サケ・マスの進化と生態

著者 :
  • 文一総合出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829921845

作品紹介・あらすじ

本書は、この15年でめざましい発展をとげた行動生態、遺伝的解析、進化に関する知見を盛り込んだサケ・マスの生態・進化に関する専門書である。第一線で活躍する研究者たちが、サケ・マスの生態・進化に関する最新の知見を総説的にまとめ、かつ彼らの持つ展望をも示せるような本を目指した。

感想・レビュー・書評

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  • フライフィッシングの遊び相手である(相手からすればいい迷惑だが)トラウト類の生き様?が知りたい。

    なぜ川で生まれて降海し、また川に上ってくるようなことをするんだろう? ずっと海で暮らしたほうが面倒なさそうなのに。
    いつ川を下り、いつ上ってくるのだろう? 
    海ではどのへんで暮らしているのだろう? 
    どうやって生まれた川に戻ってくるのだろう? 
    淡水でも海水でもOKというのはどういう身体の作りをしているんだろう? 

    ずいぶん本を探して読んだのだが、こういう疑問に答えてくれる本にはなかなか出会わなかった。釣り本にマメ知識、コラム的な扱いで、ちょっとだけ書いてあるものが多いのだ。
    本書は読み物ではなく論文集だ。数式も出てくるしグラフも出てくる。専門用語も多く、歯の立たないところもある。でもむちゃくちゃ面白い。電車の中で夢中になって読んだ。前述の疑問のすべてに答えてくれるわけではないけれど、知らないことをずいぶん知った。色々がんばっているんだな。あいつ。

    図書館で借りたので、購入しようとしたら、絶版になっていて古本だとかなり高い。でもこれは買うしかないよな。

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著者プロフィール

北海道大学北方生物圏センター教授,農学博士 /  第6章・第8章コラム・第9章コラム執筆


「2008年 『地球の変動と生物進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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