365+1 (プラチナ文庫)

著者 :
  • プランタン出版
3.74
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本棚登録 : 346
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625774

感想・レビュー・書評

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  • 一人の人間として自分の足でしっかり立っていないと恋愛もままならない。自立成長が作者のテーマと思える

  • 美山がいい感じにスパイスになってた。

  • 夢に憧れた高校生同士だった二人が壁にぶつかり、社会の厳しさを知り……
    田舎の高校生同士で恋心を抱きつつも男同士だから…….と気持ちに蓋をしていた二人が両想いだったことを知り、生き生きと夢を語り合う学生時代のキラキラ感のまばゆさからの大人になってからのすれ違いや身勝手さの描き方の嫌な感じ、がBLとしてはリアルすぎる。笑
    派手さはないけれど凪良さんのストーリーテラーとしての半端ないうまさが遺憾なく発揮された良作だった。
    みっともない若い男の子の等身大の悩みも情けなさも身勝手さもそこからの成長もありありと描かれているところがすごいなぁと思わされました。

    とにかくみんないけ好かなくてあんまり応援したくない笑 のに物語る力が強いので引き込まれてしまう。
    当て馬人事な美山の嘘をつかず、ズバズバ本質に迫るところは良いアクセントで、ズルズル関係を続ける二人をうまく導いてくれて読んでて気持ちよかった。
    美山くんはスピンオフがあるのね、なるほど〜。

  • 恋人同士が、遠距離をきっかけに少しずつ心が離れていくお話。浮気の影がちらつくだけじゃなく、夢を追う者のプライドや見栄、挫折などが複雑に交錯するのが凪良さんらしい。途中、受視点から攻視点に代わることで、それまで語られなかった攻の一途な想いや苦悩にも触れるので、安心して感情移入することができた。夢を追う者同士としてもカップルとしても、収まるところに収まった二人。読後感もすっきりと爽やかで、かなり好きな話でした。

  • 遠距離恋愛カップルのすれ違いの話。
    う~ん、身につまされる話だった。
    高校生~専門学校生の恋愛模様はキラキラしていて楽しかったです。ずっとニヤニヤして読みました。
    童貞×童貞って、いいよね・・・!
    あの初々しさはあの時しかないんだよね・・・。
    遠距離になって最初は頑張っていたけど、
    徐々に付き合いの長さに甘えてしまうところとか、
    悪いように悪いように取ってしまって悪循環とか、
    すごくリアルだなって思いました。
    でもお互いがお互いを大好きだっていうのは変わりなかったからそこは良かったな~と思いました。
    ここがリアルだと、心もちょっと離れてしまうんだよね・・・(笑)
    最後の復縁エッチは初エッチさながらの抜かずの連発で
    ガッツキ具合が大変よろしかったです。
    切羽詰まっててもちゃんとほぐしてくれるところが成長と愛情を感じられました。
    やっぱり一緒にいなきゃ付き合い続けるのは大変ですよね。同居になってよかったな~と思いました。
    章題の「365-1」「365」「365+1」はなるほどなって思いました。表紙の二人は同居後の二人なんですね!

  • 長い付き合いからくる自信や思い込み、さっかくの末のすれ違い……好きです。
    それぞれの気持ちがわかったからこそすっきりした気持ちで読破できました。

  • うわーすごいっ。すれ違うまでの恋人期間が初初しくて甘甘でギャン萌えしたよ。お互い一緒に見ていた夢を諦めくすぶる受けと、夢と現実に挫折する攻め。受けと攻めの交互目線だったけど、なかなか攻めがヘタレだった(笑)そして受けは男前過ぎた。
    ちょっと綺麗にまとまりすぎて物足りなさも覚えつつ、どのキャラも自由で個性的でワクワクして読めました。

  • ★3.5

    凪良先生の作品では珍しいトーンかな?と思う。

    青春時代に描いた夢、社会人になり仕事をしていくなかで通る壁や葛藤、恋人とのすれ違い

    本当に、誰もが通るであろうあるあるに自分も何度もわかるわかる、と思いながら読んだ。第三者目線だとこんなにも明確に解決策が見えているのに当の本人たちは必死に出口を見つけようともがいている。高校生の二人できゅんきゅんしたが、そのあとはイライラしつつも自分の生活に反省したりとなんだか指南書を読んでる気分に。笑

    BLじゃなくても良かった内容ではあるけど、男としてのプライドがあるからこそ、同姓の恋人に素直に悩みを打ち明けられない部分が強調されていて良かったかな。
    女王様・美山がとてもいい味出してた。

    仕事に真剣に取り組んでる話は読んでいて楽しい。

  • やっぱり凪良ゆう作品は面白い。
    青年たちの挫折と崩壊と成長と再生。主人公の二人、紺と綾野だけでなくキーパーソンの美山も、ただ二人に絡むだけじゃなく、それぞれが三人三様にこの作品のテーマを表現している。愛だ恋だ夢だといった若くて青い物語だけど、人生に疲れた(笑)中年の腐のみなさん、読もう!いいよ!

  • 紺と綾野はよくいる普通の男。気になるのは美山。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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