渇仰 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625255

感想・レビュー・書評

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  • 唯一無二の関係が好きで、わんこ攻め?これは読まないわけにはいかない!と、ずっと気になっていたので漸く購入。
    買うには勇気のいる表紙なのでずっと迷っていました。勇気がないので、通販しましたが(笑)

    思っていた以上に、犬過ぎて驚きました。
    うわー。
    そうか、わんこでも本当に犬になりたいヤンデレもいるのですね。
    最大のライバルが犬っていうのもすご過ぎます。

    ヤンデレはあまり好みではないのですが、まあ、これはこれでいいのではないかなと思いつつ。
    BLは基本エロありきというのは分かっているのですが、ここまで過剰にセックスに固執しない方が好みだなあとぼんやり思いました。

    全然関係ないのですが、「あーちゃん」といわれると、大好きな女性アイドルトリオの彼女を思い出してしまい、入り込めなかったのもありました(笑)更に関係ないですが、自分はのっち派です。※どうでもいい

  • ★2.5。展開が早く、エロも回数が多い割に描写は短めで受もすぐ受け入れてしまった様子に、なんとなく乗れず。厭味なほど天才だけど人語が通じない幼児のような情緒…と色々極端な攻に、もう少し人間味があるか、学生時代を通し受に執着を強めていく過程が詳しく描かれていれば、個人的にもっと感情移入出来たと思うんですが。執着攻には萌えるけど、動物には萌えないようです。輪姦のくだり以降はとうとうついて行けなくなりました。どうせなら攻が俳優を捨て二人の世界に堕ちる方向性の方が萌えたなあ…。

    番外編ペーパーSS読了。攻の誕生日プレゼントを宅配に来た業者にすら嫉妬して追い払った攻。受から誕生日プレゼントの首輪を貰って恍惚となる。ぶっ飛んでるなあ。

    作者ブログにて番外編SS読了。
    ▼「わるいひと」シャワールームの受に欲情し、受のパンツを使って慰める攻。結局受が出て来た途端もう一戦。ちなみに受が失神している間にもよく捩込んでしまうらしい。精力はんぱない(笑)絶倫攻好きです。
    ▼「真夜中の攻防」タツ視点、攻VSタツ(笑)
    ▼「真夏の攻防」受のプールを阻止するために水着を破りつつ欲情する攻。
    ▼「ハロウィンの攻防」タツ曰く攻は「二本足の犬」…。
    ▼「神様、仏様、あーちゃん様」攻のCMオファーを受けるかどうかは密かに受の好みで決めるという。
    ▼「ゆくとし」父宅で年を越す受、歌合戦に泣く泣くゲスト出演中の攻。受が起きると攻が帰宅してサカっていた。会場の人間を受の尻だと思って耐えたと…。番組でコメントする攻が別人過ぎてビックリ(笑)

  •  恋人も家も職も失った明良は、かつて家族だった達幸に六年振りに再会し、マンションに軟禁される。脱出を試みるも、達幸に強引に連れ戻されてしまう。自分より優秀で父親に可愛がられていた達幸を妬ましく思っている明良は復讐のため、達幸が抱く自分への執着心を利用することに決めた。
     「俺は明良の犬なんだよ」と言い続ける達幸への憎悪の気持ちに甘美な優越感を感じながら、明良はその従順さに困惑する。

     犬だからキスしない!!!っていうのが可愛かった。体格とか顔立ちとか雰囲気的にセックスの攻め受け逆がいいなあって思って、最後までリバを期待してたけど無くてさみしかった。でもわんこ攻めってやっぱり受け入れやすいから全然おもしろい

     松尾さんは実は悪いひとでした落ちかと思ってたらむしろ可哀想なやつ。

     おはなしも設定がなかなかすきだったし、エグ過ぎなくて読みやすかった。モデルとか俳優設定結構あるあるだしなあ……でも重たいの読みたいなあ……って思うなら是非に読むべきだと思う。わりと長めだけど、くっつかなくてもだもだとか、甘々過ぎてうーんっていうのも無いし、おもしろかった

  • 本物の犬になって受け様に可愛がられたいスパダリ攻めと尽くされる故に裏があるのではないかと一人過去と葛藤する受け様。愛犬志願が面白くて購入したけど割りと当たり。設定が好きだなぁ。

  • 執着ワンコ攻め×美人受け…なのだろう。
    攻めは犬志願で受けを溺愛している。
    なので軟禁状態でチヤホヤして夜はやりまくり。

    受けのことを本当に愛して崇拝してるなら
    簡単に犯すのはどうかと思ったな…。
    体中舐めまわすのはいいとしても、
    挿入など傷つける行為は心が通い合った後の方が好み。
    一応犬だからキスはしないとかあったみたいだけど
    明らかに犯しまくる方が駄目でしょうwww

    でも中出しがマーキングなんだもんね。
    やっぱり必要なのか・・・。

    エロはとても多いんだけど、しんどさハードすぎて(ずっと入れっぱなしとか一緒にいる時は常にとか)
    官能的な気持ちには残念ながらなれなかった。

    執着してるのは重々分かったけど、
    閉じ込めて就職活動もさせないのは
    受けの人権無視なので、それは愛なのか…?
    と思ってしまい、よくない関係だなぁと思いました。

    受けが元いた会社の不当解雇について
    攻めが金の力で弁護士雇ってくれると
    信じてたのになかった~(;_;)

    しかし俳優としての才能があるなど、
    攻めには甲斐性があるのでそれは良かったかな。
    受けも最終的に攻めの所属事務所に就職できるみたいでそれが一番ホッとしました。
    男の無職は胸に刺さるだろう。

    お父さんとの確執はなんだったんだ…
    って言うぐらいあっさり解決した。
    お父さんは自分がろくに面倒も見れないのに
    厄介な子どもを引き取ってくるダメ男ですね。
    別に執着してた恋人の子じゃないのか~~!!
    お人好しは自分のできる範囲で。これが大人です。

    どうやって彼らが幸せになるのか心配で心配で
    気になって一気に読めてしまったので、
    好みは置いておいても面白かったのかな、と思いますが。

  • これが本当のワンコ攻・・・
    変化していく気持ちや状況が面白くて一気読みしました。

  • 久々に定価で買った小説

    Amazonのレビューの高さなどで買ってしまったものです
    個人的にこの作品の続編である渇命の方が好きです
    でも、渇仰の前提があるからこそ続編がより一層面白いんだと感じております

    内容としては、幼なじみの達幸(攻)が容姿端麗の明良(受)のことが大好きすぎですね
    達幸はしてる時、明良の事を‘あーちゃん’と呼んでます。
    描写は多い方だと思いますが、プレイとして玩具を使うことはありません
    言葉攻め、執着愛、野生的なものが好きであれば是非ともお勧めします

  • ヤンデレわんこ攻めという新しい境地だと思いました。

    とにかく達幸の愛が重い。尋常じゃないほど重い。重い。重いです。

    宮緒葵さんの作品はヤンデレわんこ攻めが多いですが、入りとしては「渇仰」「渇命」「ぱんつを穿きたい3日間」がいいと個人的には思います。

  • わんこ攻を探し回ってる時に紹介されて飛びついた一冊がこれ。わんこ攻+執着攻の合わせ技って最高だと思うんですけどなかなかないんですよね。というわけで、ヤンデレ成分も多分にミックスしつつの執着犬攻とほだされ飼い主受の恋人になるまでのお話でした。ううん、濃い。
    攻にしろ受にしろ「この人がいなければ生きていけない」みたいな展開はBL的に王道だと思うんですが、こんなにリアルに生きていけなさそうな攻は初めて見ました。受である明良は攻の達幸とは幼馴染の間柄なんですが、出会い早々明良をロックオンしていた達幸と違い、明良の方は別に達幸に惚れているわけではないので何度か達幸の執着から逃げ出そうと試みます。それもことごとく失敗に終わるわけですが、明良の脱走に気付いた達幸の行動がこれまたすさまじい。GPSでもくっつけてるのかと思うほど正確に明良の居場所を嗅ぎつけ、逃げ出した明良を責めるのかと思いきや鼻水を垂らしながら公共の面前で号泣し置いていかないでと縋りつく。飼い主に置いていかれた犬…というよりは母親に置き去りにされた幼児の方がイメージとしては近い。ここに萌えられるかどうかでこの作品の評価は分かれるだろうなあと思いました。なにせ明良に縋りついているのは幼児でも犬でもなくいい年をした190cm越えの美形俳優ですので。
    ストーリーは特に凝った部分やひねった部分はなく、執着ものとしては王道のストーリーを歩んでいるため、ある意味安心して読めます。多分。暴力描写は多めですがこれもまあ執着ものBLということを考えれば愛嬌のうちに入る範囲。多分。
    個人的に、幼馴染好きとしては子供の達幸が明良に惚れるエピソードに胸を打たれました。
    「あーちゃん…は、キレイ」
    「とっても、キレイ…で、やさしい…」(P.21)
    後半で明かされる達幸のそれまでの境遇を考えると少しここでうるっときてしまう。
    基本的には受の明良の視点で物語は進むんですが、たまに視点が攻に切り替わるので達幸がなにを考えているのかもちゃんとわかります。なにをっていうか十割明良のことしか考えてないけど。かつて明良が飼ってかわいがっていた犬のタツを羨ましがりタツに成り代わりたい、タツよりかわいがられたい、という前半部の心情は一心に母を求める子のようでけっこうときめきました。
    ただこの達幸犬、六年明良に放っておかれた影響か躾ができてない(笑)嫉妬も人一倍あるため明良に害を与える者、そうでない者、かなり見境なく暴力をふるう。松尾さんにも容赦なく殴りかかるのでヒエッ…と思いました。きっと達幸の世界では明良以外の人間は人間には見えていないのだろうな…。
    全ページに渡りすさまじい執着を見せつけた達幸に半分ほだされる形で恋人兼飼い主という位置におさまった明良…という流れでけっこう幸せな雰囲気で終わってます。達幸に執着されて囲われる明良をかわいそうだなと最初は思ったけど、あれくらいのレベルで愛されるのは一周して光栄なことかもしれない。そう思うと両思いになれてよかったねと素直に思える不思議。
    とにもかくにも明良のこれからの達幸の躾に期待。目指せ忠犬。…といきたいところなんだけど、続編のあらすじ見る限り調教失敗してそうな気配しかしないんですが大丈夫なのか(笑)

  • ワンコ攻…というより本物の犬それも野生の犬でした!小さい頃のトラウマで精神年齢は子供のまま盲目にただ求めるだけの愛情、その凄まじいまでの執着ぶりは、木原さんの「箱の中」「檻の外」を思わせる。ただただ圧倒。そしてその愛情を受けとめ歪んだ感情を燻らせながら徐々に愛情に変化させていく受。これも一つの愛のカタチなんだろうな。
    一番好きなのは行為が終わった後、達幸がちゃんと犬らしくベッドに上がらないで足元の床で丸くなっているところwあくまでも犬に徹しているところがよかった!お前は僕の犬で恋人だ…って達幸にとっては最高の言葉だよ。

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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