが、全然意味が分からなかったです。勉強すればわかるのかもしれませんが、その手のことを勉強する気もないので、これっきりにしようと思いました。
    新しい扉を開くこともなく終了です。

  • もうちょっとギッチリがっちり縛られて欲しかったなぁ・・・面白かったけれどちょっと昇華不良(あえての誤変換

  • すごくよかった。
    BLライトノベルの枠でこういった作品があったことにまず驚いた。本格的SM小説だ。
    こんなに濃厚で“わかっている”SM小説をBLラノベというジャンルでは、はじめて読んだ。

    読む人を選ぶと思う。
    SMに興味がないひとや、嫌いなひとの心の琴線には対して触れないと思う。
    私みたいに、SMが好きな人は感動する本。

    作者さんはSMのことをよく理解している。
    シチュエーションや設定などといった外側の部分だけでなく、
    SとMの精神論といったものもすごく把握していた。

    主人公の緊縛師が縛りに目覚めたきっかけ
    受のキャラが射精のときにする妄想
    教えられもしないのに三つ指をついて土下座
    勅使河原教授というキャラクター、などなど
    好きなひとにはたまらない要素がふんだんにちりばめられていて

    私にとっては宝物の一冊になりました。

  • プレイとしての緊縛だけでなく、関係としての束縛。
    凹凸が綺麗に嵌ったような読了感。

  • 緊縛師×歌舞伎役者。
    全体的に暗め。
    まあ扱ってる題材が題材だからそれは仕方がないかも。
    縛る描写がかなりキレイで丁寧。でも、なんか尻切れトンボな印象。
    もうちょっとボリュームがあってもよかったんじゃないかと思った。
    あとがきでもワンエピソード書いてらっしゃるし。

    エロ描写はそこまで濃くないかな。
    フェチものにしてはあっさりな印象。

  • いい、本当に良い。
    剛しいらさんのこういう話が大好き。

    剛しいらさんのよさは気持ち悪くない程度の濡れ場の描写と活字を読むだけでイメージが簡単に湧いてくること

  • 優しいからこそ縛る男×解放される為に縛られたがる男 

    SMの本質、というか意味みたいなものを、わたしの中で長年掴みきれないでいたのだけれど、ここにひとつの理想を見たような気がする。
    「Mの苦しみのために奉仕するSこそ、Mの究極の奴隷だ」という勅使河原教授の言葉は、けだし名言。
    いいもの読ませて頂きました。

  • タイトルそのまま、緊縛師の龍地が、芸の道一筋だった女形歌舞伎役者草矢を緊縛します。
    この二人が、緊縛師と客としての関係から、どんどん互いにはまっていく話。縄が大活躍してます。

    赤江漠みたいなやつかな?と思って読み始めたけど、あそこまで耽美で爛れきってたりしてない。もっと硬質なエロスです。
    草矢は、役者としてのプレッシャーを常に抱えつつ、梨園プリンスとして自分の立場を貫こうとしている青年。自分の性癖が自覚できなかった草矢は、あの勅使河原教授によって、禁断の世界に導かれちゃうんです。
    縄に魅かれる原因となった、龍地と草矢の生い立ちがきちんと語られているのも高ポイント。

    肉体を縛ることで、魂を解放するらしいんですが。
    緊縛の世界って、そんなふうだったのね、と未知な世界も垣間見ることができて満足。あんなことやこんなことが、詳細に描かれています。歌舞伎役者の家庭事情も興味津々でした。梨園の話も緊縛の話もリアルで、描写力抜群です。筧の住居だった家はムード満点な古きよき和のたたずまい!小手先ではこんな作品生まれないと思うので、かなり取材勉強されてるのかなぁ、と。奥深いBLですよ。

    緊縛なのに、絡みシーンはあまりなし。でも、なんだろう、すごくエロチックで、全体の雰囲気が終始色気に満ちているんです。それはものすごく期待して大丈夫。龍地に仕事抜きで草矢が縛られて苛められるのも、愛あるSMでとにかくいいんです。龍地は真性Sではなく、Sとして奉仕する男だと勅使河原教授が語っています。読んでいてなるほどと思いました。

  • 題名の割りに展開が緩やか。

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著者プロフィール

6月9日生まれ、双子座。雑誌「小説イマージュ」(白夜書房)1996年5月号に「一枚の遺書」を発表して、新人賞と第12回月間イマージュクラブ賞に選出され作家デビュー。以後、女性向け小説を中心に様々なジャンルで活躍中。主な著作は『スワンドール奇譚』シリーズ(エンターブレイン)など。

「2015年 『恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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