積木の恋 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院
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本棚登録 : 561
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625163

感想・レビュー・書評

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  • 終盤でリアルな第三者というか世間の反応の描写にぶつかってちょっと、いやかなり、落ちてもうた…けどもほんまええ話やった〜!

  • 『心に傷を持った捻くれた人物が、不器用ともいえる朴訥で一途な人物にほだされて行く』という、あるあるパターンでしたが、二人どちらの心情もわかるわ~。良かった。登場した女子・万里さんが蓮くんと友達になれそうで好印象。ただ、クリスマス編が、おばあちゃんとの事をレストランの経営者夫婦に誤解されたままで終わってしまったのが悔しくて不満。

  • たとえ裏切られても飢えない想い、それが本当の愛です。
    詐欺師であった蓮からの酷い仕打ちにもかかわらず、出所する日を調べて待っていてくれた加賀谷。
    俯いて凍てつく雪道を歩き出した蓮が加賀谷を見た時、驚愕や恐れと一緒に愛を感じたのではないでしょうか。蓮にとって幼い頃から与えられなかった温かさを加賀谷は無償で与えてくれます。
    丁寧な文章で綴られたお話を読み終わって、聖書の言葉がふと浮かびました。
    愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず高ぶらない。
    この世で最も強いもの、それが愛だと思います。
    朝南さんのイラストも繊細な容姿の蓮と真面目で慈愛に満ちた加賀谷の雰囲気そのままでした。
    表紙の印象的な白い馬がお話の中に出てきた画集の馬だそうです。
    本物の絵が見たくなりました☆

  • 2011年11月14日 開始、読了

    主人公の生い立ちや職業、そのことに対する意識の変化、後悔して真っ当に生きようとしてもそれを許さない周りの環境など、丁寧で緻密な描写にぐいぐい引き込まれる。
    読み終わった後、主人公には本当に幸せになって欲しいなと祈るような気持ちになった。
    切甘が好きな人にオススメ。

  • 読んだ作品中一番好きな物語。
    主人公の名前とかも併せて。

    結婚詐欺師ならぬ「恋愛詐欺師」の五十嵐蓮。幾つも場数は踏んで来た。紙一重で訴えられる事無くうまくやってきたつもりだった。加賀屋に出会うまでは。
    総合病院の長男の加賀屋聡、見るからに人が良さそうなカモ。蓮は可哀想な生い立ちを語り金を引き出し、いつものようにドロンを決め込むはずが加賀屋にだけは罪の意識がついて回る。

    互いに抱えている相手への「嘘」と「真実」。
    蓮が半世をリセットするきっかけを与えてくれたのは加賀屋の深い慈しみがあったから。

    しかし。それだけで終わらせないのが凪良さん。
    後編の方がキツい。エグられる。ひとと争うこと、素直に意思を伝えることが出来ない蓮に切なくてたまらない。
    加賀屋でよかった。怒るじゃなく叱る、淋しいをキチンと教えてくれる相手でよかった。

  • 凪良さんの初期作品。『恋愛詐欺師』を改題し改稿したもの。表紙には東山魁夷の絵画の白い馬があしらわれている。ふたりを結ぶものの象徴。
    恋愛詐欺師の蓮(本名・透)は、加賀谷医院の御曹司・加賀谷聡に目をつける。加賀谷は騙されていることも知らず、連に恋をする。
    加賀谷がなぜ連に恋をするか、もう少し濃く説明してもよかったように思う。万理たちを登場させずに、片想いしていた相手を登場させたら…もう少しモメてよかったかも。

    加賀谷から400万円をだまし取り、他の被害者から告訴され刑務所に入ることになった蓮。2年の刑期を終えて外にを出たときに、迎えにきた加賀谷の靴先や、雪が次から次に降ってくるあのシーンはとても美しくて涙が出そうになった。雪と愛が似ている存在とかすごく好きな表現で、とても心に残りました。「積木の恋 NEW YEAR’S BOOK」の加賀谷目線で語られる想いが胸にしみた。

    2019年積読本消化17冊目。

  • 医大研究員×詐欺師。

    恋愛詐欺師の受けは攻めをターゲットにして、恋人として付き合うことに。攻めを好きにるほど罪の意識が芽生えはじめて…。攻めも受けにある罪の意識を持っていた、というのが帳尻あわせじゃないけど自分的には昇華できて良かった。
    あと、攻めがイケメンではないけど清廉でクリーンなイメージが読んでいて心地よい。ちょっとヘタレなのにきめるポイントは外さないのも良い。

    受けは不幸な生い立ちから、お金を騙しとる詐欺師になってしまったんだけど、読んでいて不快ではない。むしろ、隣室の虐待している親や、出所後のバイト先の家族にムカついてしまう。まー、前科者の受けは甘んじて受け止めないといけないとは思いつつ、せめて説明しないと信頼もなにもないじゃない。

  • 嫌いじゃないし良かったけど、凪良さんだーって読んだので、物足りなさを感じた。
    凪良さんのいわば原点に近いお話だと勝手に思うので、そういう意味では、今の凪良さんと比べてはいけないと知りつつもつい比べてしまった。

  • この作家さん、いいなぁ……
    痛すぎず、それでいて何気に切ない部分が萌えだわw

  • 両極端な人生を送ってきた二人のゆっくりと進む恋模様が心地よく、幸せになってよーと願わずにはいられませんでした。
    人は、知らず知らずのうちに自分に欠けているものや足りないものを持っている人を好きになるのかなーと感じました。

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著者プロフィール

凪良ゆう(なぎら ゆう)
小説「花丸」冬の号『恋するエゴイスト』(白泉社)でデビュー。『雨降りvega』(イラスト:麻々原 絵里依)、『365+1』(イラスト:湖水 きよ)などの作品を手がける。主にボーイズラブ系で活動。
作品多数。主な作品に、『積木の恋』『未完成』『美しい彼』『ショートケーキの苺にはさわらないで』『おやすみなさい、また明日』『2119 9 29』『雨降りvega』など。
『悩ましい彼 美しい彼3』がBLアワード2020 BEST小説部門第1位を獲得。

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