- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829682081
作品紹介・あらすじ
今日は食べます?
仕事を終えて、気持ちよく美味しい晩飯を食べよう。
芦屋の古い一軒家に暮らす眼科医の遠峯、そこに転がり込んできた高校時代の後輩・白石。
小説家になっていた白石は、スランプだという。
気分転換しに来ましたという彼と突然始まった同居は、なかなかに快適で……。
事情説明の焼肉、男飯な弁当のみそ炒り卵、
誕生日祝いで前菜がメインな中華コース、
脱稿明けの分厚いハムとふわふわ卵の贅沢サンドイッチ、
コロッケが乗った遠峯の「理想のカレー」、
気分転換の単調作業で白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、
遠峯の帰省土産ジンギスカン、白石の人生初フォアグラ様、
そうそう、甘党の遠峯はデザートも欠かせない。
くりきんとんにモンブラン、クリームパンに桜餅──。
ご飯が美味しければ、一年なんてあっという間。
椹野先生のお気に入りがいっぱい! 美味しい歳時記。
感想・レビュー・書評
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男ふたりが12か月間美味しいご飯を食べる話。(タイトルのまんま)
「最後の晩ごはん」と同じくご当地グルメ小説です。ばんめし屋とのコラボないかなと期待したけどさすがになかった、残念。でも最後2人がお花見した芦屋川沿いはばんめし屋の近くですね。作者さん芦屋在住なのかな。美味しいお店とかたくさん知ってそう。イラストもかわいい。遠峯先輩は眼鏡という描写なのにかたくなに眼鏡姿では描かれていないのはなぜなんだろうか。
しかし、プロの作家がPixiv見てるという描写には思わずゾッ…とした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
眼科医の遠峯と小説家の白石は高校時代の部活の先輩後輩。
ひょんなことから、芦屋の一軒家で男ふたり暮らしが始まった。
このシリーズ、完全にハマっております。
めちゃくちゃ面白いです。
料理の描写がとにかくいい。
今回作中で出てくるお店は、鉄板人気高級店が多くて予約困難店が多い。
しかしながら、夢が膨らむ中華料理店やフォアグラが食べれる洋食店
求肥で包んだケーキも捨てがたい。
そして今回のメガヒットはなんといっても「味噌炒り卵」でしょう。
早速作って、弁当おかずになりました。
表紙がどうしてもBLやラノベっぽくてアレなんですが、大好きな作品です。 -
期待してなかったけど、とても良かった。
神戸行きたいー!出てくる料理が美味しそうで夜中に読むのはキツかった。
とくに何が起こるわけではなく、たんたんと進んで行くんだけど、ゆる〜く美味しそうで何も考えずに読めるのは楽しい。 -
「最後の晩ごはん」の著者による、同じく芦屋が舞台の「おいしい生活」
季節は巡って、ちょうど一年分。
眼科医の遠峯朔(とおみね さく)は、祖母が残した古い一戸建てで一人暮らし。
そこへ突然、高校時代の部活の後輩、白石真生(しらいし まなぶ)が転がり込んでくる。
白石は小説家になっており、作家生活初の深刻なスランプに陥っていたのだ。
しかし、もう13年も年賀状のやり取りだけだったのに、何故、遠峯先輩を思い出してしまったのか?
運命?
幽霊も出てこないし、胸がギュッと痛くなるような深刻な事件も起こりません。
その分、こまやかな心の揺れや、存分に美味しいものが描かれている。
深刻な事件が起こらず毎日おいしいものが食べられるのがどんなに幸せなことなのかしみじみ感じます。
面倒くさい恋愛のドロドロもないし。
こりゃ、二人とも結婚の必要性なんか全く感じなくなっても仕方がない。
いや、自分に甲斐性があったら白石くんを嫁に欲しいなあ~
シチュエーションとしてはいつでもBLになだれ込みそうですが、その辺は匂わせず、まるで兄弟みたいな感じなのがなんとも微笑ましいところ。
出てくるお店はほとんど実在するようで、グーグルマップを見ながら読むのが楽しいです!
芦屋近辺の人がうらやましいかぎり。 -
芦屋を舞台に男子(30代)二人の穏やかな生活。
高校時代の先輩後輩の関係で、ほどよい距離感の保ち方とお互いへの気遣いで
ほのぼのした気持ちで読めます。
芦屋が主な舞台で、神戸~大阪間の美味しそうなお店がたくさん登場するので
是非とも行ってみたいです(*´∀`)
設定上BLにも見えないこともないですが、普通の友情(?)くらいですので大丈夫です(笑)
リクエストを言えば、文章上の先輩はメガネ姿のようなので
イラストもそのパターンをお願いしたいです…!笑 -
一人暮らしをしているところへ転がりこんできたのは
大学時代の後輩。
転がり込んできてから、の12か月分の話ですが
1月1月、視点が家主と店子で視点が変わっていきます。
互いがどう思っているのか、も面白かったですし
双方の性格が出ていて、愉快でした。
が、一番のメインはやはり食事!
それはもう美味しそうでたまりません。
これがまた、実在している甘味処が出てきたり、で
いつものことながら、おやつと食事時間前に
読んではいけない内容になっています。
ここまで生活がすれ違っているなら、確かに暮らしやすい。
ですが…どこまで散らかしているんだ家主、と
疑問いっぱいの家の中、でした。 -
「四月」
焼き肉。
簡潔過ぎる文面から読み取れという方が難題だが、来てしまった以上は追い返せないな。
「五月」
芦屋バル。
物を捨てられずしまい込んでしまうと、いつか溢れ出して大変なことになりそうだよな。
「六月」
肉団子。
環境の変化についていけなければ、心と身体のバランスが崩れて大変なことになるよな。
「七月」
中華料理。
食べきれないからと断念しそうでも、持ち帰る事が出来るなら気にせず食べれそうだな。
「八月」
サンドイッチ。
まだまだ次にやることはあれど、一区切りである締切を打破した喜びはすごそうだよな。
「九月」
カレー。
少し工夫するだけで普段とは違う味わいを出せるが、それが面倒だったりするんだよな。
「十月」
居酒屋。
お互いに落ち着ける相手だからこそ、生活リズムが違うとはいえ一緒に暮らせるのだろ。
「十一月」
ベトナム料理。
一度筆が進めば登場人物たちが動いてくれそうだが、きっかけを作るのは大変だろうな。
「十二月」
串カツ。
知っていて当日に祝うことが出来ないのと、知らずに後日になるのでは違ってくるだろう。
「一月」
ジンギスカン。
普段と違う時間の流れと一人きりという空間は、ふとした瞬間に孤独感を感じそうだよな。
「二月」
フレンチ。
さり気ない気遣いがファンにとっては凄い嬉しい事だが、数少ないからこそ出来るのかも。
「三月」
ビーフシチュー。
相手の事を考えてしまうと、嬉しい出来事でも直ぐに共有出来なくてヤキモキしそうだな。 -
こういう話しか読めない精神状態のときってあるよね。
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眼科医の遠峯が暮らす芦屋の一軒家に、高校時代の
後輩でスランプ中の作家・白石が転がり込み、
突然同居生活が始まった。みそ炒り卵、コロッケ
載せチキンカレー…。今日もふたりで
「いただきます!」。男ふたりのごはん歳時記。 -
ほっこり微笑ましくお腹が減る小説です。
先輩と後輩のべったりしすぎない距離感。
背中くっつけてすわって、美味しいもの食べてるような関係が非常にツボでした。
早く旅行できるようになって欲しいなー、そしたら、本を片手に食べ歩きたい!料理はまねできても、お店の味はそうもいかないからなー…