神の囲い人 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625149

感想・レビュー・書評

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  • ラカン神国国民は皆青みがかった黒い瞳と髪を持ち黄桃色の肌をしている。そこでは神の子である天子が絶対的存在であり、その神兵となるべく13歳で入隊した少年達のこめかみには正規の神兵になる時にチップが埋め込まれる。それは天子へ不敬な事を考えたり行動すると爆発し命を落とさせるものだ。
    家が貧しい為に給料の良い神兵へ志願したセツは戦闘のさなか敵に殺される前に自決しようとしていたところを敵国、ガイゼル帝国の大将ヨルク・レイドに命を助けられる。ヨルクは皇帝のいとこでガイゼル帝国民らしい白い肌、金髪、翠の瞳を持つ美丈夫だ。
    ガイゼル帝国皇帝アーシェイドの治世において元々の領土である大陸を補正戦争の名の下に侵攻を続けていた。
    天子の治める貧しい国ラカン神国もその脅威に脅かされている。
    敵を見つけたら殺せ、摑まる前に自決する事は決まりであり絶対だったのにセツは捕虜として摑まり、禁止されていた肉欲的な事をヨルクに施される。
    捕虜としてチップの分析が出来れば殺されると知りながら次第にセツの気持ちはヨルクへと傾いて。
    ヨルクに恋心を寄せる軍医のキールも戦闘の中捕虜として摑まり、ラカン軍中将のシンを籠絡して利用しようとするのだが。
    ついに天子様である「ミコト」が皇帝に捕まり、無理やり貶める事をさせられたり、各地で柱に縛られて見せしめにされたりと酷な目にあいますが、天子にされてしまってからの背景を知ったアーシェイドの気持ちに変化が見られます。
    最後はそれぞれの想いが交じり合うようなガイゼル皇帝と天子の結婚初夜が神聖で印象的でした☆

  • 三本立て。純潔を守る宗教国の清き兵士が籠絡していくのが、垂涎もの!ラストも美味しすぎる展開。そして、あとがきで笑ってしまいました。

  • どのカップリングも読み応えがあって良かった。最後の複数プレイは少々苦手。

  • オムニバス形式だったからか、展開もスムーズで設定もとても作り込まれていてよかった。

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  • 最初はとっつきいくいかと思いましたが、うまくまとまってるオムニバスです。
    ガイゼル帝国は周辺各地を次々と侵略する大国。そのガイゼル帝国がどうしても侵略できない小国ラカン神国。それは必ず何かしらの自然現象が起こり、侵略を阻まれてしまうからだった。そうして長きに渡り、小競り合いを続けていた。
    ①ガイゼル帝国親衛隊員(皇帝の従兄弟)×ラカン神国神兵
    幼い頃から天子様のために戦う兵として、こめかみにチップを埋め込まれ、裏切れば爆発すると信じて生きてきたラカン神兵。彼を捕虜として捕え、チップの真偽とラカンの不思議な力を探ろうとする親衛隊員
    ②ラカン神国神兵×ガイゼル帝国軍医
    好きな男がいた軍医だったが、ラカンの捕虜となり、一緒に捕虜となった者たちを生かし、自分も生き残る上で軍医としての能力をラカンのために使う。そんな中でお目付け役のお堅い神兵をたらし込み・・・
    ③ガイゼル皇帝×ラカン天子
    大とりですね!!皇帝×天子。俺様皇帝がハリボテ天子の正体を知り、自分のモノにしちゃうお話。
    最後は・・・6Pですが。(そんなにドロドロ描写はされてません)
    読み始めて「あ、こういう構成なんだ」とわかってきて、1話1話もうまくまとまってるし、1冊としてもスッキリまとまってるし、という印象。だんだんこの世界に違和感なく入り込めるように書かれてると思います。最初の1話だけ、ちょっと入りにくかったかもしれません。

  • 同じ世界観の短編3つで、最終的に3CPで6Pになります。
    と言うと、とんでもないハードエロスみたいですが、
    一つ一つのお話はわりと純愛です。

    ラカン神国を武力で制圧するガイゼル帝国のお話です。
    ラカンは東洋系のようで、その様子は戦争中の日本みたいで痛々しいです。


    ■神の人形
    捕えられたラカン神兵・セツと
    ガイゼル帝国親衛隊上級大将・ヨルク。

    ラカンの呪術について調べるために
    セツの身体を辱めるヨルク。
    自ら尿道カテーテル入れたのは
    仕事じゃなく絶対趣味だと思われるw

    精神的に痛めつけられる展開が続きますが
    ヨルクがわりとすぐにほだされていったのが意外。
    最終的にはいいカップルになりました。


    ■神の愛人
    今度はヨルクの部下の軍医・キールが
    ラカンに捕らわれる話。

    ただ捕まっているのではなくて、
    自分の医療技術を売り込んで
    ラカン内部から画策します。
    敵国の人も全力で治療するのは
    かっこよかったですね。

    ラカンの中将・シン(童貞)に
    色仕掛けもしていくのですが、
    童貞の真っすぐさが眩しいです。
    騙そうとしてたはずのキールもすっかり虜です。

    ピンチにヨルク×セツが登場したのも楽しかった。


    ■神の囲い人
    表題作。これが一番面白かった!!
    ラカン神国がついに制圧されます。

    ガイゼル王・アーシェイドはラカンの民の
    心を折るために天子を辱めますが、
    天子(ミコト)のピュアさには負けますね。
    それまで謎の存在だった天子が
    一気に好きになってしまいました。

    諸悪の根源は祭司、という共通の敵を得て
    敵対関係であった人々が協力して
    全てが終息していくエンディングは
    若干ご都合主義な気もしたけど、
    ミコトに萌えたからokです。


    ■初夜~青年王妃~

    描き下ろしの6Pです。
    「青年王妃」という言葉に頭がねじれそうですが
    ミコトがアーシェイドの后になる、その初夜。

    男が后でいいの?という問題は
    「俺はミコト以外とは性交しない」と王が言えばOKらしい。そうか…w

    后になるには王に中出しされたところを
    4人の証人に見届けてもらわなきゃいけないんだそうで…。
    他の2CPも参加しての6Pに発展です。
    (どう考えてもそのための設定ですよねww)

    数珠つなぎにつながっていって、
    6人で寝台をゆさゆさするシーンは
    エロいとかを超越して「すごい」の一言。

    すごい話だったけど、みんなパートナー一途で純愛だったのです…よ?

  • ★3.5

    3CP→6P

  • 短編が3つ、という事でお得かな、と思って読んでみたのだけど・・・最初の話が結構SMで痛くてなかなか読み進められず。
    が!
    ラストの話が最高に私的にツボで、結局その後もう一回最初っから読み直したっていうね・・・
    最初のSMカップルもお互い好きでそうやってると思えばもう痛くない(笑)
    ラストの6Pだけで買って良かった~と思いました。

  • 滾った…3CP短編からのラスト微妙に6Pがとても沙野さんらしくて美味しい。甘いの珍しいなと思いつつとても楽しめました\(^o^)/コトと皇子の続編くださいm(__)m

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