本日のバーガー 10 (芳文社コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832236479

感想・レビュー・書評

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  • この、ハンバーガーに特化した食漫画も、ついに(10)へ到達
    面白いのは確かなので、さほど驚くべきことじゃないにしても、やはり、ファンとしちゃ、「やった!」って感じである

    目の肥えている漫画読みに、この『本日のバーガー』が手堅い支持を受け続けている理由は、二つだろう
    まず、当然と言えば当然だが、登場するハンバーガーが美味しそうってのは大きい
    世の中には、こんなハンバーガーが存在して、人々を喜ばせ、腹を満たしているのか、と何度も驚かせられているのは、確かな強みだ
    パンで具材を挟めば、それはハンバーガー、だからこそ、具材や調理の工夫で、いくらでも、新たな可能性が生まれ、至高の一つが出来上がらない
    そんな奥深い、もしくは、天井が見えない料理をテーマにした漫画を描き続ける花形先生と才谷先生には、心より感謝したい

    二つ目が、人間ドラマもまた、重厚ってのが、ストーリーを楽しみたいい私としちゃ嬉しい
    ハンバーガーと主人公・神宮寺を中心にした人間ドラマには、リアリティがある
    それぞれのキャラが抱える問題や、起こり得るトラブルは、読み手にも降りかかる可能性が0とは言えない
    身も蓋もない言い方をすると、トントン拍子に解決に向かい、円満で終わり、絆が強まる展開は、実に漫画的で、現実としちゃ有り得ない
    だからこそ、この『本日のバーガー』が教えてくれるやり方を、自分のスタンスに取り込む事で、自分を成長させたくなる

    この(10)でも、主人公・神宮寺は、これまで通り、活躍しているが、何気に、彼のライバルポジションに位置する上杉も、その存在感をアピールしている
    自分を捨てた母に、自分の中にある負の感情をぶつけたい、と望む少女・愛子に協力し、彼女の母が嫌いであるピーナッツバターを使ったハンバーガーを作る上杉
    多少は丸くなったとは言え、基本的に不遜で、群れない彼が、愛子に手を差し伸べたのは、彼も母親との仲が良好ではなく、そして、彼が母親と疎遠であった事を後悔していたからだった
    母親が死んでしまった以上、もう、上杉には、その後悔を払拭する機会がない
    故に、彼は、自分と同じ罪悪感を、まだ若く、未来がある愛子に抱かせたくないからこそ、ハンバーガー作りをサポートしたのかもしれない
    これくらいで、彼も罪滅ぼしになるとは思ってはいないだろう
    けど、一読み手としては、無意味ではない、と思いたい
    愛子は母を怒らせ、自分も思いの丈をぶつけたかった。だが、予想に反し、母親は、そのハンバーガーを美味しい、と感じ、喜ばれてしまう
    実は、このピーナッツバターを素材に使ったハンバーガーは、既に実在しており、不人気って訳でもない
    娘から母親への復讐は、失敗に終わる。でも、それで良かったんだろう
    母親が喜んでくれた事で、愛子の中にあった憎しみは薄まり、母親はハンバーガーに詰まっていた娘の気持ちを受け取り、心から反省した
    そして、完全な和解とまではいかないにしろ、母娘は、ちょっとだけ近づけたのだから

    神宮寺が中心となって開催したハンバーガーフェスも、また、大成功で閉幕となった
    多少のトラブルが、イベントで起こるのは世の常
    そういう時こそ、人間力が試される。やはり、神宮寺は器が違う
    このハンバーガーフェスが起因となって、関係が改善されたのは愛子と母だけじゃなく、ニックとアンバーさんのお祖父さんも
    アンバーさんのお祖父さんだって、本心では、ニックの事を認め、昔のような関係に戻りたい、と思っていたんだろう
    けれど、そう簡単には、素直になれないものだ
    そんなお祖父さんに一歩を踏み出すキッカケを与えたのは、やはり、神宮寺の言葉と美味しいハンバーガー
    男同士の絆が強まったのは喜ぶべきことだが、どうにも、神宮寺のお人好しっぷりが、またしても、恋の争いを過熱させそうである
    なかなか、美味しいハンバーガーのように、一人の男を巡るヒロインたちの戦いは調和してくれないものだ

    そんな恋模様以外にも、現実感のあるトラブルが起きた
    それは、大きく、人気のある飲食店には付き物である、後継者問題
    ある意味、神宮寺には疎遠である訳だが、尊敬でき、ハンバーガーフェスの成功にも尽力してくれた周さんが困っているとなったら、お節介を焼いちゃうようだ
    果たして、神宮寺は、どんなハンバーガーで、周さんと松山が抱える問題を解決に導くんだろうか

    この台詞を引用に選んだのは、とことん、説得力があるので
    言葉を聞けば、当たり前だと思うし、そういう風になりたい、とは思う
    けど、簡単じゃないんだよなぁ、これが
    かと言って、最初から諦めていたら、視野は広まるどころか、狭まるだけ
    地道に、視野が広くなるよう頑張っていこう
    視野が広くなって、人間力が成長すれば、小説ももっと面白いモノが描けるはずだから
    しかし、確かに、神宮寺は視野が広いけど、女性関係に関しちゃ、てんで見えてないよなぁ
    「人には、それぞれ、考えがありますし、プライドを持つのは悪いことではありません。でも、それで不幸になってはいけない、と思うんです。少し、視野を広げることで、得られるものは、たくさんありますから!」(by神宮寺)

  • 第72話・復習の味は?
    んー不幸自慢?!
    こういうのはキン肉マンだけでいい!
    昔のな!
    で、
    ハンバーガー作って食べてもらう趣旨は変わってないみたいなんでそのまま。
    そして、
    結果は上手くいかなかったやつな。
    何を描きたかったんでしょう?
    と、
    言うやつ。


    第73話・みんなのフェス!
    ついにフェス開幕近しって感じで高まっております!
    でも、
    中華の周さんなんですが、
    このハンバーガーフェスをきっかけに引退ですとー?!


    第74話・料理人の決断!
    なにしろ、
    ハンバーガーのことを考えてておもしろかったから、
    引退ってことでしょう?
    有り得ないね。。。
    で、
    蒸したハンバーガーを持っていって神宮寺が説得!
    どうなるかな?


    第75話・バーガーフェス開幕
    いい感じですが・・・


    第76話・トラブル発生!
    周さんのお店のガスが使えなくなる!
    でも、
    あっけなく解決。
    で、


    第77話・コーディーとニック
    コーディーとニックです。
    で、
    開幕。。。
    あ、
    あっさり終わるのね。。。
    二次会でハンバーガーで仲直り。
    引っ張ったわりにあっさり終わったなぁ。。。


    第78話・新しい夢
    で、
    周さんなんですが、
    引退は撤回したけど、
    ハンバーガー屋さんになるんだって!
    中華からハンバーガー。
    ですが、
    後継者がそれを許さない感じ!


    第79話・名店の後継者
    11巻に引っ張る。。。
    いまいち、
    盛り上がりに欠けるんですよね。。。

  • ハンバーガーでもめ事を解決って美味しいぼ化している

  • この巻も、バーガーを通じたいくつかの和解が描かれ。そしてバーガーフェスも盛況のうちに無事閉幕。しかし、中華の達人はすっかりバーガーづくりにのめりこんでしまい、店の方が少しゴタゴタ。神宮寺の出番やありやなしや、と。

  • 開催まで引っ張ってきたフェス、あっけなく終了。前後の人間関係を描きたかったってことかな。料理長の決断が波乱を呼ぶ。ピーナッツバター入りのハンバーガーってありなのかなぁ。

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