呪禁師百鬼静の誘惑 (プラチナ文庫)

著者 :
  • プランタン出版
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本棚登録 : 62
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829626405

作品紹介・あらすじ

入社直前に内定会社が倒産した若宮鳴海を救ったのは、総合コンサルタント会社を経営する百鬼静。
都心のビルのペントハウスに住む、超ハイスペのイケメンだ。
その実体は、妖しいコスプレで胡散臭い呪文を唱え、『呪禁師』を名乗り、さらには鳴海にセクハラばかりしてくる。
こんな詐欺まがいの会社辞めたいと思っていた時、鳴海の元カレが国会議員の秘書として依頼に現れて…!?

感想・レビュー・書評

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  • とても可愛らしくポップなお話でした。
    麻雀仲間のおっちゃん二人とか、百鬼さんと鳴海くんのその後とか続編が読みたくなったし、ナギリビルの他の階のこととかお金持ちな理由とか師匠の話とか、いろいろ気になる伏線が満載の素敵なお話でしたー。

  • ▼あらすじ
    入社直前に内定会社が倒産した若宮鳴海を救ったのは、総合コンサルタント会社を経営する百鬼静。
    都心のビルのペントハウスに住む、超ハイスペのイケメンだ。
    その実体は、妖しいコスプレで胡散臭い呪文を唱え、『呪禁師』を名乗り、さらには鳴海にセクハラばかりしてくる。
    こんな詐欺まがいの会社辞めたいと思っていた時、鳴海の元カレが国会議員の秘書として依頼に現れて…!?

    ***

    初読みの作家さんでした。凄く面白くて、気が付いたら口元が緩んでいる事がしばしば…。久々に時間を忘れて一気読みしてしまいました。
    まず、百鬼がインパクトあり過ぎて個人的にめちゃくちゃツボでした。
    最初の時点からもう胡散臭さ満載で、見た目はTHEスパダリって感じの凄まじいイケメンなんですが、その実はフルチンで堂々と徘徊したり受けが目覚めたらパン一で筋トレしていたりとクズというより残念系で、見た目と釣り合わない、ともすれば男前が台無しになるくらいの変人&適当人間っぷりにとても惹かれてしまいました(笑)

    一方、受けである鳴海の方は常識人で、社会人として逸脱した行動が目立つ百鬼に流される事なく真面目に仕事に取り組もうとする姿勢に好感が持てましたし、何より百鬼の良いツッコミ役となっていて二人の言葉の応酬が読んでいてとても楽しかったです。
    とにかく百鬼のインパクトが強いのと、百鬼のアシスタントという立場上そこまで目立つようなキャラではないのですが、お酒に飲まれてしまって百鬼に管を巻くシーンや、風呂場で「壁ドンされちゃう」と身構えるシーンなど、鳴海は鳴海で面白いキャラなので好感が持てました(笑)

    因みに恋愛面の方はと言いますと、セフレ以上恋人未満の関係のまま終わってしまいますので、ここは賛否が分かれるところだと思います。
    鳴海に「好き」と言いながらも、「愛してない」と言う百鬼の言動は一見、最低なようですが百鬼は「愛してない」じゃなくて「愛するという事がどんな事なのか分からない」んですよね。
    相手を愛しているのか、愛していないのか、普通の人なら感覚で分かる事が、百鬼には全く分からないそうで。
    なんじゃそらって感じですが、鳴海も感じている通り、百鬼は物凄く重い背景を背負ってそうなんですよね。
    愛について分からないのもおそらく過去に何らかの原因があるのでしょうし、第一、10代以前の記憶が曖昧で、学校に真面目に通ってたのか通ってなかったのかも分からないという百鬼の発言からして絶対訳ありなんだろうなぁ…と。

    でも、鳴海に対しての扱いは愛が無いとは思えないほど紳士的で優しく、私的には百鬼が自分の気持ちの正体に気が付いていないだけで本当は鳴海の事をちゃんと愛しているんだろうなというのが伝わって来たので、読み終わってもあまりモヤモヤは感じなかったです。
    それどころかもっと読みたいとすら思いました。
    どうやら鳴海も丸っ切り凡人という訳ではないようですし、百鬼のバックグラウンドや二人の恋の発展など続編を出すには十分な材料がまだ沢山残っていますので、ここで終わりと言わず作者さんには是非続きを書いていただきたいです…!
    そしてもし、続編を出していただけるなら、物語の最後の方で見せたような百鬼の格好良いシーンをもっと見せていただけたらな、と…!
    先生、期待してます!(笑)

    yoshi先生のイラストも思わず魅入ってしまうくらい美麗で文句の付けようがなかったですし、作中の推理要素やオカルト要素も楽しく、お気に入りの一冊になりました。
    オカルトと言ってもホラー要素は殆どなく、どちらかといえばあまあま、コメディ寄りの作品なので怖がりな人でも全然大丈夫だと思います。
    特に残念系の攻めが好きな人にはお勧めの作品です(笑)

    追記
    特典ペーパーは百鬼がデートに誘うお話でした。百鬼が鳴海に言った言葉って何だったんだろう…。重要な言葉だったみたいですが、めちゃくちゃ気になります(^^;)

  • 呪禁師・百鬼×アシスタント・鳴海。これって、続編出るのかな? 百鬼が何ゆえ愛する事が分からないのか記憶が曖昧な時期があるのかなど背景が謎のままで消化不良。鳴海の一方通行な感じで結局2人がきちんとお付き合いという形にもなっていないから読み終わって余計にモヤッとしてしまった。設定的に好きなジャンルだし、百鬼の謎は知りたいし、愛ある2人になってほしいので続きをお願い致します。

  • 面白かった。愛がわからない攻という小中さんにしては変化球も、受が納得しているのでよし。クズ男というより、一筋縄ではいかない男という印象。過去にも色々ありそうだけどその辺は語られず、続編を見込んでの展開という気がする。カッコイイけど規格外の攻と、そんな攻を好きになってしまった受。二人の関係性にも期待。イラストも素敵。続きが出たらぜひ読みたい。

  • オカルトもの。といっても全然怖くはないです。
    攻めの背景が全然明らかにならないまま終わっちゃったんだけどwあとがきを読む限り2冊目がでる気配なし。
    ストーリーは面白かったので、ちょっと残念。

  • 呪禁師、初めて読む職業

  • 呪禁師…胡散臭い!(笑)胡散臭さとほんとに力があるんだろうなぁというのが交じり合っておもしろい。百鬼先生のうわべしか書かれてなかったので、もっと背景を知りたいなあ。続き読みたいです。

  • 呪禁師の百鬼×新入社員の鳴海。
    メインのキャラふたりも好みで、お話もよかったんですが、ちょっと消化不良かな〜。シリーズの一作目みたいな。百鬼の背景が不明なままで気になる。続きをぜひ。yoshiさんのイラストもとってもよかった。

  • 面白かったんだけれど、なんだかちょこっと物足りない読了感だったかな。まぁ好みの問題かな。でも心残りなのは攻のお育ち。是非続編でて知りたいな。

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著者プロフィール

小中大豆(こなかだいず)・作家・白泉社「指先がすれ違う」にてデビュー・現在、BL各レーベルで執筆中

「2022年 『王さまのがっこう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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