いつでもどこでもきのこ (森の小さな生きもの紀行 2)

  • 文一総合出版 (2021年1月25日発売)
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本 ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784829990018

作品紹介・あらすじ

おいしいだけじゃない!きのこの魅力をたっぷり紹介。

カラフルで、かわいくて、おいしいきのこ。森のなかでは、いつでも、どこでも、好きな場所から顔を出す、ちょっと気まぐれな生きもの。名前は知っていても、まだわからないこともたくさんある、きのこの世界をのぞいてみよう!

栽培きのこを使った実験から森のきのこの暮らしまで、美しい写真とイラストで紹介する写真絵本。きのこの色や形の魅力、植物とは異なる生活史、探し方と見分けるコツ、温暖化の影響など、きのこの基本がわかる超入門書です。


・栽培きのこ(シイタケやシメジなど)を使って胞子紋を取ったり、はらはらと舞い落ちる胞子の撮影したり、親子で楽しめるきのこを使った簡単な実験を紹介します。→夏休みの自由研究や、室内での楽しみに最適!

・きのこの世界は、まだわからないことばかり。だからこそ「児童の興味を引き出す教材に最適」です。

・美しい色や模様、かわいらしい形など、独特なビジュアルに“はまる”大人もたくさんいます。きのこについて、親子で知りたい・学びたい方々にぴったりの入門書です。

・きのこ写真の第一人者、新井文彦氏が撮り下ろした、かわいくて美しいきのこ写真を堪能することができます。

・きのこの一生(植物とのちがい)や、見つけ方・見分け方のコツなど、基本的な情報をイラストと写真を使って解説します。解説担当は、国立科学博物館のきのこ研究者・保坂健太郎氏。

・このシリーズに登場する生きものは、小学校で習う「植物の生活」とは違って、花をつけずに子孫を増やす仲間たちです(胞子で増えます)。植物同様、校庭や近所の公園といった身近な場所で目にすることの多い生きものです。また、植物と違ってまだ未解明な部分も多々あり、「植物の生活」からの発展や、自由研究等の課題素材としては最適です。このシリーズを読めば、「粘菌」「きのこ」「コケ」については、大人向けの本と同様の知識を、よりわかりやすく、簡潔に得ることができます。

感想・レビュー・書評

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  •  きのこについての子ども向けの写真絵本。写真からきのこ探しをするような章「きのこはどこにいる?」もあって,子どもの興味を引きそうだ。その写真,わたしが見てもきのこをなかなか見つけられない。おそらく実際に山へ行けば,じっくりと「気をつけて」見ないと見つけられないなと思う。「このあたりにいるはずだ」という予想をもって見学することが大切なんだろうな。
     本書には,きのこの分類の話はあまりでてこない。全く出てこないわけではないが,普通に読んでいると,スルーする気がする。ま,本書にはそこまで期待すべきではないよな。
     キレイな写真がいっぱい。

  • 〇自然の雄大さと循環を感じる
    〇キノコは分解者の役割だけではないのか

    私たちの思うキノコは体の一部。子実体。
    キノコの多くは枯れ木に生える。
     →他、地面、枯れ葉、昆虫、樹木、木の根
    派手きのこ≠毒 地味キノコ≠食べられる

    ・キノコの実験
    →胞子紋をとる。やってみたい!

    ・キノコの本体=菌糸 地面の下などの広い面積に広がっている
    ・胞子で広がる
     風、雨、虫、溶ける、動物

    ・キノコはカラフル

    ・キノコはどこ?クイズ
     …めっちゃ探した!見つけた!
     …コフキサルノコシカケ(たぶん)は実際に見たことある
     …四問目は2つしか見つけられなかった

    ・日本にもトリュフ
    ・キノコを楽しむ
     名前を調べる、胞子を撮る、ツチグリに水、トリュフ探し、干支とキノコ:動物にちなんだ名前のキノコがある

    ・森のキノコの役割
     分解者…だけではない。
     キノコの多くは分解者ではなく、菌根菌
     腐生菌、菌根菌、寄生菌
     …生態系のバランス

    ・温暖化とキノコ
     分布図の変化

    ・キノコの胞子が雨を降らせる? 
     雨の核

  • 色,フォルム,テクスチャ,生態.

    そのどれもが興味深い謎の生命体を,美しいきのこ写真と,専門的でいて柔らかい語り口で解説する素敵な一冊.図書館でかりて子供と楽しく読んだ.

    そして,きのこと音楽といえばジョン・ケージ.本書を読んでひさびさにケージを思い出した.

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著者プロフィール

国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ、研究主幹。琉球大学理学部生物学科卒業後、アメリカのオレゴン州立大学で博士号を取得し、シカゴのフィールド博物館で博士研究員を務める。2008年より現職。夢は全大陸できのこ調査をすることだが、残りは南極大陸だけなので、その次は深海か上空か、はたまた宇宙かと妄想をふくらませているところ。著書に『きのこの不思議: きのこの生態・進化・生きる環境』(誠文堂新光社)、『小学館の図鑑 NEOきのこ』などのほか、監修多数。

「2021年 『いつでも どこでも きのこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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