- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829686119
作品紹介・あらすじ
このBLがやばい!第4位、
大ヒット人外BLの完全新作が登場!
無毒の白い鴆×猛毒の黒い鴆
「僕のために誇りなんて捨てろ――」
この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。
有毒の食物を好んで食べ、
体内に溜め込んだ"毒"を"色"に変えると、
鮮やかで美しい羽根をつくる。
毒の強さと虹色の羽根は鴆の誇りだった。
しかし、羽根色が悪く鴆として不完全な
リウシンとジーイエは、
どこへ行っても必要とされることはなかった。
不遇な鴆同士、固い絆があるふたりだったが、
ある日を境にリウシンの態度が一変して……!?
感想・レビュー・書評
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前作は人間×人外だったけど2作目は人外×人外ですよ。そ、それ~~~~っ!!それが読みたかったってやつ!!!!商業BLはどうしても人外×人間が多いんですけどもっと人外受けとか人外×2があってもいいと思う。どれも好きですが……。話のつくりと設定の活かし方がすごい。
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シリーズ3作目で、何気一番好きかも。ツンデレのデレが好きというか、健気なでも実は攻めってのがまた良くて。前作までの流れもあってとてもよかった。
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▼あらすじ
この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。
有毒の食物を好んで食べ、体内に溜め込んだ"毒"を"色"に変えると、鮮やかで美しい羽根をつくる。
毒の強さと虹色の羽根は鴆の誇りだった。
しかし、羽根色が悪く鴆として不完全なリウシンとジーイエは、どこへ行っても必要とされることはなかった。
不遇な鴆同士、固い絆があるふたりだったが、
ある日を境にリウシンの態度が一変して……!?
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ストーリーの完全度:非常に高い
トーン:せつない・シリアス(中)
エロ度:普通
萌え度:高い
総合評価:★5.0
前作「鴆 -ジェン-」の大大大ファンなので続編の知らせを聞いた時は凄く嬉しかったです。ただ、今回はフェイとツァイホンが主役じゃないと知り、「どうなのかな…?」と期待半分、不安半分で読みましたが、さすが文善やよひ先生。期待を裏切らない面白さと圧倒的ボリュームで、今回も非常に完成度の高い一冊でした。
今回は人間×鴆ではなく、主に鴆×鴆をメインにしたお話でしたが、前作に引き続き今回も設定がしっかりと練られているのでストーリーに厚みがあり、初っ端から作品の世界に引き込まれます。
また、絵の丁寧さ、描き込み量の多さにも圧倒されますね。特に装飾品の描き込みは思わず顔を近付けてじっくり観察してしまうほど緻密で素晴らしく、素人でもこれを描き上げるには相当な時間がかかるだろうと推測出来ます。
各話ごとの扉絵もうっとりするほど素敵でカラーで見られないのが残念に思うほど魅力的です。
ぶっちゃけ、CPは断然フェイ×ツァイホンの方が好みなんですが、これはこれで良かったですし、何よりリウシンとジーイエは白と黒で対比になっているのが面白いな、と思いました。
しかも二人(二匹?)共、羽根の色に秘密が隠されているのも面白かったですね。特にリウシンに至っては白い羽根の鴆=無毒というツァイホンが作り上げた前作の概念を覆すまさかの設定が隠されていて驚かされましたし、リウシンの計画を阻止する為のジーイエ(とフェイ)の策略も「なるほど〜!」と感心させられました。
まさに前作があってこそのストーリーだったので繋げ方が上手いなあと思いましたし、読み応えも抜群でした。
ただ、前作よりもストーリーにひねりが効いている分、若干の読みづらさや分かりづらさを感じた部分もあり(主に心理描写の部分)、個人的にはそこが少し引っかかったかな。
まぁ、これは私のおつむの弱さが原因でもありますし、不満というレベルでは決してありません。寧ろ《絵》《ストーリー》《設定》どれを取っても文句のつけようがなく、大満足の一冊でした。生きてる間にこの作品に出会えて良かったです! -
「鴆─ジェン─」のシリーズ新作。
前作から読んだ方が"鴆"の世界観がより理解できそうです。
毒を食べると羽根が極彩色になる鳥人間…という、奇想天外ながらも世にも美しく切ないファンタジーです。
今回は、毒を抜いた無毒の白い鴆×猛毒の黒い鴆という鴆同士の話でした。
幼い時からその鴆としては異端の存在であった二人は、いたわり合い強い絆を感じて生きてきたのだけれど、ある日を境にリウシンの態度が一転、冷たくされ外の世界に捨てられてしまうかわいそうなジーイエ。
…でも冷淡にみえるリウシンの本心、実はそうじゃないよね?ねっ?と思えるのが救いでした。
ここから、フェイ様とツァイホンのラブラブ新婚cpも登場してくれて嬉しかったけど、けっこう巻き込まれててハラハラ心配させられました~
そして、期待以上の大活躍!
毒抜きに関して頑なだったジーイエも自分の本当の気持ちに向き合えたのは、二人の愛と優しさがあったからこそですよね。
相手のことがとても大切で幸せになってほしいと願うからこその、自己犠牲がほんとに切なかったです。
真っ白なリウシンと、真っ黒なジーイエの羽根の色の秘密がとても深くて、やはり運命の二人だったんだなと確信しました。小さい時から一緒だった二人の回想シーンに弱い…ずっと一緒にいようとか、本当のツガイがみつかるまで、とか話してる幼い二人にうるっとさせられちゃいました。
何しろ「毒」イコール「愛の証」な訳なんですよ~危険極まりない分、ものすごい本気を感じさせられるのがたまらないです。
鴆の人間らしいところ、鳥っぽいところの両方が魅力があってため息が出たり、かわいくてキュンとなったり、読んでいて感情の振り幅がすごかったです…ww
ストーリーにも圧倒されるけど、とにかく絵がきれいで隅々まで描き込まれていて楽しめました。萌えもしっかり。妄想しまくりです。
もっと読みたいです。プリーズ!! -
イラストが本当に綺麗で、手を止めて思わず見入ってしまう。
今回続編ということで、さらに世界観が掘り下げられたのでさらに面白かったし、また鴆の物語を読みたい。ある鴆は色を捨てたいと思い、ある鴆たちは自分を彩る色を求めるとは色々ままならないなあ、と。ツァイホン前作と今回(色々後日談も読んでるけど)改めて人が大好きなんだなと思いました。あとリウシンはジーイエを守ってあげる!て感じのカップルでそれもまた良かったです。鴆は鑑賞用(綺麗だが猛毒を持ってるから)ではなく、ちゃんと個を大切にされるようになってて嬉しくなった。 -
鴆楽しみにしてた!相変わらず美しい。
ツァイホン優しいなぁ。