本願寺白熱教室: お坊さんは社会で何をするのか?

制作 : 藤丸智雄 
  • 法藏館
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本棚登録 : 27
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831881779

作品紹介・あらすじ

今最も斬新で平易な「宗教と公共性」入門書

感想・レビュー・書評

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  • とてもいい本だと思います。面白かったです。
    最近、哲学・宗教関連の内容が面白くなってきて
    いろいろな本を読みましたが、個人的にはそれらを
    包括的に論じた上で、ある解決を得られる内容だと
    思います。誰宛というわけではありませんが、目に
    とまった方はぜひ読んでみてください。損はしないと
    思います。
    マイケルサンデル氏の白熱教室を模して真宗関連の
    方々がいろいろなジレンマに対する議論をするところ
    からはじまります。テレビでの白熱教室とよくにた内容
    議題。進行なので、少し食傷気味な感じはしますが。
    後からの、その議論の内容をうけて、また補完して
    展開される各章
    1章教えを床の間にかざっておいてよいのか
    2章宗教は津波から命を救えるか?
    3章仏教は原発に反対声明をだすべきか?
    4章宗教は他者を排除するのか?
    5章欲望から公共圏の可能性を考えよう
    6章浄土真宗はウエブ上に存在しているのか?
    7章なぜ、寺は潰れないのか
    はとても内容的に豊富であり、浄土系宗教の考え方
    大乗仏教の謎、社会性・公共性の問題。哲学と宗教の
    問題それぞれについて、ある答えを持っていると思います。
    さらに、最終章の
    基礎から学ぶ『公共性と宗教』については、非常に
    よくわかる文章で、最近の政治哲学の流れ、
    功利主義から、リバタリアニズム・リベラリズムから
    サンデル氏などのコミュニタリズムなどがわかりやすく
    整理されていて、その考えか方(とくに、
    コミュニタリズムにおける)と宗教の関係性などが
    論じられています。
    少し政治や社会性、それらを考えるうえでの公共性
    などを鑑みた際に、宗教やコミュニティーが前面に
    出てしまいそうな感じがするコミュニタリズムに対しては
    個人的には少し警戒する部分もあるのですが。(特に
    閉鎖的なコミュニティーや関連性や制約、縛り、仲間意識、
    同一性を求めるコミュニティーは非常に苦手です)
    ある一定の理解はできると思います。

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