にいちゃん (Canna Comics)

著者 : はらだ
  • プランタン出版 (2017年4月28日発売)
4.23
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  • 15レビュー
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685907

作品紹介

ふつうってなに
まともってなに
これはいけないこと…?

《BL界の鬼才・はらだが描く
衝撃の禁断愛、ついに解禁――》

かつて、近所のにいちゃんに手を出され、
現場を母親に見られてしまったゆい。
それを境に、いつも遊び相手に
なってくれていたにいちゃんは姿を消し、
親からは過保護なまでの監視を
受けるようになってしまった。
あれから時が経ち、
にいちゃんを忘れられないゆいは、
ある日もあてもなく街を徘徊し、
そして、ついに再会の日がくる――。
しかし、久しぶりに会ったにいちゃんは、
昔のような優しいにいちゃんでは
なくなっていて……。

にいちゃん (Canna Comics)の感想・レビュー・書評

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  • 性癖と犯罪は紙一重という話をつい最近友人としていたのだけど、その性癖の源もそもそもはその人のそれまでの経験から培われたもので、全ては連鎖しているのよね。
    犯罪心理学という学問があるのだから、日本ももう少しそっちの方に手入れていけばいいのにと思いつつ、恐らく今の日本では間違った方向にテコ入れしてしまう可能性の方が高いのだろうな。悲しいことに。
    人は理解できないもの、マトモじゃないもの、普通じゃないものを疎外したがるけど、そんな括りなんてそもそもはマジョリティの価値観の押し付けであって、元々ないようなものなんだし、マイノリティには確かに生きづらいかもしれないけれど、どうか心殺すことなく、どこか優しい世界で穏やかに生きて欲しい。

  • なにひとつ共感できないし、ドン引きドン底ド嫌悪の展開だけど、はらださんは本当にどうしようもない畜生人間を描く天才だな…と改めて思わされました。
    上からなコメントになってしまいますが、萌えも共感も興奮もなかったのになぜ最後までこんなに惹きつけられたのか、一言で言うと漫画として完成度が凄く高いから、につきます。
    ハッピーエンドでもバッドエンドでもない……なんでしょうこの、もやっとした読後感は……。
    てっきり最後のエピローグはラブラブなお話が読めるのかと安心してましたが、私が甘かったですね。
    ずぶずぶの二人が行き着く先はどこなのでしょう……。

    BLというカテゴリだけで括ってしまうにはもったいない、重量感のある一冊でした。

  • これは最高の文学です。

  • なるほど、問題作と言われてる意味が分かった。
    問題作というより、問題提起作。
    はらださんにしては、優等生なお話。
    最後に現実と向き合って、向き合いきれない葛藤がちゃんとあるのが好き。
    まいちゃん好きだなー。
    良いお話でした。

  • ガチで問題作でした…!
    すごいね、はらだセンセ。こういうの真正面から描いちゃう作家魂というか、ほんと凄腕。
    最初は昭和のやおい的な禁断ものかな…という導入で、読む人限定&18禁なヤバさがてんこ盛りだったんだけど、途中からはもうBLとかJUNEとかそういうところを飛び越えた話になってきて…思わず泣きました。

    読み始めのにいちゃんは、HENTAIなんてかわいいもんじゃなくて悪質な変質者の域でした。悪い表情を時折見せるのがこわすぎて、しかも再会後も少しも愛を感じることができなくて、エロ特化の展開かと最初は思い込んでしまうほどでした。
    でも、ゆいに彼女ができたあたりから衝撃的な事実がぶっ込まれてきて、そこからページをめくる手が止まらなくなりました。
    まいちゃんは、はらだセンセならではの腐女子が許容できる女子キャラですね。

    にいちゃんには、マイノリティの複雑な立ち位置を感じさせられずにはいられませんでした。にいちゃんみたいな過去を持つ者に対して世間は同情や認識したふりをするけどどうしても距離感は否めないし、スルーされたりどうかすれば犯罪者扱い。
    家族は病気扱い。
    にいちゃんの母親のメールが自分のことばかりで、息子の幸せを一つも考えてないのが悲しかったです…
    そんな中、自分が受けたのと同じ目に遭わせてしまったゆいだけが、まっすぐににいちゃんに向き合い、全てを許して一途に愛してくれていて。
    絶対に他人には理解してもらえないけど、二人だけはわかり合える愛のかたちなんだろうなと思いました。
    一般的じゃないことには、世間の風当たりはキツいんですよね。

    この話にはショタだけじゃなく薬物依存も描かれていて、かなりギリギリな内容で重くて痛みがすごくありましたが、ただのエロエロじゃなかったです。
    にいちゃんとゆいはそんな痛みや失意を背負いながらも必死に生きているんだと、はげしく伝わってくるものがありました。
    にいちゃんがまいの父親に会いに行くシーンは、涙が止まらなかったです。
    最初はにいちゃんを鬼畜で最低だと思ってたけど、わかるにつれて愛でやさしく包んであげたくなりました。
    リバになるHに、メンタル的に深い理由があるのもよかったです…
    二人にエールを送りたいです!

  • はらださんが描く髪と肌の柔らかさがとても生きててすき
    そしてまたダメおじさんが・・・!

  • 正直めちゃくちゃ怖かった。はらださんは昔から痛みとか病んでる時の目の書き方すごいですね。憎悪とか人間の頑なさとかそういうことを切々と描いてあるのが身にしみます。
    いい話か、て言われたらそうじゃないけどなんかありそうだなーという薄暗さ、ですね。
    こういうのとペラペラじゃなく描くのは結構すごいのでは。

  • はらだ先生の描く、非日常的で、異常な世界観にいつもハッとさせられて。そんな斬り込み方するのか!という個性的な新鮮さが好きだったんです。胸糞でもどこか胸熱要素がちゃんと盛り込んであるところとか…

    しかし…今回は小児性愛という、いかにもな問題提起を前面に出してきてて、こんな分かりやすい当たり前な胸糞で終わり?!と、受け止める方も戸惑ってしまいました。うーん、これじゃない感

  • 薄暗〜い感じ

  • BL漫画界に芥川賞があったら絶対受賞してるw
    ハッピー?エンドでした。

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